響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

元祖スヌーピーの谷川俊太郎訳、角川新書版。

2010-12-21 | コレクション
It's a Dog's Life, Snoopy
Ballantine Books


さて、というわけで、和洋装丁の話の第4回。

今度は私が(というか主に妹が)子供の時によく読んでいたスヌーピーの小さな本のお話。このシリーズは谷川俊太郎の名訳で知られるシリーズであるわけですが、いやいやしかしこのシリーズは膨大にあるのを、どのように訳されていたのかなど、詳しい裏話などは残念ながら、存じません。。

しかしなんというか、英語版を読んでも、これほど印象の変わらない本というのは珍しいのではないでしょうか(って他にもあるのかもしれないけど、私の知ってる狭い範囲では、ということになります。。)。が、それにしても、これはもう偶然の幸福といったものの部類に属するのではないか。つまり、翻訳がすばらしいというだけでなく、たとえば谷川俊太郎さんとCharles M. Schulzさん(2000年に亡くなられました)の作者としての個性がかなり似ているとか、そういった稀有な出会いのようなものが預かっているのではないかと思われます。

というわけで、こちらが角川新書版↓
A peanuts book featuring Snoopy (1)
チャールズ M.シュルツ,谷川 俊太郎,Charles M. Schulz
角川書店

どうしてこういう判型になったのか、といった事情はやっぱり知らないのですが、日本にはもともと「コミック本」というジャンルがありますから、それとは違うけれどもあまり違わない、というふうになった感じがいたしますな。というのも、この場合原作はそもそも雑誌掲載で、それをまとめたコミック本は大判なんです。ほぼ正方形に近いような判型です。そういう判型で漫画本を読むという習慣が……日本にはあまりないですものね。

なにしろルーブルで展覧会が開かれたこともあるという『ピーナッツ』シリーズ。このスヌーピーのシリーズを「ピーナッツ」というのですね。スヌーピーでも、チャーリーブラウンでもなく。そこでヒビキが

「なんでピーナッツっていうの?」
「このシリーズの名前がピーナッツって言うんだよ」

と私は答えたのだが、この投稿を書いていてググったら、なんと「ピーナッツ」はシュルツ氏の意図に反してエージェントがつけた名前だったのだそうだ。つまり、関係ない名前なのを、子供は「おかしい」と思ったのだ。いやはや、オトナはだまされやすいです。


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