よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

引きこもりがスカウトされて占い師になったら人生が一変した話

2018年04月21日 | 読書
卯野たまごさんの新作

引きこもりがスカウトされて占い師になったら人生が一変した話

卯野さんの経歴や、おじいさんの話も載っていて面白かったです。


読んだ後に

高く飛ぶためには、一度腰を低くしないといけない。

今、運気が落ちているように見えても

それは、これから運気がうなぎのぼりになる前兆

というふうに思えました。


卯野さんが「人を元気にする手相」が大好きで

でも生業にしたいのは「マンガ」であって…というところ

すごくバランスがいいと思ったんですよ。



占いだけに固執していないから(自分の中にゆとりがあるから)

人を観ることができるんだと思うし、

悪いことを言わないんだと考えます。


「あー、今年はいい運勢じゃないですね」終了!

という易者もいるんですけど、やはり占い師でもセラピストでも
カウンセラーでも、心理学者でも

人は、最終的に
「人に力を与える」存在であってほしいと思うのです。

他者を不安に陥れるのではなく。


他者を不安にさせる人は、結局自分にそれが返報すると感じます。



自分に注ぐように愛を発信

ウミサチヒコは悪者か?敵役を考える

2018年01月27日 | 読書
古事記のウミサチヒコ。

弟ヤマサチヒコを虐げる悪者のように思っていましたが
きちんと読み返すと、まったくそんなことはない!

弟のヤマサチヒコが
「兄ちゃん、互いの道具を変えようよ」と要求し
「大事なものだから絶対ダメ」
と拒否します。

それを弟がしつこくしつこく頼むものだから
「一回だけだぞ?」としぶしぶ大事な釣り針を渡します。



その後、弟のヤマサチヒコから
「釣り針を失くしちゃった」と打ち明けられ、激怒。

「代わりの釣り針をたくさん用意したから」と謝られても許しません。


…ウミサチヒコの怒りは正当なものですよね。

例えば「あなたの愛猫を貸して」のあと
「ごめ~ん、目を離したすきに、行方不明になったの。
似たネコを用意したから、これで勘弁して
と言われたら、大抵の人は許せないでしょう。

ヤマサチの行動は、思いやりのないものだと感じます。


…で「見つかるまで戻ってくるな」と言われたヤマサチヒコは
海の国に釣り針を探しに行き、そこでトヨタマビメと結婚し、
幸せに過ごしているうち、釣り針のことをすっかり忘れます。

バカだから。


そんな浦島太郎のような生活を続けていたある日
「そーだ、兄ちゃんに釣り針を返さなきゃ!」と思い出し、
海の神の協力を得て、それを取り戻すことができました。

妻の父(海神)も、婿に甘々で
「兄君に呪詛をかけておやりなさい」
とすっかり「被害者ヤマサチ支援の会・会長」です。

…だから、ウミサチヒコは悪くないんだってば。


しかし哀れなウミサチヒコは、呪詛のため
その後何をやってもうまくいかず、結局、ヤマサチヒコに攻撃を仕掛け
(でも海神がヤマサチを応援しているから)敗北します。

「この後、俺はお前のしもべになる」
と首を垂れる兄、ウミサチヒコ。


わがままな弟に大事な道具を貸し、それを紛失され、激怒したら
そのときの対応を逆恨みされ、人生をめちゃめちゃにされるとは…

なんと気の毒なウミサチヒコよ。不条理の極みです。


でもお気楽な愚者が、慎重な堅物より発展するストーリーは
現実生活でも珍しくありません。ある意味、リアルな話でもあります。



           


共感できる敵役は、けっこういます。

眠り姫の魔女もそのひとり。
自分だけのけ者にされたら、そりゃひがみたくもなりますもの。

敵役の目線で読むのも、また面白いものです。


舌切り雀のおばあさんにも共感できる♪

友人も家族も地位もなくても(夜廻り猫より)

2018年01月25日 | 読書

(左:遠藤平蔵、右:重郎)

深谷かほるさんの『エデンの東北』の大ファンで
今は『夜廻り猫』にはまっています。

毎週、月、木、土曜にweb更新されている夜廻り猫を読むだけでなく
本も全巻そろえ「夜廻り猫クリスマス展」にも行き
重郎のキーリングまで愛用しています。



本日の夜廻り猫

幼いころから何も聞かず、いつも自分を受け入れてくれた隣のおじさん。

彼が大学生になったとき、息を引き取ります。

大人たちが「参列者がいないみじめな人生」「あんなふうになるな」
とひそひそ話をするなか、その大学生は


そうか これでいいんだ

家族も 友人も 地位もなくても

俺は知ってる

おじさんは一等いい人だ



と感じ、それから時を経て社会人になってから

人間の価値は 誰かに与えたものだ

と雪空をみつめます。


このおじさんは、この少年(大学生から、大人に成長)に
すばらしいものを残したのです。


それだけでなく、おじさんのほうも、頼ってくる少年から
何かを貰っていたのだと思います。


その「価値」は物質的なモノや、わかりやすい形のモノでなく
いろいろな人たちの間で取り交わされているのでしょう。


記憶にとどまらないほどの邂逅が、誰かの人生の支えになることも
往々にしてある気がします。



深谷かほるさんの世界観が大好き♪

ルパン最後の恋

2018年01月24日 | 読書
久しぶりに小説を読みました。

(大好きなネット作家さんはいますが
 紙の小説を読むのが久々なのです)


モーリス・ルブラン没後に出てきた草稿で、
発見時はかなり話題になったとか。

なんとなく妙に描写が荒いなと思ったら、
未完成版だったそうです。

恋に落ちる過程、人物描写その他が粗削りで
もう少し描かれていればと感じたのですが
道理で…と納得です。



最近の自己啓発系の本にも飽きてきたので
そろそろ小説に回帰しようかな。



この後読もうと思っているのは、夏目漱石の「草枕」
「硝子戸の中」です。

とにかく名文を読みたいという欲求が高まってきました!!


「智恵子抄」を音読したら妙にいい気分に…

なぜかお金を引き寄せる人の掃除と片づけ

2018年01月03日 | 読書
「必要のない女ほどダイエットにいそしみ
 何とかしたほうがいいと思う女は暴食する」

昔、男友達が口にした名言だ。

実際、私はかなり断捨離的生活を続けており
掃除と片づけの本を読む必要はないと思うのだが
なぜかこういう本を買ってしまう。



引っかかる点を書きだす。

「お金は使うほどまわる」
これを真に受けると大変なことになる。
お金とお水はためておくだけでは腐敗してしまうので
ある程度流したほうが良いのは自明の理。

しかしダムの底が抜けたように使ってしまうのは、危険極まりない。

神社仏閣に行って高波動をもらう
某T神社の事件を振り返るに、神社仏閣参拝が波動を上げるとは
断言できない。
むしろ自分の心の在り方を整えるほうが大事。


後…何かお作法的なものも書かれていたが、忘れてしまった。

トイレ掃除についても「素手が良い」など書かれていたが
あまり関係はない気がする。

むしろ重役クラスが会食前に「毎日トイレに手を突っ込んで洗浄している」
とにこやかに話したら---私なら気さくというよりも無神経と感じてしまう。

こういうことは陰徳であり、自ら吹聴するものではない。

この冊子を読んで、掃除したい!今すぐしたい!という気分にはならなかった。

登場する人たちの考え方がバラバラなので、書籍として散らかっているというか
整理されていない印象がぬぐえない。

そういう本は最近、とても多いのだが。

          

掃除と片づけはできているのだが、最近は乾燥に悩まされている。
快適な住環境とは言い難い。

昨夜は鼻や口が渇いて、なかなか寝付けず、
湿度計を見たら30未満になっていた。

こんなことで体調不良になってはたまらんと、加湿器をフル回転させ
今やっと38まで上げたところである。

理想は40~60。
まだまだうるおいが足りない。



カレン・キングストンさんの本がおすすめ♪