この辺りでは(熊本県北部)正月の行事に「どんどや」があります。
竹でやぐらを組み藁を押し込み大きな焚火をします。その際には正月飾りや・書初めなどを同時に燃やします。
書初めは燃えカスが上空に高く上がるほど字が上達するといわれ竹竿の先に挟んで火にかざして燃やしたりします。
残り火で鏡餅を焼いてしょうゆや砂糖納豆など各自準備しており日に当たりながら食べます。真っ黒こげになった餅は炭を叩
き落して食べますが何もつけなくてもおいしいです。
それと同時に準備をしたおやじたちは孟宗竹や真竹の父子を抜き日本酒を入れ残り火(オキ)の中に投入しかっぽ酒の燗付け
をします。かなり日が強くても中に酒が入っているので黒くこげますが竹が燃えることはありません。
酒の肴は煮干しや塩イワシ場合によっては猪肉の焼肉をしたりします。だいたい田んぼの中か河原で行いますので味付けは塩
をふるていどです。熱燗を竹でつくっつた盃で飲むかっぽざけの味は最高です。酒飲みの年に1度の楽しみです。
こんな感じです。
そのかっぽ酒を何とかテーブルの上でできないかと考えこれを作りました。
もう30数年前になります。最初は焼き締めで作りましたが焼けた樹液が容器からしみだしてしまうので釉薬をかけてもらい
樹液を受け皿にとれるように4回ほど改良し現在の形になりました。
さらに受けた樹液は酒に混ぜて飲みます。
燗付けする竹の先端も次ぐときにこぼれないようにフシに穴をあけて調整できるようにしています。
これは娘の結婚式で使った時のものです。50名ぐらいだったら2台あれば十分対応できます。
婿さんが鹿児島県でしたがお客様大変喜ばれました。
知り合いの料理屋さん3件ぐらいに購入してもらいましたが良さがわかってもらえず戸棚にしまい込んであるみたいです。
どなたかこだわりの料理屋さんをご存じでしたらご紹介願います。
先日来日したトランプさんに出したら最高だったと思います。
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