よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

死ぬ気まんまん

2015年09月06日 | 断捨離
佐野洋子さんの『死ぬ気まんまん』を読んで、少し思索に耽る。



簡単にいえば乳がんになった佐野さんが死ぬ気で余命2年を過ごしていたが、意外にも元気であって…という立場から語っているものだ。


私も佐野さん同様、壮絶な闘病記とかいうのは嫌いな性質で、その手の本や番組は見ない。

死ぬと決まったら淡々と受け入れるし、苦しまずに逝ければいいなと思う程度だ。

できれば長生きは避けたいが、父方の親戚筋にガンはおらず、母方には若干いるものの皆ヘビースモーカー。
私は酒も煙草もやらないので、多分9割方ガンにはなるまい。
そう思って乳がん・子宮頸がん検診も受診していない。

手遅れになったら、それが定命なのだ。


むしろ延々生き続けて――例えて言うなら『火の鳥』のマサトのようにたった一人で宇宙の果てで何億年も生きるほうが――地獄だと思っている。

そんな話を20代のころに友人にしたら「それはあなたが健康だからだ。いざ余命宣告をされたらひとは誰でも動揺する」と返された。

それから随分年を経てきたが、やはり私も「死ぬ気まんまん」かもしれない。
エンディングノートも作成したし、身辺整理も進めている。

50代から始めるよう説いている本も多いが、その時に今の体力とモチベーションが維持されているか、甚だ心もとないので、思い立った今、行うのだ。




そもそも私が断捨離人になったきっかけは、初海外旅行だった。

「もし飛行機が落ちたら、部屋の中に見られたくないものを遺しておきたくない」
「散らかした状態で逝きたくない」

出発点はそこからだった。

毎月末に大掃除する習わしに加え、長期旅行の時も集中して片づけを行い、いつお迎えが来ても見苦しくないように整えているが、どうも私は死神と相性が悪いらしく、いまだに邂逅することはない。

よく引き寄せの法則をうたう人たちは「思考は現実化する」というが、私はますます旅行運がアップし概ね快適な時間を過ごしている。

これは「掃除力」によるものか、私の思考力が脆弱なのかは不明だが。

取りあえず運命に逆らわず生きてみようと思っている。

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