素人と言っても、プロよりうまい素人もいますけど・・・
さて、世の中には「私はまだまだ下手だから・・・」という理由でコンサートに出ない方がいますが、
コンサートに出る、ましてや、自分のリサイタル、上手い下手は完全に関係ないと思っています。
もちろん、出たくない。目立ちたくない方は、そういうものは企画しないというのでOKですけど、
実はやりたい、でもできそうに思えないと言う方は、ぜひ次の点を考えてみてください。
世の中、たくさんのコンサートがあります。
いろいろ行かれていると思いますが、プロが行うコンサートでも、自分の好みに合わなかったり、
面白くなかったりすることも多いですよね。
反面、アマチュアや、子どものコンサートが、以外に楽しかったりすることも多いですね。
結論はこうです。
「お客さんが期待した以上によければ、そのコンサートは大成功。」
子どもの発表会に「プロのように上手い」を期待していく人いません。
だいたい、かわいく着飾って、かわいい曲を弾いて、ちょっとしたアクシデントがあって、親子共演があって・・・
そして、なにより大切な要因は、「客席はほぼ全員身内である。」
(最近「ほぼカニ」とか「ほぼホタテ」とかもありますが)
おわかりだと思いますが、客席のほとんどのお客様は!素人さんです。
もちろん、本当に素晴らしい演奏をお聞かせすれば、わかると思います。
「ディスカウの演奏を聞いて、歌詞の意味がわからないのに、涙が出た~」みたいな経験をされた方もいることですし。
でも、お客さんはその曲を知らない人がほぼすべてだと思った方がいいですよね。
タイトルが有名でも、中身は知らないとか、
聴いたことあるけど、誰のかわからないとか、(初めてベートーヴェンの第九を生で聴いた時に「野ばら」だと思ったのは私です。)
だからこそ、演奏は必至にちゃんとするべく努力する。
でも、そこには限界がある。
なので、それ以外の要素が、とっても大切になってきます。
何よりも大切なのは、
「曲目」です。緩急とりまぜた、飽きない、いろいろな角度からみて面白い、素晴らしい、かわいい、ステキな、意味あるプログラムになるといいですね。
また、演奏する人の「なぜ、その曲であるべきなのか?」という意思が、演奏やチラシ・パンフレットに見えるといいですね。
演奏時間 座ってるのって、意外とたいへんなんですよね。
衣裳 歌は衣裳でごまかす?いえいえ、曲にあった色や形って、女性には大切です。
歩き方 最初から「すみません」状態で舞台に上がらない。終わってほっとした顔で袖に出ない。あくまでも美しくです。
そこには、必ずご本人の「素」と「今までの人生」が見えてきます。
お辞儀の仕方 上に同じです。きれいに挨拶って難しいです。
チラシやパンフレットの作り方 来ていただけるチラシを。聴いてみたいと思ってくださるチラシを。
舞台でお話するのかしないのか(するなら何を話すのか) 作り方によっては絶大なる効果・失敗すればとても下品になります。
受け付けスタッフの態度 これ、私はとっても気になります。お友だち受付スタッフでもOKですが、結婚式と同じで、「友人席を見れば新婦の普段がわかる。」です。
ハンディのある方たち(車いす席)や、子どもたち(親子室)に案内する対応。当たり前にできるといいですね。
あと、演奏場所 ホールの雰囲気も大切ですね。
ある程度の集客も大切です。(人数が少ないとさみしいので、拍手ができない雰囲気になります。)
こういうことを、ちゃんと整えると、ある程度の演奏でも、工夫があって、飽きずに、楽しんでいただけます。
「えっ、うそ・・・うわぁ、それはないわ・・・」がありません。
有料・無料関係なく、来ていただいた方に「よかった」「楽しかった」と言っていただけるコンサートを、ぜひ届けたいと思います。
で、そのあたりをちゃんと理解していただければ、
「わたし下手だから・・・」は論外で、どれだけ下手でもコンサートはOKなんです。
勇気を出して、よりこさん、すぎちゃんたちに続いて、手を挙げる方いませんか?
お手伝いしますよ。