よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

思い出のマーニー~愛と赦し~

2014年08月07日 | 映画
思い出のマーニーを観てきました。



ややネタばれありです。



無気力な少女が不思議な世界と接触し、生きる力を取り戻す。

このあたり、千と千尋に通じるものもありますね。
千尋とハクが幼いころに縁があったように、杏奈とマーニーも深い因縁があります。

千尋同様、ヒロインの成長物語でもあるのですが、
この映画の主題は「愛と赦し」かな、と感じました。


幼い杏奈が抱いていた人形がマーニーに似ていたので、そっち関係かと
騙されかけましたが、ヒロイン達にはもっと深い縁がありました。

なぜ、マーニーがあれほど杏奈に執着するのか、
必死で許しを乞うのかも、最後で明らかになります。

さやかちゃん(トトロのメイをメガネっ娘にした感じ)や
絵描きの久子さんも重要な役割を果たします。

杏奈の世話をする夫婦も豪快で、とてもいい雰囲気。

ふとっちょブタと言われた女の子も「赦し」の心を持っています。
(彼女が「とても綺麗な青い目をしている」と口走るのも、
実は結構重要な伏線になっているんですね。)

ハウルが、物語進行中にキャラ崩壊をしたのに比べると
キャラにもストーリーにも無駄がありません。
ミステリータッチで引き込まれます。

風景もすごく綺麗です。
瑞々しいトマト、夜の湖面の輝きなど、本当にため息がでるほど。


実はハウルあたりから、ジブリと距離を置いていたのですが、
今回はまわりの評判がいいので観に行きました。
…これは当たりでした。

重い内容を含んだ話でありながら、見事なハッピーエンド。
考えさせられるとともに、成長した杏奈を見てほっとしました。

映画館でも場内の照明がともるまで、誰一人席を立つことはなく、
観客全員があの世界に入り込んでいたように思えました。


それにしても、
「花子とアン」「アナと雪の女王」「マレフィセント」のように
最近はダブルヒロイン全盛ですね。

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