米長期金利に注目、来週は、米国債増発による需給悪化懸念で米金利の上昇、ドル高基調とみたい。 . . . 本文を読む
■ダウは続落(28133)。「主力ハイテク株への売りが続いた。3連休を控え、利益確定や持ち高調整の売りも。下げ幅は一時600ドルを超えた。午後に入って下げ渋ったものの、終始不安定な値動きだった。金融など景気敏感株は堅調で、相場を下支え。ハイテク売りが続いた。アップルは反発、マイクロソフト・セールスフォースは続落。グーグル・アマゾンの下げも大。ナスダックは1万1313.13。景気敏感株は底堅く、雇用統計で失業率が8.4%と低下。長期金利が上昇し、金融株に買い。キャタピラーやボーイングも高い。「ハイテク株を売って割安な景気敏感株を買い」との見方も。もっとも、米追加経済対策の議論の停滞が市場心理の重荷。ペンス米副大統領は米CNBCで「トランプ政権と議会は追加経済対策を含めずに、政府機関の閉鎖を避けるための暫定予算案を通すことで合意した」と述べ、経済対策の成立が遠のいたと受け止められた。
■原油は続落(39.77)「一時は39.35ドル。需要回復の遅れへの警戒感、米株安やドル高を受けて原油売り。EIAの2日発表の週間石油在庫統計では、ヒーティングオイルなど留出油の在庫が例年より大。今後、暖房向けの需要では留出油の在庫減少は限られるため、原油の精製需要が停滞するとの見方。株安・リスクオフ、ドル高も原油売り材料」、●金は続落(1934.3)
■米国債は反落(利回り上昇0.72%)。「4日発表の8月の米雇用統計が市場予想を上回り債券は売られた。8月雇用統計で失業率は8.4%(予想9.8%)と前月10.2%から低下し。NFPRは前月比137万1千人増(予想131万増)。「労働参加率が上昇した中で失業率が市場予想を上回って低下したのは驚きだ」。来週には10年債と30年債の入札予定、発行額はともに前回の銘柄統合債から増える。巨額の財政支出によって国債増発が続き、需給が悪化するとの観測が意識された。週末の3連休で薄商いの中で値動きが大きくなったとの見方も。米株安は債券買い材料。2年物は0.14%」
■日経平均先物夜間引けは、23,200。
■(為替)106.18-106.50のレンジ 17時は106.25近辺。 ユーロは1.1781-1.1855のレンジで17時は125.75/1.1835近辺。米株安で円(スイスフラン)買いの動き。 . . . 本文を読む
ソフトバンクグループ(SBG)が米ハイテク株のデリバティブ(金融派生商品)で数千億円規模の取引をしていることが分かった。株価の上昇で利益の出るオプション取引で、同社による大口売買が8月以降の株価急上昇の一因になった可能性がある。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)や米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、取引を知る関係者の話として伝えた。
SBGが大規模に取得していたのはコール(買う権利)と呼ばれるオプションで、あらかじめ決めた値段で個別銘柄などを購入する権利を指す。とくに8月にコールの買いを増やしたとみられ、WSJによると約40億ドル(約4200億円)分に達する。現物株に換算すると500億ドル規模になる。上昇相場でコールを買い持ちすれば、レバレッジをきかせてより大きな利益を確保できる。SBGの広報担当者は「コメントを控える」と述べた。
SBGは上場株への投資強化を打ち出しており、6月末時点で米アマゾン・ドット・コム株約10億ドル、グーグル親会社の米アルファベット株約4億7500万ドルのほか、テスラなどの米企業株を多数保有していることを開示した。オプションは開示の対象外だ。米国ではネット証券のロビンフッドの利用者など、個人投資家による少額のコールオプション取引が活発だ。相場の先行きに強気なコールの増加を通じて、現物株がさらに上昇する循環が指摘されていた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は8月に10%近く上がった。個別でみるとテスラは74%、アマゾンは9%、マイクロソフトは10%それぞれ上昇した。これらの銘柄ではいずれもコールの買い持ちが増えている。一方、従来みられなかった大口の取引も浮上。「コール市場に"クジラ"がいる」との声が出るなか、SBGの存在が明るみになった。(以下略 原文をお読みください。)
(*日経 記事より)写真:ソフトバンクグループが米株式市場で存在感を高めている=ロイター . . . 本文を読む