同名マンガのファミコン版
コマンド選択式アドベンチャー
ポニーキャニオンから発売
1990年8月21日発売
特徴
前作のファミコン版の「孔雀王」から大幅な見直しがされている。
主な点としては…
・パスワードコンテニュー→バッテリーバックアップ
(セーブは1つのみ、プレイヤーが任意での消去は不可で
ゲームを進めて上書きのみ出来る)
・(一部場所の)3Dダンジョン的移動→RPGに見られるトップビュー型
特に戦闘面は前作と比べてかなり異なる。
それと今作の戦闘は『前期』と『後期』と仕様が異なる。
まず、『前期』と『後期』の戦闘の共通部分。
『攻撃』『術』『逃げる(『孔雀』のみ)』というコマンドがある。
ターン制の戦闘であり
「攻撃(物理)」や「術」は「気力」を自由に設定して行う。
その際、『攻撃』と『防御』に対して気力を設定する。
その『気力』に応じて攻撃力や防御力が異なる。
1ターンの1人の行動で
『攻撃』『防御』の『気力』は両方合わせて上限『100』である。
つまり『攻撃』に『100』設定したら、自動的に『防御』は『0』となる。
『攻撃』に『50』設定したら『防御』は『0~50』まで設定可能という事だ。
『攻撃』『0』にして『防御』『100』にする事も出来るがそんな事をするぐらいなら
『気力』を使わないコマンドでの『防御』を選ぶべきである(前期のみ)
敵を倒すと『気力』を得られる。
『前期』戦闘
『孔雀』の他に仲間がいて4人パーティ。
1人でも死ぬとゲームオーバーであり、固定場所からのやり直しとなる。
『攻撃』『術』『防御』『逃げる(孔雀のみ)』
というコマンドがある。
個別の術はそれぞれ『孔雀』のみが3種であり他は2種類
『孔雀』のみ 回復術である『ゴゴダラニ』を使える。
他メンバーは攻撃の術である。
『ごうきほう』と呼ばれる合体攻撃があり、参加メンバーを選ぶ(2~4人)
『攻撃』『防御』の『気力』設定が必要になる。
当然、『攻撃』の割合を多めに『気力』を割いた方が強い。
敵を倒すと『気力』と『熟練度』を得られる。
『後期』戦闘
仲間はおらず『孔雀』のみとなる。
1人という事という事もあってか『防御』コマンドはない。
『前期』戦闘では1人の術は2種類だったが
『後期』戦闘では使用できる術の種類が多い。
『カンノン』:観音様を呼び出してダメージ無関係に成仏させる。
(ドラクエで言う『ニフラム』効果)
術が効かない場合もある。この術で倒しても『気力』は得られない。
『マリシテン』:攻撃力を上げる(術も適用される)
『ゴゴダラニ』:回復
『ジョガイショウ』:敵の守備力を下げる。
『マユキリ』:空を飛ぶ。そうする事で術が増える。
『ハヤクジ』:平均的ダメージ
『インドラ』:電撃を浴びせる。ややダメージ高め
『フドウ』:火炎で燃やす。ややダメージ高め
『スイテン』:水で攻撃。ややダメージ高め
『ハッテン』:風で攻撃。ややダメージ高め
『フソウハ』:ダメージが高いが命中率低め
戦闘勝利で『気力』が得られる。
右下に『L』と『D』というゲージがある。
『L』はLight。光を意味して高いほど守備力、回避率、逃走成功率が上がる。
『D』はDark。闇を意味していて高いほど攻撃力、命中率が上がる。
1本にしか見えないゲージであり、どちらかに偏るというものではなく
実際は2本のゲージであり、『L』と『D』どちらも高い方が戦闘には有効。
あらすじ
『ウラコウヤ』に帰る『孔雀』についてきた『アシュラ』
戻ってきた途端に「ウラコウヤで退魔業を行え」と
『孔雀』に『ニッコウ』の妹で女人堂の『ツクヨミ』が言う。
ツクヨミ「魔の勢力はますます勢いを増しています
このままではこのウラコウヤさえ
その巨大な闇に包まれ
この世の一切の光も
失われてしまうでしょう
そして、その敵とは第六天魔王と
名乗る男・・・」
そこへ僧兵が駆け込んできて敵の襲撃を伝える。
『孔雀』達が敵の元に向かうと僧兵たちは馬に乗った謎の敵に
次々に倒されていた。
「うわっはっははは!
また、湧いてきおったな
うじむしども・・・
こいっ、どいつもこいつも
殺して、殺して
殺しまくってやるわ!」
『アシュラ』と『孔雀』の炎の術が合わさった事で
ごうきほう『カエンヨクジュ』が発動する。
炎に包まれた『ノブナガ』がひるむ。
「ぐわあああ!
ひ、火が、俺の体に~!
お、おのれ・・・
本能寺での 恐怖さえ
ひきずっておらねば
これしきの炎、
引き下がらぬのに・・・
だが、待っておれ!
わしは必ず、
復活する!
その時が、貴様らの
最期よ
よーく、覚えておくが良い
わぁーっはっはっはわぁーっはっはっはっ!」
『ノブナガ』は笑いながら去っていった。
『ノブナガ』の目的はより強い体を持って復活する事だろうと『ツクヨミ』は言う。
『ノブナガ』復活阻止の為に手掛かりを求めて
まずは『ノブナガ』の戦国時代の拠点、安土城跡に『孔雀』と『アシュラ』は向かう事にした。
『孔雀』たちは『ノブナガ』復活を阻止できるのか?
点数は15点
悪い点
・3Dダンジョンの仕様
多いので1つずつ指摘していく…
①位置がわかり辛い
まっすぐ進んでいると1周する。
内側と外側があるので2重の円の中を歩いているというイメージだろうか?
地図もなく座標がない。現在の階数の表示もない。
目印もなく、非常にわかり辛い。
②通路移動中は回復不可
部屋の中でなければコマンドが開けない為
うっかり戦闘直後に通路に出てしまうと回復できない。
あわてて別の部屋で回復しようと思ったらエンカウント…
なんて事態もある。
③セーブ不可
あちこち探し回らなければならないのに途中セーブ不可である。
・戦闘面
①気力頼りの戦闘
戦闘は『気力』メインであり
物理攻撃にさえ『気力』配分せねばならず
尽きたら雑魚にすらダメージを与えれず
『詰み』である。
このゲーム、気力回復場所がない。
雑魚を何度も倒して回復するという面倒な作業を行わなければならない。
だから最悪雑魚を倒せるぐらいの分の気力は残しておかなければならない。
②気力あげ作業
上記、『気力』がなければ戦闘もできないので
余裕をもって戦闘を行わなければならず
同じ場所であれば何度もエンカウントする雑魚がいるので
そこで気力あげ作業をかなりの時間行わなければならない。
1度倒すと出てこないイベント敵が結構いるが
イベント敵を倒すまでに消費する気力に比べて
こいつらから得られる『気力』は少な目であり
雑魚での『気力』上げは必須である。
そして、戦闘がある3Dパートでは途中セーブ不可である。
③無駄に多い術
後期戦闘ではいきなり種類が多くて面食らう。
しかも単純に威力の違いではなく全て同様に気力配分を行うので
ダメージ差を選ぶのが大変である。
敵は常に1体しか出ないので複数に効くという違いもないし…
④術を避ける敵、跳ね返す敵
折角気力をめちゃくちゃかけても避けられる可能性があるのである。
『効かなかった』ならまだ分かるが『避けた』ってよ!!
そして『気力』を使ったってのにこちらの術を跳ね返してきて
こちらにダメージを与えて来る奴もいる。
その上、敵側の攻撃もある。
うぜぇ!
ファミコン版の1がゲロみたいな出来だったから
「2はマシになるだろう」
と、思ったら…まーたやってくれたよ「ポニーキャニオン」さんよ~。
何でこーも作業ゲーを続けんねん。
学べよ。前作の問題点を!!失敗点を!!
1990年のゲームにしてはタイトル画面のお粗末な登場キャラの顔を見ていて
嫌な予感しかしていなかったが…
はぁ~…
このゲームの発売3か月後にスーパーファミコンが発売しているわけだからね。
まぁ…優秀なグラフィッカーがいなかったのだろう(悲)
グラフィックは諦めるとしてゲームとしては
レベルもないし武器防具もないからパワーアップもさせられんし…
『ごうきほう』なんて合体攻撃があっても
ビカビカ画面が光るだけで他と違いなし。
違うのは
「ごうきほう 〇〇!!」
というテキストだけ…
折角の気力で技を使用するなんてシステムを採用しているのに
全く活かされてない。
あ…
後、個人的に気力設定している時に
「ビ~」
とか音が欲しかったね。
同じくゲージ設定する「聖闘士星矢 ~黄金伝説~」みたいに…
(ただ「黄金伝説」は細かくゲージ設定できるけど微調整するほどの事もないんだよなぁ…)
無音で力の強さを設定するのは実に寂しい。
しかし、気力設定、円グラフに黄色って感じにしたんだろ。
何かレモンの輪切りみたい(笑)
戦闘方法は斬新ではあるけども
このゲーム的には『斬新さ』でゴールしちゃっているんだよね。
その斬新さを活かしてゲームをより面白くしようという気概は一切ない。
驚くような演出もないし、気力を使った戦闘で面白い駆け引きもない。
ただただ気力上げの作業が待っている。
前作が酷かったからどうにか
汚名返上、名誉挽回ってのを期待していたんだけども…
糞の上塗りをする結果になろうとは…
誰が想像しえただろうか?
PS)オープニングデモで『早九字』の手の形が出る。
『臨』『兵』『闘』『者』『皆』『陣』『烈』『在』『前』
この部分だけはなかなかカッコいい。
これを画像や動画などで保存してこっそり練習して習得して
「俺、『早九字』切れるんだぜ!」
と、小さなかくし芸みたいなものを披露するぐらいにしか本作に使い道はない。
でも、見た方が誉めてくれるかの保証は出来ません…悪しからず。
ってか、何でこのカッコいい部分、本編でも活かさなかったんだろ?
ここからがネタバレ
↓
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ちなみにこんな出来だから当然というか…
まず、前作のファミコン版要素は皆無である。
前作、「また会おう」とか言っていた『岩戸神族』の連中は一切出ない。
取り敢えず封印だけやって終わらされた『闇の太君』も全く関係ない…
というか、前作自体が原作とはキャラの立ち位置などが違うようだからな。
もはや前作も本作も独立したオリジナル作品と見るべきなのかもしれない。
ゲームの展開としましては…
『前期戦闘』
雑魚には1人の個別攻撃を食らわせて倒し、気力を貯める。
イベントの敵は『ごうきほう』で倒す。これでOK。
最初の戦闘の『ノブナガ』の城を進んでいると
『8天使』という敵がいる。
そのうちの3体がそれぞれ札をくれる。
その先に別のアイテムをくれる2体の敵がいて
そのアイテムで先に進むと
何もくれない3体がいる。
しかし、そいつらの部屋には札を貼るのだ。
しかもただ適当に張るのではなくそれぞれに即した札をだ。
そんで8体の天使を成仏させた後
『ノブナガ』と戦う事になるのだがいくらダメージを当てても死なない。
負け戦闘かと思ったその時…
気力を全て使い切った時にイベントが始まった。
おめーよぉ…
途中セーブできねぇゲームの癖にノーヒントで特殊勝利条件ってやめーや。
それでミスった時、またそこの最初からだぞ。
気力がどんどんじり貧になっていく状況はいい気がしなかったぞ。コラ…
『後期戦闘』
ラスト付近のイベント的の「ハチヨウの老師」と呼ばれる白髭のジジイが
1人ずつ計8人出て来て
倒す事になるのだがコイツら色違いですらなく名前が違うだけで見た目まるっきり一緒である。
しかも前期で出てきた8天使は
「終わりだ孔雀!」
とか一言あったがここでの8ジジイに台詞すらない。(容量が尽きたんか?)
しかも8人全員倒させる為か結界が張ってあって
その階層のジジイをみんな葬らないと先の階に行けない。
やる気あんのかてめー!(ってか無駄に8匹の敵が好きだな。このゲーム…)
8ジジイを倒した後
ラストの何もない部屋でダメージを受ける。
その際、『たいきょく』を使う事で
『前期』で仲間だった『コウ』が洗脳されているので戦闘となる。
その『コウ』戦では気力は『5000』ぐらい持つのが望ましい…
(気力が足りないのなら『たいきょく』使わず
外で貯めろ貯めろ!
でないと、ここにたどり着くまでの数時間が無駄になるぞッ!!)
連戦でラスボス『テンジャオウ』戦に直行する。
敵の守備力下げたり、こちらの攻撃力上げたりしたら後はずっと『ロンギヌスの槍』で勝てる。
面白味はない。
さて…
ストーリー面を話して行こうか?
復活されそうになった『ノブナガ』を何とか倒した後で
『鳳凰』という奴が
悪を出さぬために自ら冥府の扉となった『空海聖人の即身仏』の封印を解いたのだ。
『サタン』の力を手に入れ、総勢700万の『サタン軍団』を復活する為に…
ただ、これは『孔雀』の力により阻止されたが
『鳳凰』はもう1つも目的があった。
『闇の盟主』を復活させる事が出来る『聖杯』を手に入れたのだ。
『孔雀』は『鳳凰』を追おうとしたが『阿修羅』人質にされているために
それが出来なかった。
その時いた『王仁丸』は調べる事があると言って『孔雀』の元から離れた。
(テキストでサラサラっとした説明しかないから
プレイしていて話をくみ取りづらい…
『孔雀』は『聖杯』を砕く事が
出来る『ロンギヌスの槍』を母である『ジゾウボサツ』から託され
『シャンバラ』にある真の『闇曼荼羅城』に向かう。
その際、独自に動くと言った『コウ』は敵に捕らわれ洗脳されたとの事。
1人で3Dダンジョンを行く(後期ダンジョン)。
『闇曼荼羅城』の上階へと足を進める。
上記、8ジジイを倒した後、洗脳され敵となった『コウ』を現れる。
倒して洗脳を解き、正気に戻させると
『天邪王』がいる部屋の扉を開けてくれる。
この『天邪王』の正体は『孔雀』の姉『トモコ』である。
そして、『天邪王』の台詞なしにいきなり戦闘となる。
倒した後のエンディング
ラスト漢字変換で送ろう。
『聖杯』が壊れた。
「いやああああー!」
―孔雀の渾身の力を込めた一撃が
天邪のかぶる、聖杯を打ち砕いた!
―全ての憎しみとわだかまりが
聖杯を崩壊と共に、消滅した
温かな光が、当たりを包み始めた・・・
(夕焼け空をバックに6人がいる。
ただ絵で見えるのは影であり表情を伺うことは出来ずシルエットでしか判断がつかない)
―孔雀とトモコ・・・、二人の中に
宿っていた孔雀王と天邪王は
本来の使命を果たし、手を取り合い、
父、ジカクと、母、ジゾウボサツの待つ
天へと昇って行った。
今、光と闇は一つになった・・・
孔雀のアキラという名前に託された
「どんな辛い時にも、決して
失われることのない希望 という
母の願いはかなえられたのだ。
ジクウ:
「孔雀、いや、アキラよ
これからは孔雀王の力を
借りずに、一人の人間として
「生きて行かねばならぬ。
明日からまた、一から、修行の
し直しじゃ、良いな
孔雀:
「はい、お師匠様!」
―自らの存在が世界を破滅に
導くかもしれないという、忌まわしい
宿命から解放され、
アジャリの言葉に応える
孔雀の声は、いつになく
明るく澄み切っていた・・・
©PONY CYNYON INC.
THE END
スタッフロールなどはない。
何か美しい感じでエンディングを迎えているけど
消化不良というかそれでいいんかって要素は山盛りである。
・『鳳凰』は聖杯を取り、『阿修羅』を人質に取ったままである。救出したという描写はない。
(夕日の1枚絵で『阿修羅』らしきシルエットがあったから助かったんだろうが…)
・当然、逃がして『トモコ』を『天邪王』にさせた悪党の『鳳凰』は放置
・『孔雀』と『ジジイ』しか喋らず後の仲間たちは台詞なし
・『孔雀』の姉『トモコ』を台詞は『天邪王』の時含めてこのゲームで0である。
(「いやああああー!」が『天邪王』の台詞か?
それとも『孔雀』が気合を入れるための掛け声?
名前が書かれてないのでわかんね…)
・糸を引いていた黒幕の『鳳凰』に関してはセリフ1つないし
その後の説明すらない。
せめて
「俺はどんな手段を用いてでもこの世界を我が物にして見せる!
それまでさらばだ、『孔雀』よ!」
というよくありそうな続編示唆的台詞ぐらいは欲しかった。
なんやこれ…
前作と言い、ブン投げないと気が済まんのか?このゲーム。
勝手に夕日に照らされて良い雰囲気にならないでくれる?
ブン投げあってのファミコン版「孔雀王」なんだろうか。
そうそう。
パッケージで全裸で捕らわれの身になっている『阿修羅』がいるけど
こんな場面はゲーム中、出て来ません。
捕らわれはするけど1枚絵どころか台詞1つねぇ…
1でもパッケージで『阿修羅』全裸だったな。
原作未読だけど
脱がせられなきゃ『阿修羅』じゃないってサービス的キャラクターなんだろうか?
しかし、ラストアンジョン。
なげぇなげぇ…
初見で2~3時間ぐらいは彷徨い、気力貯め作業をさせられた。
セーブ不可で長いラストダンジョンと言えば世間でよく言われるのが
「ファイナルファンタジーIII」の『クリスタルタワー』である。
「攻略する時間が長いからゲームは1日1時間と制限を食らっている家庭ではクリア出来なかった」
「強い敵がいてゲームオーバーになってまたやり直しになって心が折れた」
なんて声がある。
どちらが苦行であるか答えるのなら圧倒的にこちらである。
「FF3」はダンジョンが広いしやる事が多いんだよね。
そして熱いイベントもあるし、エンディングもいい。
それを具体的に語るのは避けておくが…
本作は、無駄に多い8人のジジイを葬るだけなんだよね。
2人だけは『コウ』を見つけるアイテムと『コウ』を正気にさせるアイテムがあるけど
残り6人は手ぶら。
だが、結界張ってあってジジイを無視して素通りするのを拒むだけの存在である。
台詞もねぇし、コイツを倒すと気力が『700』もらえるが
大抵、倒すのに『1000』程度は必要。
じり貧になってくるので雑魚を倒して気力の補充作業が必要。ウゼェ…
それでロクに演出もなく台詞だけで乗り切ろうとするスタイル…
しかも大した台詞じゃねぇ。
アドベンチャーゲームだろうが…
少しは引き込ませる演出せぇや。
そしてエンディングで何か当人たちは良かった良かった感出してるけど
あれこれブン投げているからプレイヤー完全に置いてきぼりだぞ。
何が「孔雀の声は、いつになく 明るく澄み切っていた・・・」だよ。
「プレイヤーの声は、前作と同じく 暗くよどみ切っていた・・・」だよ。
それでスタッフロールはねぇ…
容量削減のため?
ここまで来ると端からダメなゲームだと分かってて作っていて
自分の名前を晒したくないという保身にしか見えん。
前作のスタッフロール上で
「願わくば多くの人に感動を呼びますように」
など世迷いごとをほざいていて批判でも浴びたからかな?
製作者よぉ…
原作者はタイトル画面で名前出してんだぞ。コラ。
不本意でゲーム作っていたかもしれんけど責任もてや。
しかし、ファミコン版「孔雀王」
「1」で殺して「2」でもまた殺すって…
わざわざクソとして静かに眠っていたのにまた起こす必要あったん?
アーケードからの移植作で開発元がダメダメで
連続で死ぬファミコンの「怒」シリーズもあるけど
こっちは移植とかではなく一から作れるだろうに…
無難にRPG辺りにしておけばよかったんじゃないのかね。
ビジュアルシーンも省略できるからあまり指摘されなかったのに…
ってな訳で本作もこんな感じだったという事で
観音様を呼び出して本作を消し去ってらいましょ。
観音「いい加減にしろ!!
私はゴミ処理施設じゃねーよ!!」
誰からも嫌がられるようなゲームだわな…
原作者の追悼の意を込めて前作からプレイしてきたわけだが・・・
実際、今作に関しては
「2度目の墓暴きという最悪の無礼を働く」
という事になってしまったな…
真っ先に言いたいのは
「申し訳ありませんでした!!」
ファミコン「孔雀王」シリーズについては
もはやこれ以上、何も語るまい…
心からの合掌を…
南無…
コマンド選択式アドベンチャー
ポニーキャニオンから発売
1990年8月21日発売
特徴
前作のファミコン版の「孔雀王」から大幅な見直しがされている。
主な点としては…
・パスワードコンテニュー→バッテリーバックアップ
(セーブは1つのみ、プレイヤーが任意での消去は不可で
ゲームを進めて上書きのみ出来る)
・(一部場所の)3Dダンジョン的移動→RPGに見られるトップビュー型
特に戦闘面は前作と比べてかなり異なる。
それと今作の戦闘は『前期』と『後期』と仕様が異なる。
まず、『前期』と『後期』の戦闘の共通部分。
『攻撃』『術』『逃げる(『孔雀』のみ)』というコマンドがある。
ターン制の戦闘であり
「攻撃(物理)」や「術」は「気力」を自由に設定して行う。
その際、『攻撃』と『防御』に対して気力を設定する。
その『気力』に応じて攻撃力や防御力が異なる。
1ターンの1人の行動で
『攻撃』『防御』の『気力』は両方合わせて上限『100』である。
つまり『攻撃』に『100』設定したら、自動的に『防御』は『0』となる。
『攻撃』に『50』設定したら『防御』は『0~50』まで設定可能という事だ。
『攻撃』『0』にして『防御』『100』にする事も出来るがそんな事をするぐらいなら
『気力』を使わないコマンドでの『防御』を選ぶべきである(前期のみ)
敵を倒すと『気力』を得られる。
『前期』戦闘
『孔雀』の他に仲間がいて4人パーティ。
1人でも死ぬとゲームオーバーであり、固定場所からのやり直しとなる。
『攻撃』『術』『防御』『逃げる(孔雀のみ)』
というコマンドがある。
個別の術はそれぞれ『孔雀』のみが3種であり他は2種類
『孔雀』のみ 回復術である『ゴゴダラニ』を使える。
他メンバーは攻撃の術である。
『ごうきほう』と呼ばれる合体攻撃があり、参加メンバーを選ぶ(2~4人)
『攻撃』『防御』の『気力』設定が必要になる。
当然、『攻撃』の割合を多めに『気力』を割いた方が強い。
敵を倒すと『気力』と『熟練度』を得られる。
『後期』戦闘
仲間はおらず『孔雀』のみとなる。
1人という事という事もあってか『防御』コマンドはない。
『前期』戦闘では1人の術は2種類だったが
『後期』戦闘では使用できる術の種類が多い。
『カンノン』:観音様を呼び出してダメージ無関係に成仏させる。
(ドラクエで言う『ニフラム』効果)
術が効かない場合もある。この術で倒しても『気力』は得られない。
『マリシテン』:攻撃力を上げる(術も適用される)
『ゴゴダラニ』:回復
『ジョガイショウ』:敵の守備力を下げる。
『マユキリ』:空を飛ぶ。そうする事で術が増える。
『ハヤクジ』:平均的ダメージ
『インドラ』:電撃を浴びせる。ややダメージ高め
『フドウ』:火炎で燃やす。ややダメージ高め
『スイテン』:水で攻撃。ややダメージ高め
『ハッテン』:風で攻撃。ややダメージ高め
『フソウハ』:ダメージが高いが命中率低め
戦闘勝利で『気力』が得られる。
右下に『L』と『D』というゲージがある。
『L』はLight。光を意味して高いほど守備力、回避率、逃走成功率が上がる。
『D』はDark。闇を意味していて高いほど攻撃力、命中率が上がる。
1本にしか見えないゲージであり、どちらかに偏るというものではなく
実際は2本のゲージであり、『L』と『D』どちらも高い方が戦闘には有効。
あらすじ
『ウラコウヤ』に帰る『孔雀』についてきた『アシュラ』
戻ってきた途端に「ウラコウヤで退魔業を行え」と
『孔雀』に『ニッコウ』の妹で女人堂の『ツクヨミ』が言う。
ツクヨミ「魔の勢力はますます勢いを増しています
このままではこのウラコウヤさえ
その巨大な闇に包まれ
この世の一切の光も
失われてしまうでしょう
そして、その敵とは第六天魔王と
名乗る男・・・」
そこへ僧兵が駆け込んできて敵の襲撃を伝える。
『孔雀』達が敵の元に向かうと僧兵たちは馬に乗った謎の敵に
次々に倒されていた。
「うわっはっははは!
また、湧いてきおったな
うじむしども・・・
こいっ、どいつもこいつも
殺して、殺して
殺しまくってやるわ!」
『アシュラ』と『孔雀』の炎の術が合わさった事で
ごうきほう『カエンヨクジュ』が発動する。
炎に包まれた『ノブナガ』がひるむ。
「ぐわあああ!
ひ、火が、俺の体に~!
お、おのれ・・・
本能寺での 恐怖さえ
ひきずっておらねば
これしきの炎、
引き下がらぬのに・・・
だが、待っておれ!
わしは必ず、
復活する!
その時が、貴様らの
最期よ
よーく、覚えておくが良い
わぁーっはっはっはわぁーっはっはっはっ!」
『ノブナガ』は笑いながら去っていった。
『ノブナガ』の目的はより強い体を持って復活する事だろうと『ツクヨミ』は言う。
『ノブナガ』復活阻止の為に手掛かりを求めて
まずは『ノブナガ』の戦国時代の拠点、安土城跡に『孔雀』と『アシュラ』は向かう事にした。
『孔雀』たちは『ノブナガ』復活を阻止できるのか?
点数は15点
悪い点
・3Dダンジョンの仕様
多いので1つずつ指摘していく…
①位置がわかり辛い
まっすぐ進んでいると1周する。
内側と外側があるので2重の円の中を歩いているというイメージだろうか?
地図もなく座標がない。現在の階数の表示もない。
目印もなく、非常にわかり辛い。
②通路移動中は回復不可
部屋の中でなければコマンドが開けない為
うっかり戦闘直後に通路に出てしまうと回復できない。
あわてて別の部屋で回復しようと思ったらエンカウント…
なんて事態もある。
③セーブ不可
あちこち探し回らなければならないのに途中セーブ不可である。
・戦闘面
①気力頼りの戦闘
戦闘は『気力』メインであり
物理攻撃にさえ『気力』配分せねばならず
尽きたら雑魚にすらダメージを与えれず
『詰み』である。
このゲーム、気力回復場所がない。
雑魚を何度も倒して回復するという面倒な作業を行わなければならない。
だから最悪雑魚を倒せるぐらいの分の気力は残しておかなければならない。
②気力あげ作業
上記、『気力』がなければ戦闘もできないので
余裕をもって戦闘を行わなければならず
同じ場所であれば何度もエンカウントする雑魚がいるので
そこで気力あげ作業をかなりの時間行わなければならない。
1度倒すと出てこないイベント敵が結構いるが
イベント敵を倒すまでに消費する気力に比べて
こいつらから得られる『気力』は少な目であり
雑魚での『気力』上げは必須である。
そして、戦闘がある3Dパートでは途中セーブ不可である。
③無駄に多い術
後期戦闘ではいきなり種類が多くて面食らう。
しかも単純に威力の違いではなく全て同様に気力配分を行うので
ダメージ差を選ぶのが大変である。
敵は常に1体しか出ないので複数に効くという違いもないし…
④術を避ける敵、跳ね返す敵
折角気力をめちゃくちゃかけても避けられる可能性があるのである。
『効かなかった』ならまだ分かるが『避けた』ってよ!!
そして『気力』を使ったってのにこちらの術を跳ね返してきて
こちらにダメージを与えて来る奴もいる。
その上、敵側の攻撃もある。
うぜぇ!
ファミコン版の1がゲロみたいな出来だったから
「2はマシになるだろう」
と、思ったら…まーたやってくれたよ「ポニーキャニオン」さんよ~。
何でこーも作業ゲーを続けんねん。
学べよ。前作の問題点を!!失敗点を!!
1990年のゲームにしてはタイトル画面のお粗末な登場キャラの顔を見ていて
嫌な予感しかしていなかったが…
はぁ~…
このゲームの発売3か月後にスーパーファミコンが発売しているわけだからね。
まぁ…優秀なグラフィッカーがいなかったのだろう(悲)
グラフィックは諦めるとしてゲームとしては
レベルもないし武器防具もないからパワーアップもさせられんし…
『ごうきほう』なんて合体攻撃があっても
ビカビカ画面が光るだけで他と違いなし。
違うのは
「ごうきほう 〇〇!!」
というテキストだけ…
折角の気力で技を使用するなんてシステムを採用しているのに
全く活かされてない。
あ…
後、個人的に気力設定している時に
「ビ~」
とか音が欲しかったね。
同じくゲージ設定する「聖闘士星矢 ~黄金伝説~」みたいに…
(ただ「黄金伝説」は細かくゲージ設定できるけど微調整するほどの事もないんだよなぁ…)
無音で力の強さを設定するのは実に寂しい。
しかし、気力設定、円グラフに黄色って感じにしたんだろ。
何かレモンの輪切りみたい(笑)
戦闘方法は斬新ではあるけども
このゲーム的には『斬新さ』でゴールしちゃっているんだよね。
その斬新さを活かしてゲームをより面白くしようという気概は一切ない。
驚くような演出もないし、気力を使った戦闘で面白い駆け引きもない。
ただただ気力上げの作業が待っている。
前作が酷かったからどうにか
汚名返上、名誉挽回ってのを期待していたんだけども…
糞の上塗りをする結果になろうとは…
誰が想像しえただろうか?
PS)オープニングデモで『早九字』の手の形が出る。
『臨』『兵』『闘』『者』『皆』『陣』『烈』『在』『前』
この部分だけはなかなかカッコいい。
これを画像や動画などで保存してこっそり練習して習得して
「俺、『早九字』切れるんだぜ!」
と、小さなかくし芸みたいなものを披露するぐらいにしか本作に使い道はない。
でも、見た方が誉めてくれるかの保証は出来ません…悪しからず。
ってか、何でこのカッコいい部分、本編でも活かさなかったんだろ?
ここからがネタバレ
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ちなみにこんな出来だから当然というか…
まず、前作のファミコン版要素は皆無である。
前作、「また会おう」とか言っていた『岩戸神族』の連中は一切出ない。
取り敢えず封印だけやって終わらされた『闇の太君』も全く関係ない…
というか、前作自体が原作とはキャラの立ち位置などが違うようだからな。
もはや前作も本作も独立したオリジナル作品と見るべきなのかもしれない。
ゲームの展開としましては…
『前期戦闘』
雑魚には1人の個別攻撃を食らわせて倒し、気力を貯める。
イベントの敵は『ごうきほう』で倒す。これでOK。
最初の戦闘の『ノブナガ』の城を進んでいると
『8天使』という敵がいる。
そのうちの3体がそれぞれ札をくれる。
その先に別のアイテムをくれる2体の敵がいて
そのアイテムで先に進むと
何もくれない3体がいる。
しかし、そいつらの部屋には札を貼るのだ。
しかもただ適当に張るのではなくそれぞれに即した札をだ。
そんで8体の天使を成仏させた後
『ノブナガ』と戦う事になるのだがいくらダメージを当てても死なない。
負け戦闘かと思ったその時…
気力を全て使い切った時にイベントが始まった。
おめーよぉ…
途中セーブできねぇゲームの癖にノーヒントで特殊勝利条件ってやめーや。
それでミスった時、またそこの最初からだぞ。
気力がどんどんじり貧になっていく状況はいい気がしなかったぞ。コラ…
『後期戦闘』
ラスト付近のイベント的の「ハチヨウの老師」と呼ばれる白髭のジジイが
1人ずつ計8人出て来て
倒す事になるのだがコイツら色違いですらなく名前が違うだけで見た目まるっきり一緒である。
しかも前期で出てきた8天使は
「終わりだ孔雀!」
とか一言あったがここでの8ジジイに台詞すらない。(容量が尽きたんか?)
しかも8人全員倒させる為か結界が張ってあって
その階層のジジイをみんな葬らないと先の階に行けない。
やる気あんのかてめー!(ってか無駄に8匹の敵が好きだな。このゲーム…)
8ジジイを倒した後
ラストの何もない部屋でダメージを受ける。
その際、『たいきょく』を使う事で
『前期』で仲間だった『コウ』が洗脳されているので戦闘となる。
その『コウ』戦では気力は『5000』ぐらい持つのが望ましい…
(気力が足りないのなら『たいきょく』使わず
外で貯めろ貯めろ!
でないと、ここにたどり着くまでの数時間が無駄になるぞッ!!)
連戦でラスボス『テンジャオウ』戦に直行する。
敵の守備力下げたり、こちらの攻撃力上げたりしたら後はずっと『ロンギヌスの槍』で勝てる。
面白味はない。
さて…
ストーリー面を話して行こうか?
復活されそうになった『ノブナガ』を何とか倒した後で
『鳳凰』という奴が
悪を出さぬために自ら冥府の扉となった『空海聖人の即身仏』の封印を解いたのだ。
『サタン』の力を手に入れ、総勢700万の『サタン軍団』を復活する為に…
ただ、これは『孔雀』の力により阻止されたが
『鳳凰』はもう1つも目的があった。
『闇の盟主』を復活させる事が出来る『聖杯』を手に入れたのだ。
『孔雀』は『鳳凰』を追おうとしたが『阿修羅』人質にされているために
それが出来なかった。
その時いた『王仁丸』は調べる事があると言って『孔雀』の元から離れた。
(テキストでサラサラっとした説明しかないから
プレイしていて話をくみ取りづらい…
『孔雀』は『聖杯』を砕く事が
出来る『ロンギヌスの槍』を母である『ジゾウボサツ』から託され
『シャンバラ』にある真の『闇曼荼羅城』に向かう。
その際、独自に動くと言った『コウ』は敵に捕らわれ洗脳されたとの事。
1人で3Dダンジョンを行く(後期ダンジョン)。
『闇曼荼羅城』の上階へと足を進める。
上記、8ジジイを倒した後、洗脳され敵となった『コウ』を現れる。
倒して洗脳を解き、正気に戻させると
『天邪王』がいる部屋の扉を開けてくれる。
この『天邪王』の正体は『孔雀』の姉『トモコ』である。
そして、『天邪王』の台詞なしにいきなり戦闘となる。
倒した後のエンディング
ラスト漢字変換で送ろう。
『聖杯』が壊れた。
「いやああああー!」
―孔雀の渾身の力を込めた一撃が
天邪のかぶる、聖杯を打ち砕いた!
―全ての憎しみとわだかまりが
聖杯を崩壊と共に、消滅した
温かな光が、当たりを包み始めた・・・
(夕焼け空をバックに6人がいる。
ただ絵で見えるのは影であり表情を伺うことは出来ずシルエットでしか判断がつかない)
―孔雀とトモコ・・・、二人の中に
宿っていた孔雀王と天邪王は
本来の使命を果たし、手を取り合い、
父、ジカクと、母、ジゾウボサツの待つ
天へと昇って行った。
今、光と闇は一つになった・・・
孔雀のアキラという名前に託された
「どんな辛い時にも、決して
失われることのない希望 という
母の願いはかなえられたのだ。
ジクウ:
「孔雀、いや、アキラよ
これからは孔雀王の力を
借りずに、一人の人間として
「生きて行かねばならぬ。
明日からまた、一から、修行の
し直しじゃ、良いな
孔雀:
「はい、お師匠様!」
―自らの存在が世界を破滅に
導くかもしれないという、忌まわしい
宿命から解放され、
アジャリの言葉に応える
孔雀の声は、いつになく
明るく澄み切っていた・・・
©PONY CYNYON INC.
THE END
スタッフロールなどはない。
何か美しい感じでエンディングを迎えているけど
消化不良というかそれでいいんかって要素は山盛りである。
・『鳳凰』は聖杯を取り、『阿修羅』を人質に取ったままである。救出したという描写はない。
(夕日の1枚絵で『阿修羅』らしきシルエットがあったから助かったんだろうが…)
・当然、逃がして『トモコ』を『天邪王』にさせた悪党の『鳳凰』は放置
・『孔雀』と『ジジイ』しか喋らず後の仲間たちは台詞なし
・『孔雀』の姉『トモコ』を台詞は『天邪王』の時含めてこのゲームで0である。
(「いやああああー!」が『天邪王』の台詞か?
それとも『孔雀』が気合を入れるための掛け声?
名前が書かれてないのでわかんね…)
・糸を引いていた黒幕の『鳳凰』に関してはセリフ1つないし
その後の説明すらない。
せめて
「俺はどんな手段を用いてでもこの世界を我が物にして見せる!
それまでさらばだ、『孔雀』よ!」
というよくありそうな続編示唆的台詞ぐらいは欲しかった。
なんやこれ…
前作と言い、ブン投げないと気が済まんのか?このゲーム。
勝手に夕日に照らされて良い雰囲気にならないでくれる?
ブン投げあってのファミコン版「孔雀王」なんだろうか。
そうそう。
パッケージで全裸で捕らわれの身になっている『阿修羅』がいるけど
こんな場面はゲーム中、出て来ません。
捕らわれはするけど1枚絵どころか台詞1つねぇ…
1でもパッケージで『阿修羅』全裸だったな。
原作未読だけど
脱がせられなきゃ『阿修羅』じゃないってサービス的キャラクターなんだろうか?
しかし、ラストアンジョン。
なげぇなげぇ…
初見で2~3時間ぐらいは彷徨い、気力貯め作業をさせられた。
セーブ不可で長いラストダンジョンと言えば世間でよく言われるのが
「ファイナルファンタジーIII」の『クリスタルタワー』である。
「攻略する時間が長いからゲームは1日1時間と制限を食らっている家庭ではクリア出来なかった」
「強い敵がいてゲームオーバーになってまたやり直しになって心が折れた」
なんて声がある。
どちらが苦行であるか答えるのなら圧倒的にこちらである。
「FF3」はダンジョンが広いしやる事が多いんだよね。
そして熱いイベントもあるし、エンディングもいい。
それを具体的に語るのは避けておくが…
本作は、無駄に多い8人のジジイを葬るだけなんだよね。
2人だけは『コウ』を見つけるアイテムと『コウ』を正気にさせるアイテムがあるけど
残り6人は手ぶら。
だが、結界張ってあってジジイを無視して素通りするのを拒むだけの存在である。
台詞もねぇし、コイツを倒すと気力が『700』もらえるが
大抵、倒すのに『1000』程度は必要。
じり貧になってくるので雑魚を倒して気力の補充作業が必要。ウゼェ…
それでロクに演出もなく台詞だけで乗り切ろうとするスタイル…
しかも大した台詞じゃねぇ。
アドベンチャーゲームだろうが…
少しは引き込ませる演出せぇや。
そしてエンディングで何か当人たちは良かった良かった感出してるけど
あれこれブン投げているからプレイヤー完全に置いてきぼりだぞ。
何が「孔雀の声は、いつになく 明るく澄み切っていた・・・」だよ。
「プレイヤーの声は、前作と同じく 暗くよどみ切っていた・・・」だよ。
それでスタッフロールはねぇ…
容量削減のため?
ここまで来ると端からダメなゲームだと分かってて作っていて
自分の名前を晒したくないという保身にしか見えん。
前作のスタッフロール上で
「願わくば多くの人に感動を呼びますように」
など世迷いごとをほざいていて批判でも浴びたからかな?
製作者よぉ…
原作者はタイトル画面で名前出してんだぞ。コラ。
不本意でゲーム作っていたかもしれんけど責任もてや。
しかし、ファミコン版「孔雀王」
「1」で殺して「2」でもまた殺すって…
わざわざクソとして静かに眠っていたのにまた起こす必要あったん?
アーケードからの移植作で開発元がダメダメで
連続で死ぬファミコンの「怒」シリーズもあるけど
こっちは移植とかではなく一から作れるだろうに…
無難にRPG辺りにしておけばよかったんじゃないのかね。
ビジュアルシーンも省略できるからあまり指摘されなかったのに…
ってな訳で本作もこんな感じだったという事で
観音様を呼び出して本作を消し去ってらいましょ。
観音「いい加減にしろ!!
私はゴミ処理施設じゃねーよ!!」
誰からも嫌がられるようなゲームだわな…
原作者の追悼の意を込めて前作からプレイしてきたわけだが・・・
実際、今作に関しては
「2度目の墓暴きという最悪の無礼を働く」
という事になってしまったな…
真っ先に言いたいのは
「申し訳ありませんでした!!」
ファミコン「孔雀王」シリーズについては
もはやこれ以上、何も語るまい…
心からの合掌を…
南無…