組み合わせを数学的に考えると・・・
ご存じのように、ABO式血液型にはA型、B型、AB型、O型があります。これらの中から2つ選択した組み合わせは、数学的に考えると12通りあります。つまり、4P2=4!/ (4-2)!= 24/2 =2です。
ところが、実際に組み合わせを書いてみると、10通りしかありません。
何故? 数学的に4つの中から2つの組み合わせを考えてはまずい?
ご存じのように、ABO式血液型にはA型、B型、AB型、O型があります。これらの中から2つ選択した組み合わせは、数学的に考えると12通りあります。つまり、4P2=4!/ (4-2)!= 24/2 =2です。
ところが、実際に組み合わせを書いてみると、10通りしかありません。
何故? 数学的に4つの中から2つの組み合わせを考えてはまずい?
いや、老化が始まったかな? と自問自答、悩むこと30分、閃いた!
上記は、「順列」の考え方で12通りですが、「組み合わせ」の考え方では6通りになります。記号で紛らわしいので、記号を数字に置き換えて図に書いてみましょう。
男女の区別を除いた場合、上右図に示すように、A型とB型はB型とA型と同じ組み合わせで重複しています。同様にAB型ーA型、BーAB型、O型ーA型、O型ーB型、O型ーAB型が無くなり10種類になります。
まだ、解りませんか? 次の図なら理解できます。
数学の得意な方を引っ掛けるには、面白い意地悪問題ですよ!
(高校性の時、幾何学では「設問通りに正しく図を描くことができたら、証明できたも同然!」と教師から教わりました。正に上の表はそれに似たものです。
これを生物学的に考えると・・・
実際には男女どちらA型かによって組み合わせ数は増えますが、それを無視して血液型の種類の組み合わせにおいては、10通りであることはお判りになりましたね?
ところが、生物学的に思考(遺伝)を加えると、生まれてくる子供にはより複雑な結果が現れます。
ABO式血液型による基本的なパターンは次のようなものがあり、メンデルの法則にしたがって規則的に遺伝します。ここでは、RHー(マイナス)のような特殊なケースは除外しています。
ヒトも生物の一種ですから、突然変異が無いとは言い切れませんが、通常は規則的に遺伝するものです。
「ヒトのからだの神秘」というものは、不思議ですね。
親の血液型から生まれる子のパターン
① A型とB型(A+B)の組み合わせからは、全ての血液型が生まれる可能性があります。
A+B=A or B or O or AB
「ヒトのからだの神秘」というものは、不思議ですね。
親の血液型から生まれる子のパターン
① A型とB型(A+B)の組み合わせからは、全ての血液型が生まれる可能性があります。
A+B=A or B or O or AB
② AB型同士(AB+AB)、ならびにAB型とA型(AB+A)、ならびにAB型とB型(AB+B)の組み合わせでは、O型以外の全ての型が生まれます。
AB+AB=A or B or AB AB+A=A or B or AB AB+B=A or B or AB
③ A型同士(A+A)、ならびにB型同士(B+B)の組み合わせの場合、両親の血液型またはO型が生まれます。
A+A=A or O B+B=B or O
④ O型とA型(O+A)、ならびにO型とB型(O+B)の組み合わせの場合、両親の血液型のみ生まれます。O型とA型の組み合わせならO型とA型のみが生まれ、O型とB型の組み合わせならO型とB型のみが生まれます。
O+A=O or A O+B=O or B
⑤ AB型とO型(AB+O)の組み合わせの場合、A型かB型が生まれます。両親の血液型が生まれる可能性が全くないのです。
AB+O=A or B
⑥ O型同士(O+O)の夫婦の場合、O型しか産まれません。自分達の血液型しか産まない組み合わせは、厳密には他にあるようですが、1種類だけしか産まれないというのはこのパターンのみです。
例外はありますが、血液型ではAやBは優性であり、Oは劣性です。従いOに近いA型(AO)とO型ではO型以外にA型が生まれる可能性は高いのです。AとBの間には優劣差はありません。
オマケの知識
ABO式血液型による日本人の割合は、おおよそA型40%、B型20%、O型30%、AB型10%と言われているようですが、A型赤血球には「A型抗原」、B型赤血球には「B型抗原」、AB型赤血球には「A型抗原」と「B型抗原」のどちらも存在し、O型赤血球には「A型抗原」、「B型抗原」のどちらも存在しません。すなわち、O型の血液は誰にでも輸血できると言われる由縁です。
従い、輸血の際に血液型の合わない赤血球が輸血されると、輸血を受けた人の免疫機能が輸血された赤血球を「異物」として認識・攻撃することにより、その赤血球を壊わす拒絶反応が起こります。
本日もご来訪いただきありがとうございました。
後でゆっくりともう一度読ませていただきます
血液型・・私は B型です、その昔の我が家は
家中みんな血液型が違っていました、父親が
AB型、母親がO型、長男の私がB型、弟がA型
ということで、昔の我が家はこんなでした
なので、血液型相性とか性格とか一切信じ
られませんでした。
⑤AB型とO型の組み合わせの場合 A型かB型が生まれます 両親の血液型が生まれる可能性が全くない。
そうなんですね。不思議というか神秘というか
今の医学で これらはきっちり証明されていると思います。
親子のつながりは血液だけとは思いませんが
両親のどちらかの血液型を継ぎたいでしょうに
このケースに当てはまる人は仕方がないですね。
ワイコマ さんも私と同じように頭を悩ませましたか?
私は工学系の人間ですので、簡単に数学的に考えてしまいました。単に順列・組み合わせで考えてしまってはダメだったのです。
ポイントは、血液型の場合は、「同じものの組み合わせ」が存在するという大きな落とし穴を忘れていたのです。
統計学から見る血液型による性格判断もあるようですが、一家にいろんな型の方が同居していると、バラエティに富んだ生活が楽しめたのではないでしょうか。
このような研究成果を知らない方は、「あの子は、あの両親の子ではないのでは?」と疑いをかけられるかも知れません。
良く解釈しても、「あの子は突然変異かも?」と疑われることもあるでしょう。
本人も、両親のどちらかと同じなら、安心感もありますよね。
本当に「ヒトのからだの神秘」には、興味の湧くことが沢山あります。