テレビの介護関係の番組を見ていると、頷いたり違和感があったりです。
当事者それぞれの条件は千差万別で、何と言っても議論を展開している人の多くが、介護の実践者ではないのだと自分に言い聞かせながら見ています。
介護の中身は、外から眺めるものとは大違い!だと思います。
私も、近場の体験者以外にはほとんど老老介護のマイナス面を人に話さないし、何の苦も無く穏やかに日々を過ごしていると思われているのではないでしょうか?
夫の認知症が認定されて13年。昭和一桁生まれの男性の認知症の実態を、後輩たちに話したところで理解されるはずがないと、何もかも一人で背負う覚悟の私がいます。
だからと言って、暗くなるのは自分の自尊心が許さず明るく振る舞い、ストレスで爪を噛んで半分の流さに減り、胃の調子は常時悪く、体中の痛みが取れません。介護疲れで、連れ合いを殺してしまう事件に共感してしまう私だっているのです。
しかし、逃げ場になり生き甲斐になっているシャンソンがあり、ようやく本気になってきた家庭菜園が私に希望を与えてくれています。植物とそこに遊ぶ鳥たちとの会話で、心が安らぐのです。