871piano工作室

ピアノ調律修理が本業。
趣味の凧や工作の話題など。

ちんだみ雑感その4~ちんだみ研究会~

2006年01月10日 23時14分39秒 | 三線
沖縄民謡と、八重山民謡のベテランの方々とお話させていただく機会があり、
~ちんだみ~と言うより、~音程感~に関する雑談のような内容で、
夜遅くまで泡盛を酌み交わし、てぃびちおでんや沖縄そばのアラビアータを平らげ、
島ラッキョのチャンジャ和えをつまみ、結局「?」が「?????」ぐらいになり、
現在の鍵盤楽器に代表されるバッハやヴェルクマイスター以降の平均率音階と、
世界中に繰り広げられている無数の民族音楽にかかわるいろんな音程の音階、
との差異に関する学術的、かつ高尚な研究会も「わけ分らん」ままお開きになるも、
一定の成果というか、問題点の仕分けが少しは出来たかなということで、
書き記しておき、今後の~ちんだみ研究会~というより飲み会のつまみの、
一部になればと思います。

ただ、わけわからんまま書き表してしまうと、混乱を招くのではないかとのご指摘も、
有るかとは思いますが、問題点の糸口を見出し、少しづつでも理解を掘り下げられれば
今後の発展につながるか、衰退の一途をたどるかは、読む人しだいでありましょう。

1、鍵盤の平均率音階だけでは微妙な節回しの音程を表しきれない。
2、三線をポップスや童謡、歌謡曲など他の西洋楽器と合奏する場合は、
  ギターのフレットのように、半音を正確に押さえないと合いにくい。
3、地域や師匠、団体などによってちんだみの具合や、
  押さえるポジションによる音の高さが異なる場合がよくある。
4、師匠の音源だけを聞き、伝承に努めることの意義。
5、演奏が高揚してくると早さや音の高さが揚がっていく場合がある。
6、三線の音より唄や笛の方を少し「うわずる」というか張りを持たせる高さは、
  半音もずらせると気持ち悪いのではないか?
7、「三線よりもっと高く」という師匠の言葉は、
  声の高さだけではなく声の質、張りの事か?
8、本調子の場合、「合」からはじめる「ドレミファソラシド」と
  「四」からはじめる「ドレミファソラシド」では、「尺」の位置が
  ギターでいうフレット1個分(半音)ずれる。
9、同じように半音階で考えた場合、「中」が「上」のほうに、
  約半音下がる場合(一上げ)があったり、「七」が約半音高くなる場合
 (三下げ)もある。
10、チューナーでちんだみすると平均率に合わせることになるのでずれる、
  仕上げは耳で感じる音で合わせるほうがピターッとくる?
11、チューナーにあまり頼りすぎず、声や笛に合わせるちんだみの方法も、
  身につけるという、感覚を鍛えるべき?    etc. 
 
他にもいっぱい話題はあったと思いますが、思い出せません。
今後の解決と発展を願って 
               ~つづく~