あるがままに高齢を生きる! シャンソン、菜園とともに・・

予測不可能な未来のドラマに期待を寄せつつ、明日を見つめてまだまだ濃い時間を紡げたらとブログを書き続けます。

亡霊のような思いで

2015-03-20 22:55:40 | 日記
今年は戦後70年ということで、多くの戦争体験が報じられていますね。

私が小学3年生の、12月8日に大東亜戦争(第二次世界大戦)が勃発して、敗戦という形で戦争が終わったのが、女学校1年生の8月15日。
その間3年8か月。

実感としては、10年位あの無残な戦争の中にいたような気がしています。

今まで戦争のことは思い出したくなくて封印をしていましたが、鮮明に脳裏に焼きついている風景があるのです。

当時、私は熊本県八代市に住んでいました。

終戦の年のある日、暗くなった裏庭から見た北の空一面に、何かが斜めの線になって落ちて行く風景が、赤く照らし出されて、それは美しいとしか表現ができない風景なのに、体が固くこわばっていたのを思い出します。

後で、熊本市が空爆で焼け野原になったことを知りました。

あの時のその風景を、いま話しても誰も信じないでしょう。

当時は、空襲から身を守るために、灯火管制が布かれていて、電灯には覆いをかぶせてさえぎる光がなかったのです。

星を見るように、熊本で焼夷弾の落ちて行く風景を、八代から眺めたという訳です。

信じますか?