振り返りの②があるかどうかわかりませんが・・・
さて、帰国した時も体調悪いままだったし(実はまだ声帯がおかしい)、本番もあったし、富山には物がなく色々買ったり、生活整えたりするので忙しく、ずっと「ああ、忙しかった。」という旅行の感想しか出て来なくて、やっと今日、雨なので練習さぼって家でぼ~っとしています。そして気分も「忙しかっただけじゃなかったな。」という感想が出てきたので、その辺を振り返りたいと思います。(自分のため)
まず、今日は今回の旅行で私が「はじめて」だったことについてまとめておこうと思います。
①初めてウィーン歌曲をウィーンの前で歌った。
実は20年くらい昔、小さな演奏会で3曲だけ歌ったこともありますし、飲んでる場所でおじさんたちの前で2曲くらい余興でい歌ったこともありますが、今回は「ウィーン歌曲を日本で精力的にやっている歌手」として紹介していただき歌ったということで、私にとっては記念すべき旅行になりました。あわせてDDSGドナウクルーズの中でも歌うことができて、とてもいい経験ができました。
②ブラチスラバ旅行
スロバキアはこれまで行ったことがなく(チェコスロバキアだった時代にプラハは行ったことがあります)一度行きたい、でもすぐ行けるからいつでもいいという感覚で行ってなかったんです。本当にすぐでした。1時間で行けるので、今度はもう少し体調のいい時に行きたいです。今回私だけ先に帰宅したので、スロバキア料理食べてないので、どこかでリベンジします。
③裁判所カフェ
これも初めてです。いろいろなウィーン観光ブログとかを読んでいて初めて知りました。ウィーンには他にも国会議事堂カフェや教会の中のカフェなどいろいろな「お役所カフェ」「お役所レストラン」があります。でもね、セキュリティーチェックで水筒NGでて、実際のカフェもちょっと勝手がわからなくて緊張していたのか、全員が飲み物を注文するのを忘れたまま食べていた(気が付いた時にはほぼ食べ終わっていた)くらいの緊張感でした。今度があるなら落ち着いて行けそうです。
➃世界遺産ヴィース教会
この世界遺産になったヴィース教会は、その昔、師匠が「ここで皆さんと一緒に演奏会をしよう。君がソプラノソロを歌えばいい。他のソリストは僕が連れてくるから。」と言ってくれていたんです。2010年の企画だったので、たぶんこの教会が世界遺産になる前なんじゃないかと思います。そして、そのついでに私は10年に一回のオーバーアマガウの受難劇も見るつもりだったんです。でも、その時日本でわけのわからないインフルエンザが猛威を振るって練習計画が立たず企画そのものがキャンセルになりました。今回はその思いもあって(師匠の墓参りもしたので)行っておきたかったんです。
そのオーバーアマガウの受難劇は2020年もチケットまで買っていたのにコロナでキャンセルになりました。2回連続で見れなかった受難劇。次は2030年です。私は66歳。最後のチャンスだと思うので絶対行きます!
⑤エッタールの修道院
オーバーアマガウの隣にエッタールという小さな小さな街があります。そこにあるとんでもなく大きな修道院。それも金ぴかの。一回見ておきたかったので行ってきました。もう一回は通らない限りないと思いますが、あの真四角の整然とした庭の中では気持ちがスッキリしますが、その修道院がビールを作り、チーズを作って、お土産店まで作って売っているというところに矛盾を感じ、面白く思いました。
⑥リンツのチョコレート博物館とハリボのアウトレットショップ
これは行ってめちゃくちゃ楽しかったよというだけです。ウィーンには今後も行きたいけど、ボンやケルンに行く機会は今後ほとんどないと思いますので、これが最後かなぁと思います。でも、リンツのチョコ博物館は、スイスにもありますし、もしかしたらそのうち東京にもできるんじゃないかって思ったりもします。ハリボのオリジナルグッズも通販とかで買えるといいなぁ。
⑦カフェ・フラウエンフーバー
ウィーン最古のカフェということですが、行ったことなかったので行ってみました。そこになんかお店があるのは知っていたけど、カフェだということも気がつかないくらいいつも全速力で歩いているような場所でした。
先日のウィーンの新聞で実はこの店が今年200年記念だということが掲載されていました。知らなかったけど、いい時にいったのね。と言う感じです。ここで食べたキャベツのパスタ「クラウトフレッケル」の味は忘れられません。
余談ですが、ミラベルのモーツァルトクーゲル、先日ザルツブルグでの製造を終えたそうです。アメリカのどっかの会社が権利を譲り受けて、今後はどっかの海外で製造するそう。ぎりぎりセーフで何粒か食べました。これから先、ミラベルは買わなくてよさそうです。
⑧プラターのリリプットバーンとシュヴァイツァーハウス
リリプットバーンは子どもが乗る電車だと思っていたんですが、なんのなんの、プラターの中ほどまで走ってくれるので天気が良いと爽快でした。お勧めです。シュヴァイツァーハウスはブタの足のカリカリシュテルツェで有名ですが、今回は食べるメンバー4人だったので制覇しましたが、これまでもこれからも一人じゃ無理です。今回が最後だったかもしれません。
⑨バンベルク
ここはとても素敵な街だったので、なんなら1か月くらい住んでみたいなぁと思いました。ただドイツ風の暗い感じのする街なので、精神がやられている時はムリだと思います。2~3日がいいかな。今回は乗り換えの1時間半で一か所だけ見たので、もう少し楽しみに行ってみたい場所でもあります。
⑩リンゴのフライ(アプフェルキュッヒレ)
これも驚きのおいしさでした。リンゴのスライスのフライなんですが、何と美味しいことよ!オーストリアにはないので、これも食べたいと思ったら、ニュルンベルクあたりまで行かないといけませんね。ウィーンは何度でも行きたいのですが、ドイツは似てるんだけど違うので、わざわざはないんですよ。自分で作るか。
⑪シュネーベルク
ウィーンから1~2時間で行ける高い山として有名です。今回はツィプさんに連れて行ってもらったのですが、シュネーベルクのブッフテルというお菓子が美味しかったです。最近ウィーンは人であふれているので、息抜きした時はいいかもしれません。帰りに寄ってくださってホイリゲも始めてでしたが、観光客としては絶対に行けない場所なので貴重な経験でした。
⑫ガンスル(ガチョウ)
同じくツィプさんに連れて行っていただいたのですが、ガンスルを11月に食べるのは知っていたけど高いので敬遠していました。今回が初めてです。こういう季節物って、しきたりとかあるかなとか考えてしまって、自分ではなかなか行きにくい。誰か知っている人に連れて行ってもらって初めて「ふ~ん、そういうことか」と思いながら食べますよね。外国人がいきなり「春の七草セット」を見てもどうしていいかわからんのと同じですから。ガンスルたぶんめっちゃおいしいお店だったと思います。最後まで食べられたので。でも、本音は普通にウィーンの鶏のから揚げの方が好きです。
■番外編
何と言っても初めてでもあり、一番の貴重な経験は、ギターのおじさんの家でのグリルです。グリルも美味しかったし、楽しかったのですが、それよりも、食事の後にツィプさんとペルツさんが演奏を始めて、私達も歌ってという時間がなんとも貴重でいい時間になりました。こういうのは絶対に普通の観光では経験できないことなので今になってしみじみと「よかったなぁ」と思うのです。
そして、富山で知り合って、ウィーンで再会したエリサさん。ウィーンで知り合って日本で再会する人は多いですが、その反対は今回が初めてでした。もし機会があればまた日本に来て欲しいし、私もまた会いたいです。
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と、こんな感じで初めての場所や経験をまとめてみました。意外といろいろやってるなと言う感じです。
こういうのって後になってからじわじわ来るんですよね。帰国当初は疲れと忙しさでなかなか振り返りができなかったですし、向こうにいる間もアパートでゲホゲホ言いながらYou Tubeの編集してましたから。(最後の3本は東京でやってました。)そんなこんなでめっちゃ忙しい1か月でしたが、200年記念とか、最後のモーツァルトクーゲルとか、なかなかタイムリーな時に行った感じがします。ムジークフェラインで聞いたヨハンシュトラウスオケの演奏会も「昨日がシュトラウスのの誕生日でした。」という話があったので、それもいいチョイスだったと思います。(ヨハン・シュトラウスは来年150年の記念年なので、ウィーンや日本でもいろいろな企画がありそうですね。)
ということで。また時間があれば振り返りも書きたいと思います。