だから男は・・・ 3月10日

こんな私でも、「一日一善」と言い聞かせ努力を重ねているつもりだが、中西氏の「一善」とは、よく言ったものだ。「だから男はダメなんだっ!!」と、ウーマンリブ全盛期のレディなら、一喝したに違いない。「路上の女性が客引きに見えた」とは、強制わいせつ容疑で現行犯逮捕された中西代議士の釈明だ。容疑も容疑なら釈明も釈明だ。本当の客引きだったら、そのまま行為を続行したということなのか!?もう一回聞こえてきそうだ、「だから男はダメなんだ!」

年金問題も郵政民営化も、本質の部分には触れることなく、政党利害に終始するあまりまともに議論することもできず、税金垂れ流し状態の国会。多くの国民が、国会議員に何も期待しなくなり、中には「自分たちは国家の奴隷だ」と諦めの境地に達する人も出てくるほど低迷しきった今国会。公僕たる国会議員としての任務を、果たしていたのか果たさざるかは定かでないが、何よりも1人の社会人として絶対にあるまじき行為を犯してしまった中西一善氏は、社会人として失格だ。

酒に酔っていてもいなくても、性的欲望をコントロールできない人間は、信頼に値しない。自覚のある社会人なら判断できることを、国会議員ともあろう人間が欲望のおもむくままに女性の人権を傷つけるなんて、お話にならない。重罪に値する。

更に、都立墨東病院の医師も、準強制わいせつ罪で逮捕された。患者である女性を全裸にして、四つんばいの姿勢をとらせデジカメ撮影したそうだ。医師のパソコンには、複数の女性の全裸「ポーズ」画像が保存されていたそうだ。信じられない。

個人情報保護法施行を前に、個人情報の適切な保護体制を整備した事業者に与えられる「プライバシーマーク」を取得した最も先駆的な病院が、全国に2施設ある。政府の構造改革特区制度を利用して「救急医療センター」の無い杉並区に、米国人医師と共同で小児科の救急医療(杉並ER)を提案した河北総合病院と、なんとこの都立墨東病院だ。こうなったら、もはやブラックユーモアでしかない。「だから男はダメなんだ!」時代を超えて、再び聞こえてきそう。

特に医学部の入学試験は、私立なら寄付金、国公立なら学力でしか判断されず、国家試験は暗記力のみ、人格など完全に判定外。これでは、医師と言えども、人間力の備わった人物ばかりとはいかないだろう。しかしながら、医は忍術とはよく言ったもので、検査数値もさることながら、患者の「顔」を見て治療ができる医師を、私たちは選びたい。墨東病院のこの医師は、問題外。

さて、米国産牛肉輸入問題も、そろそろクライマックスに入ってきた。米政権からの遠慮の無い圧力に、政府も押され気味。小泉総理の言う「日米同盟」が本物なら、イラクで協力した日本に対して、牛肉輸入問題では、米国は日本の立場を考慮し、日本人の文化である「食の安全」に配慮すべきだ。イラク問題も基地問題も牛肉問題も、なんでもかんでも一方的に言い分を押し通そうとする米国との間の、どこに友好と呼べる関係が存在するのだろう。これでは完全に、日本は米国の属国だ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )