よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

コート―ルド美術館展 魅惑の印象派

2019年10月25日 | 美術
少し前になりますが、上野で開催されているコートールド美術館展に行ってまいりました。




エドゥアール・マネ《フォリー・ベルジェールのバー》
この絵が子どもの頃から好きで、本物が見られることを楽しみにしていました。

女性の右側にある花が刺さったガラスの透明感、これにとても惹かれて
昔はよく真似して絵を描いたものです。しかし、こんなに澄み切った感じはなかなか出せない。

これは、女性の後ろに鏡が置かれている絵なのです。
つまり、右側の女性は鏡に投影された姿なのですが――位置的におかしいですよね。
子どもの頃は、すっかり別の女性が後ろで紳士と話し込んでいるのだと思いました。

位置もそうですが、正面を向いている女性の表情は、どことなく物憂げで茫洋としており、
誰かと対峙しているような雰囲気が感じられないのです。

鏡があるように見せかけた虚像が後ろにある、もしくは
正面向きの女性が幻影であるような、不思議な印象を与えます。


セザンヌ、ルノワール、ドガ、ゴーガン、ロートレックといった
素晴らしい名画もたくさん来日!しっかり堪能しました。



上野によく出没しています


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