手術が始まってから、全身麻酔で眠らされるので終わるまであっという間だった。
4時間以上かかったらしい。
「多発性硬化症」があるので、他の人よりリスクがあり、心電図を付けられ、酸素吸入はされ、何だか厳重な態勢が取られていたようだ。
翌朝には38 4度の熱が出て、更に翌朝には38.6度の熱が出た。
その間、また意識朦朧で朝、昼、晩の区別がつかないで、声も出ず、言葉がうまく出ず、手に力が入らなくて食事もこぼしてばかりだった。
「多発性硬化症」が急に進行した感じだった。
将来の自分を見るようで怖かった。
今日になって漸く平熱になった。
この数日間はMSに引き込まれて、悪魔の中にいるようだった。
お城にいるつもりが、とんだところに引き込まれていた。
熱には強い筈だったが、発熱で悪夢の中にいるようになったのは、MSがそうさせているのだろうか?
それともせん妄というものだろうか?
今度神経内科にかかった時に先生に聞いてみよう。