アーサー・ヘイリー11月28日

24日、バハマの自宅で、作家のアーサー・ヘイリー氏が亡くなった。1920年英国に生まれ、貧しさゆえ学業はままならず、第二次大戦では、英国空軍のパイロットとして従軍。カナダに移住後、文筆業に進んだが、重税から逃れるため、1969年からはバハマの首都ナッソー近郊に住んでいた。

すっかり忘却の彼方だったアーサー・ヘイリー氏なのだが、思い起こしてみると、18年前、薬学部に在学中の私が最初に刺激を受けたのが、氏の書いた「ストロングメディスン」という小説だったのだと、やっと思い出した。その頃大好きだった友人から「どんな本を読んでる?」と聞かれ、この本の名前を答えたことを思い出した。読んだ本を思い出せば、当時の生活が次々と蘇ってくるものだ。

ストロングメディスンは、女性MR(Medical Representative:医薬情報担当者)が、人命を助けたいという志を持って仕事に挑み出世していく中で、様々な矛盾に遭遇し、製薬企業の善と悪の部分を描き出した作品だ。サリドマイド薬禍の薬害発生過程も描かれており、その頃から薬とは両刃の剣なのだと、私の頭にはたたき込まれていたのだなあと、あらためて思う。

レバーなどの豚の内臓を食べていた男性6人が、E型肝炎に罹患し、うち1人は劇症肝炎を発症し死亡していたことが判明した。焼肉店では鶏肉や牛肉も食べていたそうだが、直接の原因は半ナマの豚の内臓だと当局は発表している。牛肉に限らず、豚肉や鶏肉についてもトレーサビリティの徹底が必要になる。少なくともトレビの徹底は、生産者のモラルの向上につながると期待したい。

橋本大二郎氏、出直し選挙で当選。5選目と聞くとオヤッと思うが、与党推薦候補との比較の問題だから、当選は当然か。民主党は自主投票だったが、鳩山・菅の両氏が応援に入り、事実上、推薦した形となっていた。一方、連合高知は、与党推薦候補を推していたので、民主党と連合とは政治的に異なるスタンスをとったことになる。民主党もやればできるじゃないかというのが、私のすなおな感想だ。
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