
今回も落ち着いた演奏が光ったヒビキ。写真は前日リハの様子↑
しかし、今回は、とあるブログで教えてもらったばかりの作家Jean Rhysを持っての旅という念の入ったものだったのに──というのは、ちょっと複雑な説明が必要なんだけど、おばさんの主張とか権利とかいったことを考えさせられる内容が盛り込まれている作品、とか言えばいいのか(もしれない)──そういうものを読んでいるからといって、演奏の本番に効果があるわけがない、というのは当たり前とはいえ、おもしろいことである。
さて、本題に戻って、と。
夫をはじめ、夫の浜松の友人たちはみんな中学・高校の時からバンドで演奏していて、かつ、オトナになってからも何らかのバンドやセッションやオケやブラスなんかに参加して演奏している人々。つまり若い頃からやっていて、その仲間のまま、歳取ってきたけど、そのまま、という方々なわけであります。
クラシックイタチ思うに、おそらく、若い頃のほうが、潜む魔物は多いでありましょう(このあたりは旧投稿のつづき)。ましてや今より情報量はないし、自分を客観的に見聞する機会も少ないし。そういうわけで、今クラシックイタチが学びつつあるようなことは、みなさんとっくに卒業してしまったことで、もうよく思い出せないくらいのものでありましょう。
で、これを書いているうちにわかってきたんだが、若者のバンドっていうのは、基本的に「おれかま(オレに構わず行け)」なんでしょうね、きっと(ヒビキはドラムという性質もあってか、どちらかというとかなり他のメンバーに合わせてくれる。)しかしふつうは、原則「予定調和」拒否であろうし、あるべきかもしれない。(聴いて合わせるというのはすばらしいことなんだけど、それとは違って、おとなってのはなんとなーーく、「予定調和であるべき」みたいなところがあって、これは確かによくない。)
で、メンバーというのはそれぞれ、やっぱり前へ進むしかない。つまり成長へ向かうしかない。それは別に「高度成長」みたいな拡大路線とは限らない。(ま、今となっては「老い」への道であってもしょうがない)
ファミリーバンド「ビッキーズ」の場合、ヒビキはもちろん、どんどん前へ進む。夫もまあ、進むと。そこでクラシックイタチの失敗というのは、「若さ」へ進もうとしたところにある、と言うこともできる、ということに、遅ればせながら気づいたのです。……わかりますね、つまりがこれ、「一般道逆走」であります。今すでに「老い」方面なのに、「若さ」は後ろにございます、というわけで。(!)
しかし、ここは社会的な他の場面と違って「老獪さ」を持ち出しても、浜松のたくさんのバンドに負けます。(これはやらまいかミュージックフェスティバルを体験していれば自然とわかります。)負けるというか、おもしろくないものになる。するとやっぱり彼らと同じように、フットワークをあげるしかないのだろうと思いますね。
というわけで、次回は対策について考えてみたいと思います。(!)
続きます。
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