風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

10.24 「ころころ」「猫・おとうさん・お母さん」

2005-10-25 | 好きな詩・短歌
10月24日月曜日の朝日新聞「『朝日歌壇』から

「ころころ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
猪の一家ころころ木の間ゆく真面目にまっすぐ五匹の仔らも
        (フランス)松浦 のぶこ


「真面目にまっすぐ」というところが猪の性格、それが一家そろってゆく様子が目に浮かんで思わずほほが緩んだ。
今、書き写していて フランスだったと分かった。
私の目に浮かんだのは日本の猪、日本の秋の風景だった。

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餌付け場に狸十匹パンを喰む(はむ)ころころ太り秋も深まる
         (名古屋市)諏訪 兼位

この短歌にも「ころころ」がある。イラストなどで見る狸はおなかが大きくて太っているけど、
実際はあんなに「ころころ」していないみたいに感じている。
でも この十匹もの狸達は沢山パンを食べて「ころころ」太っている。
洋食の幸せな狸です。

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「猫・おとうさん・お母さん」
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猫の尾をとじまりのときはさみつけおとうさんおとうさんと言わるる
          (川越市)小野 長辰

「閉じまりのとき挟みつけ」ではなく「とじまりのときはさみつけ」とあらわした意味がきっとあるのだろう。
するりと滑らかな動きをするだろう猫でも尾をはさまれることがあるのですね。
「おとうさんおとうさん」と言ったのは猫なのだろうか?
私は脇にいる子どもが言ったのかと思った。それで『ひらがな』で書いたのかと思った。
猫の「おとうさんおとうさん」の声を想像してみている。

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わが猫の診察終えて獣医師はさらりとわれを「お母さん」と呼ぶ
           (名張市)臼井 節子

犬を飼っていたとき 犬の飼い主はお互いに犬の名前で呼び合うことが多かった。
「000のお母さん」「××のお母さん」と。
飼い主は「お母さん」になるのですね。
だから「うちの子は・・・」などと飼ってる犬や猫をいいます。

子どもが小さいときも親同士、お互いに
「**ちゃんのお母さん」「ppちゃんのお母さん」と言っていたっけ。

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もっと好きな短歌があったので後で・・・

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