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「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 ~光の騎士~」 レビュー (ファミコン)

2019-03-08 21:00:08 | ファミコンレビュー
「ナイトガンダム物語」の続編
RPG
開発はトーセ
発売はバンダイ
1991年10月12日発売


あらすじ

 ゲーム冒頭に自動で進むイベントがある。
 『騎士アレックス』が単身で敵の城に乗り込んでいったが
 『呪術師キュベレイ』が『カミーユ王子』を人質に取った事により抵抗できず捕まってしまった。

 『アレックス』が捕まった事により
 『アルガス』では『ブレックス王』が3つの隊に『騎士アレックス』の救出を命じた。

 騎馬隊隊長の『Z』
 戦士隊隊長『ZZ』
 法術隊隊長の『ν』

 それら3つの隊を束ねているのが『騎士アレックス』であったのだ。
 3つの隊の隊長は自分が『アレックス』を救出すると意気込み
 他の隊と連携をとらず勝手な行動をとっていた。


特徴

ゲーム内に『カードダス』があり
カードダス機で購入する事で
それで町の人物と対戦する事が出来る。

セーブは宿屋で泊まる事でセーブするか否かを聞かれる。


戦闘ではまず
4つの項目を選択することになる

「戦う」:個別にキャラに行動をとらせる。
 『戦う』:選択した敵に攻撃する
 『防御』:防御する
 『魔法』:魔法を使う(覚えてなければ使用不可)
 『アイテム』:道具を使う
 

「逃げる」:逃走する。
「分散」:別々の敵を攻撃するが、自動で体力が減った味方をアイテムや魔法で回復させたりする。
「一斉」:パーティ全員で1体を攻撃。外れると全員分外れる事になる。



前作との変更点

・キャラの表示
 小型キャラ→大型キャラ
 全員→1人のみ

・死んだ仲間を生き返らせる方法
 保険屋→教会

・保険の仕様変更
 全滅しても無料で復活
  →全滅時は所持金半分で復活&教会での復活が半額+
   3つの期間があり金額に差がある(7日間、30日間、無期限)


追加点
フィールド上

・『キャンプ』:メニューを開いてフィールドやダンジョンで使用可能。(町は不可)
 眠る事で体力のみ回復する効果がある。
 但し、敵とエンカウントする可能性があり、
 エンカウントすると仲間が眠っている状態で戦闘に突入する。

戦闘中

・属性の追加

 3すくみが存在する。
 主に
 『力』『技』『法術』の3種


 『力』は『法術』に強く
 『法術は『技』に強く
 『技』は『力』に強い。

 『力』→『法術』→『技』→『力』→…

 属性も混じった敵キャラも存在する。

 『力+技』
 『力+法術』
 『技+法術』

・追加状態異常
 『火だるま』『氷』というのがある。

 『火だるま』:ターン終了時に追加ダメージを食らう。
  アイテムの『消火器』もしくは魔法の『ウォーター』で回復

 『氷』:動けなくなる。
  アイテムの『バーナー』もしくは魔法の『ヒーター』で回復

 
次の2つは戦闘中の『コマンド』であり
最初からではなく中盤辺りで習得する。

 ・『調べる』:敵の属性を色で知る事が出来る。
  (ターンを消費しないので初見の敵にはどんどん行うべき)

 『力』:赤
 『技』:青
 『法術』:黄色

 『力+技』:紫
 『力+法術』:緑
 『技+法術』:オレンジ

 これらに属さない『白』もある。
 

 ・『呼び出す』:『騎馬隊』『戦士隊』『法術隊』を呼び出す事が出来る。
  これを選択してもターンを消費せず他キャラの通常行動もとれる。
  コマンド選択したターンで登場し、次のターンから攻撃に参加する。
  HPが表示されない形で登場し敵の攻撃を受ける事はなく
  特にデメリットはない。 

 ・『技』:キャラ個別でイベントで習得する技を使用する。
  キャラ毎にカットインが入り、各キャラ効果が異なる。
  大ダメージを与えるものであれば
  継続ダメージを与える物や気絶や混乱など状態異常を引き起こすものもある。
  但し、使用するには大量のHPを消費する。

操作方法

 十字キー:移動、カーソル移動
 Aボタン:話す、決定
  前に人がいない場合、その場を調べる。
 Bボタン:キャンセル
 スタートボタン:メニューを開く
 セレクトボタン:表示キャラ変更

点数は45点

良い点
・「ナイトガンダム」のゲーム


悪い点
・武器防具の購入
・人間キャラ少なし
・後半持ち物欄がいっぱい
・点滅演出がキツイ


悪い点の解説

・武器防具の購入

 このゲームでは『買い替え』という他では見られない購入方法がある。
 分かりやすく言うのなら『棍棒』から『銅の剣』にするのに
 『棍棒』を売った差額で『銅の剣』を1発で購入する事が出来るのだ。
 一見すると素晴らしい便利機能のように思えるかもしれないが
 販売されている武器防具と現在装備している武器防具の差が数字で表示されない為
 優劣が非常にわかり辛い。
 お店の人が選択した時に

 『効果が下回る武器防具』や『同じ武器防具』の場合

 店員「これを買うと効果が下がるよ」

 と言われる。
 そうじゃねぇんだよ。
 「下がる」って情報じゃねぇんだよ。
 単純に数字で比較すればいいだけじゃん。
 カーソルを合わせただけで武防具の数値がどれだけ上がるかを見たいんだよ…

 しかも買い替えると攻撃力表示もなくいきなり装備しちゃって
 強くなったのかいまいちわかり辛い。
 装備品でキャラ強化ってさ~。RPGの醍醐味やん!
 何で味わわせてくれんの?
 装備してステータス画面見なければ攻撃力の上昇が分からないような
 ファミコン中期ぐらいのRPGなら分かるけどもう後期だろ?


・人間キャラ少なし
 前作はZの敵の人間キャラが結構出て来ていたが
 今作は人間キャラが異様に乏しい。
 
 キャラで『Z』『ZZ』『ν』が出て来るのだから
 「逆襲のシャア」までのキャラがバシバシ出てきてもいいはずなのだが…

 どの作品のどのキャラが出て来たかはネタバレ欄で出すとしよう。


・後半持ち物欄がいっぱい
 アイテムは24個まで持てるが…
 1度しか出ないアイテム(特に呪い)が結構あるというのに預り所がない。
 アイテムをコンプしたいという人はツライ。


・点滅演出がキツイ
 一部演出で点滅がきつい。
 あまりそういったものが苦手な方は目を細めるのが得策。





後、個人的な不満。
敵にトドメを刺した時に

「とどめを刺した」

と単純に表示されてしまい与えたダメージ数が表示されないのだ。
特に一斉攻撃した時になんか

「〇〇〇ポイントもダメージ与えたのかよ!」

ってのを味わいたかったのに…
本作と同じ発売元のバンダイの
ドラゴンボールZ ~強襲!サイヤ人~」もトドメ時の与ダメージ表示しなかったよな…
星の数多い状態で必殺技ぶつけてダメージ数知りたいのに…

武器防具の件と言い
プレイヤーのココを味わいたいってのを何で外すんだろうな…
あ…
開発メーカー『トーセ』で一緒やん。


ここからがネタバレ























本作に登場した3作品内の劇中メインで出てきた人間キャラクターは…
 
 「Z」:『カミーユ』『ブレックス』『ヘンケン』『ファ』『ウォン』
 「ZZ」:『ハマーン』
 「逆襲のシャア」:いねぇな…

ZZと逆シャアが少ないと思えるが、Zはもっと味方キャラおるやろ。
前作で『ライラ』とか『カクリコン』などのZの敵人間キャラが出て来たんだから
ZZ系を沢山出せばいいのに…
主人公である『ジュドー』すら出てこんとは…
(あ…『キャラ・スーン』は前作で踊り子って立場で登場していたな)
まぁ元になった漫画版がそうだったからそれに沿ったのだろうけどねぇ…
でも、それをやらんとゲームのストーリーとして成り立たんだろ。
ゲーム内名無しのモブばっかりでさ~。
イベントを軽く作ったって、面白味薄いで。

このゲームは4章がメインであり全体の70~80%ぐらいを構成しているんじゃなかろうか?
1~3章、5~6章は非常に短い。
だから5~6章はクライマックスと言ってもいいのだろうか?


第4章後半で
『ガゥーダ』という鳥に乗るんだけど敵とエンカウントするんだよね。

「空飛んでエンカウントはアカンだろ!」

って思ったけど空中戦闘時のBGMがめっちゃカッコイイ。
5章以降それを通常戦闘のBGMと採用してもいいぐらいなのに…
ただ、『幻のレンズ』を使って『ガゥーダ』の
真の正体である『ペガサス』に戻ってから
空中を飛ぶと戦闘が起きないのであのBGM聴けん!
めっちゃ残念!


5章
になると『マーラ』姫とかいうザクっぽい姫が出て来て
彼女を好む兵士がいるものの実質イロモノ扱いされている。
だけど、大きめの画像だとそこそこ可愛らしい。
まぁ…容姿は置いておいて
女が『マーラ』って名称はどないやねんと思うけどね(笑)


6章、
『ナイトガンダム』改め『バーサルナイト』になり
『アムロ』『アレックス』『Z』『ZZ』『ν』を加えた計6名
多い!

『ティターンの塔』までの1歩エンカウント『マッドゴーレム』地帯はだりぃ…
塔内に入ると1階に『光』系装備の宝箱が幾つも置いてある。
『バーサルナイト』用の防具である。
何でこんな

「『バーサルナイト』さん!
 ここに置いておくんで是非とも着てくださいね!」

と、言わんばかりの親切丁寧な配置やねん。
あまりにも偏っていて笑ってしまったぞ。
階段を上がっていくと中ボスが出て来て

「コイツは俺(または俺達)に任せてお前は先に行け!」

という展開がある。
そいつらを倒して行くと
『ブラックドラゴン』と『バーサルナイト』の一騎打ち。
勝利すると合体して『スペリオルドラゴン』となり置いてきた奴らと合流し
『ジークジオン』とのラストバトル。
なかなか熱い。

勝利すると
『スペリオルドラゴン』『アレックス』『Z』『ZZ』『ν』という
ガンダム族の連中は平和を祈り一筋の光となって天に昇っていく。
そんな『光の騎士』達を見上げる『アムロ』と『フラウ』姫

スタッフロールとなる。
原作と異なるようだが
最終章の決戦の舞台に行こうとして端から『アムロ』は弾かれて
除外される原作よりはいいんじゃなかろうか。
まぁ…4章で頑張った『アムロ』が最終決戦で傍観って悲しすぎるからな…良改変じゃなかろうか?
(ここは原作好きからすれば賛否両論か…)


しかし、ラスボス戦だぁぁるぅぅッ!
無駄にタフ!
それなのに攻撃が弱すぎて退屈する。

・『カマ』物理攻撃でキャラによって単体15~80である。
・『炎』:全体攻撃が20~50である。
・『無効化』:ドラクエで言う『凍てつく波動』の全体の補助魔法無効化。
・『にらみ』:全体の混乱
・『体当たり』:単体の気絶

攻撃が実質、『カマ』と『炎』だもんなぁ…
ちなみにこの時、全員HPは300以上。
ここまでで『ν』が全体回復魔法を覚えていて80回復する。(全回復も習得するよ)
実質、混乱してしまって同士討ちにだけ気を付けていれば余裕勝ちである。
緊張感の欠片もねぇ…




しかし…
前作からあれこれ仕様変更したけども次作も色々と仕様変更がある。
新しい事を取り入れようという姿勢はいいが
折角考えた新システムなどは後のシリーズでも更に練って生かしておけばいいのにって…
今回の敵の属性とかね。なんで今作のみやねん…

特にカードダスの位置づけがシリーズを重ねるごとに薄まっていくのは悲しい…
そんな事を考えるゲームでありました…



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4 コメント

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Unknown (ab)
2019-03-09 23:40:33
>>女が『マーラ』って名称はどないやねんと思うけどね(笑)

マラサイだし。
元々5章に出てくる敵キャラはコミックボンボンの読者公募から選ばれたもので、マーラ姫も元々はその応募キャラの1体だが、特別枠で味方よりのキャラになった。

ちなみに本作の戦闘時の効果音は同時期発売の『激神フリーザ』と同じ。
ナイトガンダムとDBZはどちらもバンダイのベンダー課担当&企画で、「ガンダム&ドラゴンボールのゲーム化」というより「カードダスのゲーム化」という趣が強い。
返信する
マラサイ (髭人)
2019-03-18 21:30:09
ab殿
コメント及び情報さんきゅ~です。

『マーラ姫』は元が『マラサイ』
ほ~。
製作側が『マラサ姫』ぐらいに改名しておけばセーフだったといえるのかもしれませんね。

しかし、5章の敵は応募。
当時はそういうのありましたね。
敵の応募。
「ロックマン」とか「ゴエモン外伝2」2とか「ラグランジュポイント」とかも。
返信する
こんばんは (師子乃)
2020-08-22 22:23:18
よく分かります!

アイテム欄の少なさなどは、プレイ当時から思っておりましたね。
返信する
アイテム欄 (髭人)
2020-08-23 06:52:35
師子乃殿
コメントさんきゅ―です。

いい所はたくさんあるんですが
システムで少し至らない所があって手放しでほめられないというのが
何とも開発の「トーセ」らしいというか…(苦笑)
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