8月に入りました。年年歳歳 人は変われど 天の道理の代わることは
ないはず゛でございます。
シカシ、敗戦後 半年の体験というものは もう再び経験することは無いと
信じたいものです。なにしろ有史以来始めてのことですから。
武装解除された兵隊の集団は 戦国時代の切り取り強盗の様相
スラ呈していました。
1年後私は学校だけは、出ておこうと思い立ち 旧制む専門学校に入りましたが
空襲で校舎というものは無く、バラックの小屋そのものでした。
不思議にあんな状態名なると 空腹の次にくるものは 活字への飢えですね。
唯一焼け残った図書館が私の通った学校です。
そこでばら紙に国富論をはじめに古典書和浄書しました。そして本格的な
学生アルバイト 氷屋をはじめ 地元紙が大々的に取り上げていただいことで
学校の復興資金をひねり出し学校から表彰されるところまでになりました。
闇市のど真ん中焼け残った5階建てのビル画私の職場に決まりました。
ビルからいっぽ出ると外は喧騒の町に変わります。夜になると 飲み屋街が
一団と活気付き あちこちに街娼がこびを売る。馬賊の大将だつたというむおじさんがいた。
やさしい人手いつもニコニコしていたが この人にはそこらのお兄ちゃんたちも
一目おく人物です。われわれは彼の店で毎日食事していた生でだいぶもてなしを受けたのですが
青春の一こまですね。