姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

太郎、高熱にうなされる

2009-10-29 22:54:28 | 太郎のこと
姫の検査の結果を聞き思いきってブログ始めたのは良かったのですが、
太郎が高熱を出してしまいました。

最初は37.5度の熱でした。

翌日になって38.5度に上がり慌てて近所の小児科へ駆け込みました。

インフルエンザの検査結果は陰性
「風邪やね。抗生剤と頓服出しとくから」
と、あっさり言われました

その後、頓服を飲ませても熱は上がるばかり
インフルエンザでもないのに39.7度の高熱なんて・・・怖かったです。

夜中にうなされてました。
「いやだ~ 来るな~」
指さした先にあったのが姫の脱ぎっぱなしのオーバーニー
白と黒のボーダーで海蛇みたいと常々思っていましたが・・・


そのまた翌日、嘔吐のため水分が摂れなくなったので再び病院へ。
今度は太郎の主治医(小児科&発達外来)がいる大病院です。
でも、どちらの先生もその日は予約でいっぱいで
「熱も高いし、お母さん、他の先生でいいですか?」
って、初めてお目にかかる先生の所へ・・・

血液検査の結果も異常はなく
「ただの風邪としか言いようがないですね」
と先生も困惑気味

「水分補給の点滴と解熱剤の処方しかできません。
あとは気合で治すしかないですね」って・・・
そんな無茶な

その夜、点滴と解熱剤で元気を取り戻した太郎は元気に遊んでいました。

「少しくらい楽になったからってはしゃいでたら、またゲボする(吐く)よ!
ゲボしそうになったらトイレに行ってね。
間に合わない時は近くのゴミ箱にね」

「わかった!
トイレかゴミ箱にゲボすんねんな?
トイレってトイレの穴の中?」

そう、トイレに行ってふた開けてね」

    トイレの穴って・・・
    誤解のないように、我が家は普通の洋式トイレです

「了解!」と太郎はご機嫌でした。

ところが、その2時間後、熱が上がりまた39.3度
頓服を飲ませて寝かせるんですが

「うわ~ 食べられる~」と夜中に部屋を逃げ回る太郎
抱きしめると、じ~~っと私の顔を見ておでこをくっつけて
「お母さん、近いのに遠くに見えるよ~
な、なんですと~
これは幻覚を見てるのか?
熱のせいでどうにかなったのか?
私までパニックになりそうでした。

とにかく頓服が効くまで様子を見ていました。

子供の病気が一番辛いです。


姫の検査結果と診断

2009-10-29 20:33:56 | 姫のこと
姫の検査結果が出ました。
やはり「高機能広汎性発達障碍」とのことでした。

姫自身が知りたがったことと

「姫ちゃんの知能と年齢を考えれば自分を理解することも必要でしょう。

周りの大人がサポートするだけでなく、姫ちゃん自身が自分を知って、
自分をコントロールすることを学習してほしいし、出来ると思います。

出来ないことを自覚させるのではなく、
それ以上に出来ること、素晴らしいものを持っていることに気付いてほしいです。

ですからお母さんさえよろしければ、私から姫ちゃんにお話しさせてもらいます」

と先生が仰ってくださったのでお任せしました


先生は姫に優しく丁寧に話してくださいました。

「姫ちゃん、今度のテストは姫ちゃんの力を100とすると
どれ位の力を出してたと思う?」

「90くらい」

「90かぁ・・・先生はさぁ60くらいじゃないかなぁって思ってるんだけど。
去年の結果が姫ちゃんのホントの力だって思っってるの。

姫ちゃん男の先生苦手?」

「・・・うん」

「お部屋の中に何か気になるものがあった?」

「・・・うん」

「そうだよね。姫ちゃんは困ったり、気になることがあると
自分の力の半分くらいしかできなくなっちゃうみたい。

集中できるとホントはすごく出来ることが出来なくなるみたい。
だから出来なくてもそれが全部姫ちゃんの実力じゃないの。

確かに苦手な所はあるよ。でもね、苦手は誰にでもあるの。
姫ちゃんだけじゃない。先生だって、お母さんだって苦手はあるの。
その代わり、得意なところだってあるの。

だから、苦手なところはそんなにいっぱい頑張らなくてもいいと思う。
ちょっと頑張ればいい。ちょっとだけは頑張ってよ

その代わり、得意なところ、好きだなぁって思えるところで
いっぱいいっぱい頑張って

そしたら姫ちゃんはすごく伸びると思う。

それが、今度の検査で解ったことです」

姫は途中から泣き出してしまいました

姫に先生の言葉がどんな風に届いたか解らないけれど、
姫の心の根っこのところで力になってくれたらいいなぁと思いました。


2度目のWISC‐Ⅲ
1年2か月ぶりでした。
迎えに来た臨床心理士は男性でした
検査のための部屋に行くまで姫は痛々しいほど緊張していました
先生が「お母さんに一緒に居てもらった方がいいのかな?」と
姫に聞いてくださって、姫は黙って頷き私の手を握りました。
「私が一緒でいいの?」
と思いながらも、これじゃ姫は検査どころか泣くかもしれないと思い一緒に部屋の中へ・・・

部屋に入った姫が見つけたもの「アヒルの親子のポスター」

さっきまで泣きそうだった姫が笑顔で
「見て。アヒル~」
前日、アヒルにも鼻の穴あるという話をしていた姫。
「ほら!穴があるでしょ!鼻の穴~」

存在を忘れられていた心理の先生に
「姫ちゃん、アヒル好き?」と声をかけられて再び固まる姫
失礼すぎる・・・

そして始まった検査は・・・

前回、一番苦手だった迷路はとても頑張りました
ところが、他は???な状態

私は「え?知らなかったっけ?」
「解ってなかったの?」
等々、表向きは平静を保ちつつ動揺していました

得意な分野で先生に「口頭で」答えなくていい問題は
「は、早っ!」っと先生が口走るほど

それでもやっぱりアヒルちゃんが気になります。
先生が次の課題を用意する間は嬉しそうに眺めています

帰り道、姫に聞きました。
「ねえ、もしかして去年のテスト、覚えてた?」

「・・・うん」

やっぱり・・・
呆れるやら、感心するやら

そこへ姫の一言
「あのパズルみたいなの。顔のやつ。
あんなに顔がバラバラになってたら怖いよ。
見たくないし」

確かに不気味ではあったけど、そんな理由でしたか

姫は泣きそうな顔で「わかんない」って言ったんです。
人の顔です。
目があって、鼻があって、口があって。
隣に座ってて「え~」って言いそうでした。

聞いてみるもんですね。

こんな感じで検査当日は複雑な心境の母でしたが
先生からお話を聞いて気持ちが楽になりました。

「得意なこと、好きなことを頑張る」

その通りだと改めて思いました。
「出来ない」ことが気になって仕方なかったんです。
頭では解っているつもりでも、つい・・・

これからは姫と二人三脚
どんな方法が理解しやすいのか
姫と相談しながら頑張っていこうと思っています

読んでいただいてありがとうございました。




はじめまして

2009-10-26 18:04:51 | 日記

ご訪問いただきありがとうございます。
「てちはは」と申します。
初めてのブログのため読みにくい部分が多々あるとは思いますがご容赦ください。
そしてこのブログはあくまで一人の母として、日々感じたこと、思ったことを綴ろうと思っています。
専門家ではないので勘違いしていたり、間違った記述があるかもしれません。
それらも含めてご了承ください。

我が家には11歳の娘「姫」と5歳の息子「太郎」がいます。
昨年、姫の学校でのトラブルをきっかけに「発達障碍」を知りました。
その時の検査では「グレーゾーン」と診断された姫ですが
今日、改めて「高機能広汎性発達障碍」と診断されました。
そこで私は子供たちのこれまでとこれからをブログで綴ってみようと思い立ちました。

姫が「グレーゾーン」の発達障碍であると解ってから
太郎の個性が気になり始めました。
そしてかかりつけの小児科医に相談、診断へと進み
太郎は今年の6月に「高機能広汎性発達障碍」「多動性障碍」と診断されました。

同じ診断名ながら正反対の特性をもつ姉弟です。
おかげで我が家はとても賑やかです。
いろんなことがあっても最後には笑顔でいられたらと思っています。

ご訪問、ありがとうございます。
拙いブログではありますが、またお越しいただければ幸いです。