jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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マンガ嫌韓流・マンガ嫌韓流2/山野 車輪

2008年01月15日 | 読書
私は子供の頃、韓国に対して割といいイメージを持っていた。
ラジオ好きの親友がいて、彼はある日、
ラジオ韓国で放送された韓国の流行歌を録音したテープを学校にもってきた。
雑音まみれでどんな音楽だったかあまりよく聞き取れなかった。
隣国の音楽そのものよりも、
外国から日本向けに日本語でラジオ放送が行われているという事実の方が衝撃的であった。
そのとき初めて海外の日本語放送について知ったのだ。
新聞のラジオ欄を見てもこれらの放送については一切書かれていないのが、
より一層ミステリアスなものに感じられた。

これが、私がラジオに興味を持つようになった大昔のエピソードである。
小学校5・6年のころの出来事だったと記憶している。
思えば、英語をしゃべれるようになりたいという願望も、
外国についてもっと知りたいという、
このときの体験がひとつの要因になっている気がする。

韓国の国営放送局であるKBSが行っている日本向け日本語放送「ラジオ韓国」は、
初心者でも受信しやすく入門に最適であった。
中波(いわゆるAM)でも聞けるのがありがたかった。
中でも日本のリスナーから寄せられた手紙を紹介する
「玄界灘に立つ虹」という番組は堅苦しさがまったくなくほのぼのとして、
大好きな番組であった。
現在もこの番組は続いている。

しかし、
愛聴していたラジオ韓国であるが、
聞くのがつらくなってくる日がやがてやってくる。
当時この局のアナウンサーは全員韓国人だった。
(現在は日本人アナウンサーもいる)
この人たちの流暢で完璧な日本語に舌を巻いたものだ。

どの番組だったかは忘れてしまったが、
ある男性アナウンサーが、日本が戦争時に韓国に対して行った行為に対して、
興奮しながら批判を述べているのを聞いてしまったのだ。
「玄界灘に立つ虹」のときとはまるで別人のように変貌してしまった。
それ以来、なんとなく気まずさみたいなものを覚えて、
この放送を次第に聴かなくなってしまった。

テレビでバレーボールの国際試合を見たとき、
よその国との試合では普通にプレイしているのに、
全日本に対してはどいうわけか目の色を変えて戦う韓国代表チームとか、
ニュース番組で、
日の丸の旗を焼く韓国のデモとか、
NHKの討論番組にて、
日本人は本当の歴史を知らない!と叫ぶ韓国人留学生とか
そういうのを見るたびに、
かつてのラジオ韓国のアナウンサーの興奮とがダブって、
韓国という国に対して「なんだなかなー」とモヤモヤしたものを感じるようになった。
子供の頃抱いていたいいイメージを次々と裏切られていった。
やがてやってきた韓流ブームは、
もはやイメージ回復になんの役にも立たなかった。

その「なんだかなー」にモヤモヤにわかりやすく答えてくれたのが、
これらの作品であった。
3作目もぜひ読みたいと思います。

マンガ嫌韓流
山野 車輪
出版社: 晋遊舎 (2005/07)
ISBN-10: 488380478X
ISBN-13: 978-4883804788
発売日: 2005/07

マンガ嫌韓流2
山野 車輪
出版社: 晋遊舎 (2006/2/22)
ISBN-10: 4883805166
ISBN-13: 978-4883805167
発売日: 2006/2/22