響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

上田現という人を知る、一枚の地図。

2009-05-13 | おんがく
flower

ジャズうさぎこと夫のブログ「ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版」で、元レピッシュのキーボーディストで、昨年47歳で亡くなった上田現を追悼している。


上田現が歌う「ワダツミの木」があることを、今日初めて知りました
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/db224fa2647bea10aa818f3ea812c10a


トリビュート・ライブが行われたのは2009年5月5日。その日の野音はたいした雨足で、それでも集まったひとりであった夫は、雨具の用意もなく、元ちとせを聴いたのだそうだ。

それまで私は上田現という人のことを知らなかった。亡くなってから知ったわけなのですが、ホームページへ行って驚きました。ページの背後に張ってあるいわゆるバックグラウンド画像に、見入ってしまったのです。それは、Gen氏の地図でした。

Live Atlas - Gen in ELE
http://www.uedagen.com//themes/bg.jpg


なんていうかな、よく青少年向けの物語本に地図が載っているでしょう? 「宝島の地図」と言えば細野晴臣さんの歌詞にもありますが、インディアナ・ジョーンズにも地図があるし、コロボックルにもあったような気がする──あの手書きの、インク感のある、"秘密を埋蔵した"地図。

でもね、そのようなフィクション以外では、滅多に目にする機会がないものだと思うんですよ、このいわゆる精神地図のようなものは。こういうものを私も小さいときに持っていたような気がする。だけどコドモの時ってえてしてそういうものは頭の中に自然とあるもので、描く対象としてはうまく考えられなかったりする。大人になるといつの間にか忘れてしまう。そういうものなのではないだろうか。だからこんなに完全な形(といっても、また象徴的なことに周囲が切れている!)で目にすることは、滅多に起こらない、ということになるのではないでしょうか。

大人になってから、たまに帰った実家で、コドモのときに自分が書いたものやおもちゃや写真なんかが見つかって、へえと思うことがある。そんなときの戸惑いは、かつて持っていたそんな地図と関連しているんじゃないかと思う。地図を忘れちゃったなあという感慨も含めて。

上田現 オフィシャル ウェブサイト | uedagen OFFICIAL WEB SITE
http://www.uedagen.com/


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