最初に作った超低消費電力(500nA)ディテクタは、
社長の特許回路を使うことが必須のもので、
彼から依頼を受けすべての動作をCMOSの弱反転領域で作った製品。
これは予想以上に苦労した。
原因は当然起こりうるもので、
高インピーダンス性によるノイズ耐性の足りなさ。
(先輩に聞いても大丈夫っていわれたが、
自分が心配なところは、やはり自分で解決しないと。
マーフィーの法則どおりとも言えた。)
バージョン展開用とは別に、不具合対策版としては、
2度のマスク(2層と、5層)修正後、
信頼性・量産歩留まりやっとぎりぎりラインにした。
(単価が安く結局生産性なくなった)
テスト方法に配慮が必要で、テストコストも今一つ絞れず、
トータルで勝てない商品と思えた。
この製品は、制御方法的にスイッチング不足の部分が残っているが、
それ以降のディテクタについては改良改善された。
これや、それやから、CMOSの弱反転を使うときの注意事項を
組織ともども学習したことになった。
テストコストと特性の改善を意識し、さらに、
待機電流は300nAを切った生産性のある設計が
皮肉にも、次の受託設計時に完成した。
このころ合間を縫って、
社長のLDOをシミュレーション設計で短納期で完成させ大手企業に納品する仕事が入り、
PC3台を同時に走らせ、冬に徹夜で完成させた。
これは、後輩の評価測定の努力の後、完成し、
ロイヤリティーが入ってくる、売れ筋となったという。
(その辺が見える経営ならもっとインセンティブも働くのだけど、
僕にはあまりどうでもいいもの)
ベンチャー企業入社3年での成果
上記は自分で考えた(スターバックスで本日のコーヒーを頂きながら)特許です。
セイコーエプソンさんの資金で出願したため、私は発明者の筆頭になれなかったけど・・・
この回路を使って回路設計・レイアウト設計・納品したディテクタは、
自称世界一の超低消費待機電力で、
内蔵回路により遅延時間を正確にカウントして働くものであった。
しかし、自社生産する予算は無くなっていて、
ただただ他社製としての寿命を終えてゆくことになった・・・・
おととしまでは、電源IC(PMIC)の欄がHPにあって、そこで
先輩のLDOと同様、量産されているリストに載っていました。
仕事の少ないときに勉強したテーマ
パルス方式の単純なリチウム電池充電回路を計算機実験だけした。
現在は、世の中ではCCCVでかつパルス方式のものが流通しているようです。
特に太陽電池からの充電用などの見本回路で書籍に載っている図面など・・・・・
「充電ICは、電池のプロファイルを良く知るICが勝つ。」
と思うので、
情報不足な会社の中で製品を作ることができるとは考えず、
準備だけで終わった。。。。
本格的な詳細チャートも、
しっかりと考え、パルス発生回路等のディジタル回路も
考案中でしたが、内容は割愛させていただきます。
ウエハ評価についても応用を考えた
SIIが特許取り消しになった手法の特許を読んで使おうと思ったところ、
そのままでは、使えないと知り、自宅にて考えた結果をまとめた。
実際にはエクセルを使ってデータ処理しますが、
モデルフィッティングによる方法と比して、いずれをとるかは、
趣味の世界の判断かもしれない。
個人的には、”セルフコンシステント法”っぽく、物理屋さん好みなものができたと思っていた・・・・・
会社の担当はこれを理解して使ってくれるレベルになく、
会社従来の方法で、フィッティングを続けていたので、
この案は、お蔵入り・・・・
他方、
ウエハ技術担当が苦労してモデルパラメータをフィッティングしているのを観て、
某大企業がプログラムでスクロールバー化しているのをしり、Javaの本を買って、
これも自宅で勉強し真似してみた。
勉強したJavaアプリ
でも彼は、一瞬しか使ってくれず、
その後の改善のフィードバックも得られなかったので、全く個人の教育用となりました!
さてさて、会社の正規のお仕事に戻って、
請負で設計したもので、きちんと完成させ納品したものが、
以後、続いて行く
かと思うと、ひとつ困難にあった。
これも短納期だった。。。
・NchコントローラIC
大手からの受託。だれにまかされたのだったか・・・
最初の設計手法としては、フラットな回路で、
ロジックも全部ひとりで更新して
(あのD1特許の発振回路では10通りためした)
もっとも行けそうな回路を見つける方法でスタート。
SIMetrixという回路シミュレーションツールは、
ライブラリマネージャーが陰に隠れているタイプのもので、
一旦ブロック化すると、シンボル操作とネットリスト操作の
リンクがわかりづらく、修正が面倒なのだ。
よって、回路が可変にしたいときは、
規模が小さいなら、フラットで実施するのが早いのでした。
(ちなみに、ケーデンスのシミュレーションツール
Spectore/Composerだと、
ライブラリーマネージャー中心で設計できるので、
常にシンボルとネットリストはリンクしているので
安心でしょうから、
始めからブロック化設計しやすいと思います!
SIMetrixはここを改良すると、
もっと売れるね!!)
これも納期を早めるためということか、
広島の個人経営の会社(社長の友人)に、
論理設計を外注することに。。。。。
(始めの私の回路と比し、やたら論理ブロックがでかくなった)
DRC~LVSの検証ツールが買えず、
レンタルしたツールで試験的にだましだまし検証し、
テープアウトはお客さんのツールで検証するはずだったもの。
ところが、徹夜作業のエラーで、電源とGNDのメタル配線を間違っていたのに、
ツール屋さんのサポートの人に問い合わせると、都合良くか、
エラーが無くなるようにLVSルールファイルを直されてしまい、
そのエラーに気づけなくなってしまったのでした。
さらに悪いことには、客先でも検証がなぜか通ってしまい
結局、ウェル拡散抵抗がパラレルに付いた完成ICとなってしまったのでした。
常に消費電流に余分な数100uAが付いていたときは、
ビックリ?!
温度特性を測定すると、温度係数はN+のWellのものと一致・・・・
最後にちゃんとLVSしてくれるはずなのに・・・
きっと彼らのLVSはERC機能をオフしていたのだろう・・・・
中途半端な準備のDRC/ERCが命取り。
やはりIC・LSI設計時は自社に正規の検証ツールがないと
しんどいことが起こる。
他方で、
IC・LSIはツールを使うお金が高いですから、
少人数、少量多品種では、高いものや
たくさんシリーズ展開するものしか作れないですよね。
一通りの評価を終え、納品後は
お客さんの方でもペンディング?
完成度はあと一歩のまま手から離れた。
外注した論理回路が、しっかりとリセットされないタイプ
などが発生していて、完全性が疑われたかもしれない。
良いタイプだけを使えば問題ないと思ったが。
なにぶん外注なので良く分からない。
このICシリーズは、
某企業は BiCMOSで作っていて特許がある。
そこで、CMOSオンリーで作ったものだ。
一応、中にはお金があったら特許にしたはずの、
”起動回路付き基準電圧源兼ショートサーキットプロテクションの回路”
(カンボジアからきた電通大の博士課程2年生の協力で精度を上げた)
が入っていて、
この部分には自信がある!
出力レギュレーション性能をみる限り、
各ブロックの差動回路のオフセットは上手く小さく見えるように
出来ていた。
私のレイアウトも良好だったと思う。
是非、若手を投入し、教育がてら、
これを利用して完成させてほしい。
たとえば、
アナログ電流源起動信号をロジックにしっかり伝えさせるとより安定であろう。
・FEBLドライバIC
これは台湾でレイアウト委託の出張フォローで7日滞在した、
超短納期商品。
バックライトが新技術を使うベンチャー企業のもので、
ESサンプルはしっかり5Vから90V振幅に昇圧していた。
台湾のプロセスを英語でしっかりと短納期で扱うという、
一応の実績がつめたことになる。
バックライトの量産性が成熟せず中断したか、
カスタムIC化され、私の回路は実験用で終わったのか、
行き先は不明となった。
プロジェクトのお金の管理は経営者なので、
開発費で頂いた大金が、
その後どうなったか私は知らない。。。
ボーナスや給与には反映はされなかったし。
(年末のボーナスは0.6カ月くらいだったか)
・LDドライバPCBシステム
これは、部長のFPGAプログラムにより、
RGBをスキャンできる代物!
(この記事の画像!)
市販のLDドライバの線形領域電流を駆使し、
レーザー評価のプロとの合作を仕上げたのも。
初めて使う部品をいきなり実装して、
短納期で行ったのに、
初めて電源を入れた時に
ちゃんと出力が出ないときはショックだった。。。。
人生初経験にアウェー的に作業した夜、
自宅で良く考えると私の勘違いで、
翌日調整すると・・・!
256諧調で、電流がドライブできていた!!
真面目に準備して、しっかり打ち合わせて出来た。
部品の選定にはレーザー屋さんの直感が大いに貢献した。
チームワークは大事だと実感した。
それなりの金額で納品・検収。
このとき、総務のおじさんが、
凄い剣幕で取り建てていたけど、
それだけに会社のお金のやりくりが大変だったときなので、
営業担当の人にはお気の毒な対応だった。。。。
(個人的には自信があるし、しっかり仕上げて
納品するのだから、もっと親切で穏やかな対応を
提供するなら、長いおつきあいも出来やすいのに。。。
と、うるさい取り立て法には
かなり不満と違和感を感じていました。)
製品としては、最も面白いものであった。
実際にレーザーダイオードを二色で光らせ、
諧調コントロールする波形が観れたのだから!!
昨年使ってみた、
MATLAB/Simulink。
このステートマシンモデリングでのDCDC電源の新方式の解析後、
SIMetrixでトランジスタレベルで回路設計した。
中国の四川省出身の大学院生に手伝ってもらい、
ADコンバータ方式(チャージポンプ付き)とカウンタ方式を
両方検証した。
セルフリップルを作り、かつデューティー精度を維持する高速、
低リップル化の手法の実際は、かなりノウハウの固まりであると知った。
コンパレータを上手く作る必要もあり、チャレンジし甲斐のある方式とは思います。
パナソニックも手をつけ掛けてらっしゃったけど、
どうなったのでしょうね?・・・
開発費用の元が取れるかどうかを考えると、
プロジェクトの組み方に工夫が必要ですね!
DCDCも単価安いので・・・・
TIの6MHzは良くできていると思います。
何かのプロジェクトのサブプロジェクトによる副産品なのかと推測。
最近は内職の家庭教師の補助教材で、
ビデオ講義をYouTubeに記録公開してます。
高校二年用のベクトル講義
早稲田先進理工学部の入試物理を解くところ
有機化学の講義
線形代数の基礎の復習
マイクロエレクトロニクス入門
などなど・・・
そのうち、自分の為に、セルフレクチャーを記録したくなってきますね。
さて・・・
今気づいた疑問・・・
なぜ俺だけ、名前がHで始まり、あと4人はMなのか????
早稲アカのセミナー講師が言っていた!!
”はひふへほ”が一番発生しにくいんだよね!!
おれの名前、自分でも言いにくい・・・・HAから始まるのよ・・・・
・・・DAHA・・・と続くなんて、何考えてるんだろう!?
あと、英語でHARUというのは発音が難しく、欧米人に呼ばれる時は、
いつも”ハウ”になってしまうのを聞くのがいやになり、
HALUにしたいとも思うし・・・・・
おまけ・・・
昨年にはここまでメタボなドラムになってしまいましたが!
P.S.
MATLAB等による自動車設計はどれくらい実績を積んでいるのだろう?
トヨタのリコール騒ぎの内容は詳しく知る由もないが、
ブレーキなどは、最も作るのが難しいんだと、
想像に難くない。。。。
運転が上手でない人に、クレームつけられたら、それこそ、
ソフトやハードが水準以上にあっても、
連鎖反応的に、電子-陽電子ペアが発生するのと
全く同じ原理で、クレームが発生拡大するだろう・・・・・
怖い。
ブレーキシステムはたしか、外注する会社が開発していないだろうか?
そんなシステムを、負荷モデルとリンクしても、
システムパラメータをしっかりと提供してもらってないと、
自動車屋さんではソフトの設計が完成出来ないのは当然と思える。
外注システムのパラメーターが怖いのではないだろうか。
摺り合わせシステム設計である自動車は、
やはり、究極の摺り合わせでないと、
勝てない。。。。。。恐ろしい製品だ。
一方で、放送大学でスタンフォード大学から来て教えてくれている
教授の話を数話聴講したとき、
これからのデザイン(設計)は、ユーザーとともに作る時代だ。
と説明されていた。
その意味では、現代では、彼の示唆に従い、
ブレーキングのように、個人差のあるものは、
最後にソフトウェアの調整を出来るようにしておく必要があるのではないだろうか?!
ディーラーのサーキットで、お客さんが、いろいろ専門家と同車して、
自分の気に入ったブレーキングにまで、推奨パタンを用意して
選択・チューニングする。
これからは、
彼の言うようなそういったサービスで勝つストーリー。
これはリアリティーがあるね。
社長の特許回路を使うことが必須のもので、
彼から依頼を受けすべての動作をCMOSの弱反転領域で作った製品。
これは予想以上に苦労した。
原因は当然起こりうるもので、
高インピーダンス性によるノイズ耐性の足りなさ。
(先輩に聞いても大丈夫っていわれたが、
自分が心配なところは、やはり自分で解決しないと。
マーフィーの法則どおりとも言えた。)
バージョン展開用とは別に、不具合対策版としては、
2度のマスク(2層と、5層)修正後、
信頼性・量産歩留まりやっとぎりぎりラインにした。
(単価が安く結局生産性なくなった)
テスト方法に配慮が必要で、テストコストも今一つ絞れず、
トータルで勝てない商品と思えた。
この製品は、制御方法的にスイッチング不足の部分が残っているが、
それ以降のディテクタについては改良改善された。
これや、それやから、CMOSの弱反転を使うときの注意事項を
組織ともども学習したことになった。
テストコストと特性の改善を意識し、さらに、
待機電流は300nAを切った生産性のある設計が
皮肉にも、次の受託設計時に完成した。
このころ合間を縫って、
社長のLDOをシミュレーション設計で短納期で完成させ大手企業に納品する仕事が入り、
PC3台を同時に走らせ、冬に徹夜で完成させた。
これは、後輩の評価測定の努力の後、完成し、
ロイヤリティーが入ってくる、売れ筋となったという。
(その辺が見える経営ならもっとインセンティブも働くのだけど、
僕にはあまりどうでもいいもの)
ベンチャー企業入社3年での成果
上記は自分で考えた(スターバックスで本日のコーヒーを頂きながら)特許です。
セイコーエプソンさんの資金で出願したため、私は発明者の筆頭になれなかったけど・・・
この回路を使って回路設計・レイアウト設計・納品したディテクタは、
自称世界一の超低消費待機電力で、
内蔵回路により遅延時間を正確にカウントして働くものであった。
しかし、自社生産する予算は無くなっていて、
ただただ他社製としての寿命を終えてゆくことになった・・・・
おととしまでは、電源IC(PMIC)の欄がHPにあって、そこで
先輩のLDOと同様、量産されているリストに載っていました。
仕事の少ないときに勉強したテーマ
パルス方式の単純なリチウム電池充電回路を計算機実験だけした。
現在は、世の中ではCCCVでかつパルス方式のものが流通しているようです。
特に太陽電池からの充電用などの見本回路で書籍に載っている図面など・・・・・
「充電ICは、電池のプロファイルを良く知るICが勝つ。」
と思うので、
情報不足な会社の中で製品を作ることができるとは考えず、
準備だけで終わった。。。。
本格的な詳細チャートも、
しっかりと考え、パルス発生回路等のディジタル回路も
考案中でしたが、内容は割愛させていただきます。
ウエハ評価についても応用を考えた
SIIが特許取り消しになった手法の特許を読んで使おうと思ったところ、
そのままでは、使えないと知り、自宅にて考えた結果をまとめた。
実際にはエクセルを使ってデータ処理しますが、
モデルフィッティングによる方法と比して、いずれをとるかは、
趣味の世界の判断かもしれない。
個人的には、”セルフコンシステント法”っぽく、物理屋さん好みなものができたと思っていた・・・・・
会社の担当はこれを理解して使ってくれるレベルになく、
会社従来の方法で、フィッティングを続けていたので、
この案は、お蔵入り・・・・
他方、
ウエハ技術担当が苦労してモデルパラメータをフィッティングしているのを観て、
某大企業がプログラムでスクロールバー化しているのをしり、Javaの本を買って、
これも自宅で勉強し真似してみた。
勉強したJavaアプリ
でも彼は、一瞬しか使ってくれず、
その後の改善のフィードバックも得られなかったので、全く個人の教育用となりました!
さてさて、会社の正規のお仕事に戻って、
請負で設計したもので、きちんと完成させ納品したものが、
以後、続いて行く
かと思うと、ひとつ困難にあった。
これも短納期だった。。。
・NchコントローラIC
大手からの受託。だれにまかされたのだったか・・・
最初の設計手法としては、フラットな回路で、
ロジックも全部ひとりで更新して
(あのD1特許の発振回路では10通りためした)
もっとも行けそうな回路を見つける方法でスタート。
SIMetrixという回路シミュレーションツールは、
ライブラリマネージャーが陰に隠れているタイプのもので、
一旦ブロック化すると、シンボル操作とネットリスト操作の
リンクがわかりづらく、修正が面倒なのだ。
よって、回路が可変にしたいときは、
規模が小さいなら、フラットで実施するのが早いのでした。
(ちなみに、ケーデンスのシミュレーションツール
Spectore/Composerだと、
ライブラリーマネージャー中心で設計できるので、
常にシンボルとネットリストはリンクしているので
安心でしょうから、
始めからブロック化設計しやすいと思います!
SIMetrixはここを改良すると、
もっと売れるね!!)
これも納期を早めるためということか、
広島の個人経営の会社(社長の友人)に、
論理設計を外注することに。。。。。
(始めの私の回路と比し、やたら論理ブロックがでかくなった)
DRC~LVSの検証ツールが買えず、
レンタルしたツールで試験的にだましだまし検証し、
テープアウトはお客さんのツールで検証するはずだったもの。
ところが、徹夜作業のエラーで、電源とGNDのメタル配線を間違っていたのに、
ツール屋さんのサポートの人に問い合わせると、都合良くか、
エラーが無くなるようにLVSルールファイルを直されてしまい、
そのエラーに気づけなくなってしまったのでした。
さらに悪いことには、客先でも検証がなぜか通ってしまい
結局、ウェル拡散抵抗がパラレルに付いた完成ICとなってしまったのでした。
常に消費電流に余分な数100uAが付いていたときは、
ビックリ?!
温度特性を測定すると、温度係数はN+のWellのものと一致・・・・
最後にちゃんとLVSしてくれるはずなのに・・・
きっと彼らのLVSはERC機能をオフしていたのだろう・・・・
中途半端な準備のDRC/ERCが命取り。
やはりIC・LSI設計時は自社に正規の検証ツールがないと
しんどいことが起こる。
他方で、
IC・LSIはツールを使うお金が高いですから、
少人数、少量多品種では、高いものや
たくさんシリーズ展開するものしか作れないですよね。
一通りの評価を終え、納品後は
お客さんの方でもペンディング?
完成度はあと一歩のまま手から離れた。
外注した論理回路が、しっかりとリセットされないタイプ
などが発生していて、完全性が疑われたかもしれない。
良いタイプだけを使えば問題ないと思ったが。
なにぶん外注なので良く分からない。
このICシリーズは、
某企業は BiCMOSで作っていて特許がある。
そこで、CMOSオンリーで作ったものだ。
一応、中にはお金があったら特許にしたはずの、
”起動回路付き基準電圧源兼ショートサーキットプロテクションの回路”
(カンボジアからきた電通大の博士課程2年生の協力で精度を上げた)
が入っていて、
この部分には自信がある!
出力レギュレーション性能をみる限り、
各ブロックの差動回路のオフセットは上手く小さく見えるように
出来ていた。
私のレイアウトも良好だったと思う。
是非、若手を投入し、教育がてら、
これを利用して完成させてほしい。
たとえば、
アナログ電流源起動信号をロジックにしっかり伝えさせるとより安定であろう。
・FEBLドライバIC
これは台湾でレイアウト委託の出張フォローで7日滞在した、
超短納期商品。
バックライトが新技術を使うベンチャー企業のもので、
ESサンプルはしっかり5Vから90V振幅に昇圧していた。
台湾のプロセスを英語でしっかりと短納期で扱うという、
一応の実績がつめたことになる。
バックライトの量産性が成熟せず中断したか、
カスタムIC化され、私の回路は実験用で終わったのか、
行き先は不明となった。
プロジェクトのお金の管理は経営者なので、
開発費で頂いた大金が、
その後どうなったか私は知らない。。。
ボーナスや給与には反映はされなかったし。
(年末のボーナスは0.6カ月くらいだったか)
・LDドライバPCBシステム
これは、部長のFPGAプログラムにより、
RGBをスキャンできる代物!
(この記事の画像!)
市販のLDドライバの線形領域電流を駆使し、
レーザー評価のプロとの合作を仕上げたのも。
初めて使う部品をいきなり実装して、
短納期で行ったのに、
初めて電源を入れた時に
ちゃんと出力が出ないときはショックだった。。。。
人生初経験にアウェー的に作業した夜、
自宅で良く考えると私の勘違いで、
翌日調整すると・・・!
256諧調で、電流がドライブできていた!!
真面目に準備して、しっかり打ち合わせて出来た。
部品の選定にはレーザー屋さんの直感が大いに貢献した。
チームワークは大事だと実感した。
それなりの金額で納品・検収。
このとき、総務のおじさんが、
凄い剣幕で取り建てていたけど、
それだけに会社のお金のやりくりが大変だったときなので、
営業担当の人にはお気の毒な対応だった。。。。
(個人的には自信があるし、しっかり仕上げて
納品するのだから、もっと親切で穏やかな対応を
提供するなら、長いおつきあいも出来やすいのに。。。
と、うるさい取り立て法には
かなり不満と違和感を感じていました。)
製品としては、最も面白いものであった。
実際にレーザーダイオードを二色で光らせ、
諧調コントロールする波形が観れたのだから!!
昨年使ってみた、
MATLAB/Simulink。
このステートマシンモデリングでのDCDC電源の新方式の解析後、
SIMetrixでトランジスタレベルで回路設計した。
中国の四川省出身の大学院生に手伝ってもらい、
ADコンバータ方式(チャージポンプ付き)とカウンタ方式を
両方検証した。
セルフリップルを作り、かつデューティー精度を維持する高速、
低リップル化の手法の実際は、かなりノウハウの固まりであると知った。
コンパレータを上手く作る必要もあり、チャレンジし甲斐のある方式とは思います。
パナソニックも手をつけ掛けてらっしゃったけど、
どうなったのでしょうね?・・・
開発費用の元が取れるかどうかを考えると、
プロジェクトの組み方に工夫が必要ですね!
DCDCも単価安いので・・・・
TIの6MHzは良くできていると思います。
何かのプロジェクトのサブプロジェクトによる副産品なのかと推測。
最近は内職の家庭教師の補助教材で、
ビデオ講義をYouTubeに記録公開してます。
高校二年用のベクトル講義
早稲田先進理工学部の入試物理を解くところ
有機化学の講義
線形代数の基礎の復習
マイクロエレクトロニクス入門
などなど・・・
そのうち、自分の為に、セルフレクチャーを記録したくなってきますね。
さて・・・
今気づいた疑問・・・
なぜ俺だけ、名前がHで始まり、あと4人はMなのか????
早稲アカのセミナー講師が言っていた!!
”はひふへほ”が一番発生しにくいんだよね!!
おれの名前、自分でも言いにくい・・・・HAから始まるのよ・・・・
・・・DAHA・・・と続くなんて、何考えてるんだろう!?
あと、英語でHARUというのは発音が難しく、欧米人に呼ばれる時は、
いつも”ハウ”になってしまうのを聞くのがいやになり、
HALUにしたいとも思うし・・・・・
おまけ・・・
昨年にはここまでメタボなドラムになってしまいましたが!
P.S.
MATLAB等による自動車設計はどれくらい実績を積んでいるのだろう?
トヨタのリコール騒ぎの内容は詳しく知る由もないが、
ブレーキなどは、最も作るのが難しいんだと、
想像に難くない。。。。
運転が上手でない人に、クレームつけられたら、それこそ、
ソフトやハードが水準以上にあっても、
連鎖反応的に、電子-陽電子ペアが発生するのと
全く同じ原理で、クレームが発生拡大するだろう・・・・・
怖い。
ブレーキシステムはたしか、外注する会社が開発していないだろうか?
そんなシステムを、負荷モデルとリンクしても、
システムパラメータをしっかりと提供してもらってないと、
自動車屋さんではソフトの設計が完成出来ないのは当然と思える。
外注システムのパラメーターが怖いのではないだろうか。
摺り合わせシステム設計である自動車は、
やはり、究極の摺り合わせでないと、
勝てない。。。。。。恐ろしい製品だ。
一方で、放送大学でスタンフォード大学から来て教えてくれている
教授の話を数話聴講したとき、
これからのデザイン(設計)は、ユーザーとともに作る時代だ。
と説明されていた。
その意味では、現代では、彼の示唆に従い、
ブレーキングのように、個人差のあるものは、
最後にソフトウェアの調整を出来るようにしておく必要があるのではないだろうか?!
ディーラーのサーキットで、お客さんが、いろいろ専門家と同車して、
自分の気に入ったブレーキングにまで、推奨パタンを用意して
選択・チューニングする。
これからは、
彼の言うようなそういったサービスで勝つストーリー。
これはリアリティーがあるね。