響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

バイオリンの先生がピアノを見てくださることになって。

2008-07-24 | バイオリン・レッスン
エプタザールのベーゼンドルファーを弾くことになって、あまりにもクラシックイタチがあわてふためいていたことを憶えていてくださったバイオリンの先生が、ピアノのほうはどうですか? とアドバイスをくださった。そして、本番も近いことだし、一度ピアノ伴奏も聴いてあげましょう、と言ってくださった。それが10日ぐらい前のことだ。

先生のアドバイスをまとめると、大きく以下のようになる。
1 録音して聴いてみること
2 ピアノはできるだけ音量を下げて
3 「いまできる精一杯をやろう」
4 本番を楽しめ

最近、クラシックイタチにもようやくわかってきたのは、音楽については──他のこともたぶんそうなのだろうと思うけど──無骨なまでに、ただ言うとおりにすぐやるのが最短・最速、つまりベストだってこと。

そういうわけで、私はさっそく、グランドピアノのあるレンタルスタジオを借りて、ヒビキと一緒に演奏を録音することにした。スタジオのピアノは、タッチも敏感で音ものびやか、調律も万端と申し分なかったため、「音量を下げて」という部分は、P200よりもかえって弾きやすいくらいだった。が、久しぶりのグランドで気持ちが高揚するは、ペダルというものもどういうものだったかすっかり忘れているはで、こういう練習はやっぱりやっておいてよかったとつくづく思われた。

スタジオは30分しか借りなかったので、ともかく何度か弾いたものを録音し、ピアノがこのように素晴らしければ別に問題ないなとの内心を抱えて、私たちは家へ帰ってきた。と、ところがその録音を聴いて、軽くヒビキが「ピアノうるさい」と言い、クラシックイタチもとうとう把握しはじめたのは、ひと言でいうと「ヒビキが私に合わせている」というその状況である。

これはもはや、伴奏だから音量を下げて、という以前の問題である。エッセンスを欠く、ということは、ことほどさようにすべての順序があべこべになる。ピアノがバイオリンについていっていないのであれば、音楽になっていない、弾ける弾けないなど問題ではない。

さて今度は夫がその録音を聴くと、大筋の印象は、ピアノがバイオリンを煽っているのが見苦しいとのこと。「教育的指導はいーから」これに続くのがすなわち、強いより弱いほうが「まし」、ピアノがリードするようだったら行き方違って弾くほうが「まし」&テンポが遅れるほうが「まし」、それからバイオリンより絶対前に出るな(ほんの少しは遅れて当然)。

なぜそのようなことが起こるのかは、たったひとつの理由から来ている──ヒビキの演奏を聴いていないから。だからなのだ。

[しんぱいな発表会]
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