インドに金融不安の足音が迫っている。将来の貸し倒れリスクが高い「不良債権予備軍」の債務の比率は全体の2割を超え、この10年で2倍以上となった。国営銀行がずさんな融資から不良債権を増やし、ノンバンク大手の経営危機が相まって金融が目詰まりした。インドの金融システムで発生した信用不安が景気低迷に拍車をかけ、経済は持ち直しの兆しがみえない。ニューデリー近郊で7日から開かれた国際自動車ショーに異変が起きた。日本の大手のトヨタ自動車とホンダがいずれも出展を見送ったのだ。背景にはインド自動車販売の深刻な低迷がある。2月中旬、デリーのホンダ販売店を訪ねると「昨年から売り上げは4割減が続く。顧客から大幅な値下げを求められるが対応しようがない」と店員がため息をもらした。インド自動車販売店協会連合によると、2018年以降に300店近くの販売店がすでに廃業した。車が売れないのは、個人や企業に自動車ローンを提供するノンバンクの資金繰りが悪化し、顧客に貸し出しできなくなったからだ。インド上場企業の債務全体に占める「不良債権予備軍」の比率は21%と債務全体の5分の1に達した。社数は欧米に比べて少ないものの、予備軍の比率は世界平均(4.3%)に比べて突出して高い。目立つのは通信や鉄鋼、インフラ関連などだ。(*日経 記事より) . . . 本文を読む
(02/17~21) 予想日 (02/16) ドル・円 108.50ー110.20 ユーロ・円 118.00ー120.50 豪ドル・円72.50ー74.50 日経平均23,100ー23,800 NYダウ29,200ー30,000 . . . 本文を読む