トレーサビリティ11月27日

牛肉のトレーサビリティ法(生産履歴の追跡)が、12月1日より小売り段階でも実施が義務付けられる。スーパーの店頭や焼肉店などで、牛のIDといえる10桁の番号が表示されることとなり、インターネットなどを通してその牛の生産者を追跡できることになる。消費者に対する情報開示は、食の安全の観点からも好ましいが、焼肉店には義務付けられていても例えば小料理屋には義務付けられないなど、制度としてはまだまだ不十分だ。しかも、来年度から自治体独自の全頭検査体制となれば、検査の有無を含めて10桁のIDがそのまま威力を発揮するか否かは、極めて不透明だ。

また、一方で最大の問題点である全頭検査未実施のアメリカ産牛の扱いに関しては、何ら突破口が見出せない状態の中、政府はアメリカ産牛の輸入解禁を可能にするよう、政令を改定する予定だ。安全が不確定な牛肉を日本に輸出しようとするアメリカは、知財戦略上の先進国とは、とてもみなすことはできない。

我が国の最大の防御は、21世紀の日本の農業を守り育んでいくためにも、都市と農村との交流「地産地消」による真の循環型社会の形成を目指していくことだ。安全が保証されていない牛肉など食べないという、日本人の強い意志表示が必要なのだ。せっかく付いた10桁の牛のID番号を有効利用して、国産牛の完全トレーサビリティの実現を目指そう。カナダやオーストラリアのバークシャーを、平気で「鹿児島黒豚」と偽装するJA関連会社は、消費者の敵だ。牛を一生懸命に育てている人の顔が浮かぶような、そんな地産地消が叶えば素晴らしい。

辺野古の海上沖で、ボーリング調査中の作業員と調査反対派がもみあい。
調査用の機器の鉄骨は、珊瑚礁を破壊している。辺野古に移転しても、20年も経たないうちに施設は閉鎖されるが、珊瑚礁は、一度破壊されると数百年いや数千年は復元しない。グレートバリアリーフに住んでいた人が、八重山の海を上空から見て、珊瑚礁が死につつあると感じたそうだ。今こそ、八重山の大自然を保護していかなければならないのに、何故、辺野古移転なのだ。普天間基地返還あるいは海外移設で良いじゃないかと、まともな人は皆思っている。議論になってきた「下地島空港」の軍事基地化には、私は反対だ。
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コエンザイムQ10 11月26日

近く、インフルエンザが大流行するかもしれないと、WHOが注意喚起を呼びかけている。特定の要素があるわけではないが、もう30年以上流行のピークが訪れていないことから、近々大流行しても不思議ではないというものだ。しかも、その起因ウイルスは、鳥インフルエンザウイルスの可能性が大きいということだから、今年の予防接種は歯が立たない。これまでは考えられなかった新種のウイルスが、人間に猛威をふるおうとしている。とにかく最大の防御は、可能な限り四六時中うがいをすることにつきる。

コエンザイムQ10という補酵素の爆発的ブームが到来しそうだ。老化原因とされる脂質の酸化を防止する効果があり、お肌にはハリが戻り、女性は特に見逃せない。サプリメントとして飲めば、疲れにくくなる。例えば、50歳の女性の目じりのしわに8週間塗布し続けたら、しわの深さの27%が改善されたというから、女性にとっては夢のような物質ということになる。

コエンザイムQ10には、ヒアルロン酸の合成を促す作用があるが、残念ながら20代をピークに減少する。1日100mgのコエンザイムQ10を摂取できれば、コエンザイムQ10が持つ老化防止や美肌効果が期待できるということなのだが、1日100mgとは、イワシ20匹、牛肉3kgあるいはブロッコリー12kgと通常は摂取不可能な量なのだ。

このほど、コエンザイムQ10が化粧品へ解禁され、内外問わず各社が開発にしのぎをけずり始め、日本でもサプリメントが量産されるようになったが、現在のところ品質は玉石混交とのこと。コエンザイムQ10は水には溶けず脂溶性のため、油分を含むバランスの良い食事の後に摂取すると良い。空腹時の摂取では、効果は激減する。

女性の美肌もさることながら、中高年の多くが内服しているコレステロール値を下げる薬は、コレステロールとコエンザイムQ10との生合成経路がほとんど同じであることから同時にコエンザイムQ10値も下げてしまう副作用を持っている。コレステロールを下げる薬を飲みつづけると併せて老化が促進されるので、同時にコエンザイムQ10の摂取が必要だ。

質の良いコエンザイムQ10を手に入れることが必要だ。コエンザイムQ10は脂溶性のため、サプリメントの形状はカプセル剤が望ましく、カプセルの材質が品質のポイントの鍵を握るといっても良く、カプセル剤の医薬品で実績のある製薬会社のものが、質が高いのではないかと想像される。
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