久しぶりに円相場が注目されそうだ。70-80年代を知る老人にはなぜか懐かしいニオイがする。 . . . 本文を読む
■ダウは続落(276657)。「主力ハイテク株への売りが、相場を下押し。追加経済対策が迷走し重荷。アップルが3%安、グーグールやアマゾンは2%前後下げ。様子見していた投資家がハイテク株売りを再開。割高感に加え「運用資産に占めるハイテク株の比率が上がりすぎ、持ち高を減らす動き」とも。追加経済対策の規模を巡り、与野党は対立のまま。景気敏感株の売り材料。ナスダックは1万0793.28。クアルコムが4%安、エヌビディアとAMDが2%下げ」。
■原油は続伸(41.11)。「主要産油国による協調減産の順守の動きが広がり、需給が改善するとの見方から買いが優勢。OPECプラスは協調減産の一層の順守を要求。サウジのエネルギー相は10月にOPECプラスの臨時会合を開く可能性を示唆、空売り投機筋は「地獄のような痛手を受けるだろう」。一方、米メキシコ湾岸の石油施設が操業を徐々に再開。リビアの武装勢力のトップが条件付きで石油施設への供給制限を解除する姿勢を示し、リビアからの輸出が再開すれば、原油需給が緩むとの見方も」、●金は反発(1962.1)。
■米国債はよこばい(利回り0.69%)「株安は債券買い材料だが、米経済指標の改善が相場の重荷。9月の米消費者態度指数速報値が78.9と予想(75.4)も上回った。セントルイス連銀総裁が18日の講演で「コロナ前に比べ、インフレ基調が強まる可能性があると考えている」。金融緩和やサプライチェーンの混乱などが物価を押し上げると指摘。FRBが早期に追加緩和に動くとの期待がやや後退、債券売りに」。
■日経平均先物夜間引けは、23090。
■(為替)104.29-104.64のレンジ。17時は104.60近辺。ユーロは1.1826-1.1870のレンジで、17時は123.85/1.1840近辺。大統領選を控えた与野党対立で経済対策がまとまらないのが最大のドル売り材料。
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日米中と東南アジア諸国連合(ASEAN)が9~12日に開いた閣僚会合では、南シナ海を巡る米中対立が改めて鮮明になった。両国は7月から9月にかけて、南シナ海などで大規模な軍事演習の応酬も繰り広げた。一連の演習からは「米中有事」に双方がどんな軍事作戦を展開するかを予測する手がかりが垣間見えた。(以下抜粋:原文をお読みください)
■注意分散作戦
7月上旬、中国はインドと国境地帯で衝突中、軍事演習は中印国境、南シナ海、東シナ海、黄海の「4正面」で一斉に軍を動かした。中国は1950年代初頭、朝鮮戦争に介入した裏で、チベットを一気に武力併合した。日米安全保障当局者の間では、中国がある地域で世界の目を引き付けつつ、別の地域で目的達成を狙うことへの警戒感が根強い。
中国軍の注意分散作戦に目もくれず、米空母ニミッツとロナルド・レーガン、両艦の随伴艦からなる2個空母打撃群が7月4日、南シナ海で大演習を始めた。「空母1隻の演習と2隻のそれでは意味合いが異なる」(防衛省情報部局元幹部)。1隻だけだと敵の攻撃で甲板が使えなくなり出撃していた艦載機が着艦できなくなることも起こりうる。2隻体制にすることで、実戦並みの過酷な状況を想定した演習をしたわけだ。中国軍にとって南シナ海は、米中有事の際に最後まで温存したいSLBM搭載の戦略原子力潜水艦を展開させる場所だ。7月の米軍の演習は、艦載機などを使って静止目標の人工島群を瞬時に粉砕し中国戦略原潜を丸裸にしたうえで、空母1隻に通常は2隻程度が随伴する攻撃型原子力潜水艦がとどめを刺す戦争計画を示した形となった。8月中旬、米衛星画像企業が、海南島にある潜水艦基地の入り口の画像という機微情報を突如SNSに投稿して公表した。海南島は戦略原潜を含む中国潜水艦部隊の母港だ。「有事になれば、中国の潜水艦が逃げ帰る場所もなくせる」との強烈なメッセージを中国に発した。
■米軍優勢勝ち
米軍が中国軍のSLBMを一掃し、中国軍がグアムなどを攻撃しても、米軍のSLBM部隊は無傷で中国軍の手の届かない海域にある。中国は劣勢を跳ね返すべく、米ロ核軍縮交渉に背を向けつつ核やミサイル、海軍艦艇の増産を続けるだろう。「米軍優位」はあくまで現時点での話であることに留意が必要だ。
(*日経記事より)南シナ海での演習で米空母2隻とFA18戦闘機(米海軍提供)=AP . . . 本文を読む