幻の姫谷焼

幻の姫谷焼を現代に再生

色絵磁器

2018-07-28 08:59:54 | 日記
姫谷焼は色絵磁器が有名である。
姫谷焼の色絵磁器を詳しく見ると、どうも古九谷様式の職人が作っている気がする。
色絵磁器の技術から云うと、古九谷様式を作っていたが姫谷に来ている。
姫谷焼はどうも古九谷様式の技術で、新たな美を表現している。
姫谷焼の意匠は独特の意匠であるので注目されている。
これが古九谷様式の亜流であれば、注目されないが姫谷焼独自の意匠がある。
姫谷焼の意匠には、西本願寺の意匠とみて間違いない。
窯跡の所有地が浄土真宗本願寺派正福寺であるので、当然西本願寺の意匠とあります。
ところが姫谷焼がここまで有名であるので、福山藩の水野藩の御用窯であるという学者もいるが
福山藩には国宝になるものはないが、西本願寺には何十点か国宝や重要文化財がある。
文化の厚みがまるで違う。
姫谷焼の色絵の皿をよく見ると、お寺のデザインであります。


さや鉢

2018-07-27 15:05:14 | 日記
姫谷のさや鉢の粘土も姫谷共通で、粘土はブレンドをしている。
白磁の粘土もブレンドしている。
作る作品に合わせて、粘土を調整している。
いくら姫谷焼の窯跡付近を粘土を探してもありません。
窯跡付近の材料を集めて、ブレンドするとなると、陶磁器の制作者しか分かりません。
昔の陶工は今の大学の先生より、はるかに優秀であります。
野生の勘が鋭いと思います。
今は分析は優れているが、勘が悪いから、とんでもないことを云う人がいる。
作品を作るときは直感力が大切です。

お茶碗

2018-07-26 21:47:04 | 日記
スケッチをしながら、実際にお茶碗をろくろで作って見ている。粘土の粘りなどを見ながら、悪戦苦闘をしている。昔の陶工も、姫谷で作っていたのだろう。昔の陶工はろくろが抜群にうまい。

高台の裏

2018-07-26 05:56:19 | 日記
姫谷焼をはじめ、長次郎・光悦など、有名な茶碗を研究してみると高台が素晴らしい。
茶碗のよく見えるところは普通に作って、高台の見えないところに力を入れるべきでしょう。
藤井厚二・村野藤吾・吉田五十八なら、目にみえないところ人の気づかないところにお金と
手間をかけると云われるだろう。
姫谷焼を作るとしたら、目につかないところは、材料の選別、材料をとことん探して
気に入る材料を手に入れて、高台に全勢力を傾けて制作することだと思う。
云うことは簡単だが、実行になると簡単ではない。

茶の湯

2018-07-25 20:31:26 | 日記
姫谷焼は元々、茶の湯の作品を作っていた。
茶の湯の一番の道具はお茶碗である。
姫谷焼の銘々皿もお茶道具である。
姫谷焼の道具は、藪ノ内家のお茶の作法とみている。
姫谷焼でいろいろな作品を作って、それをいろいろ組み合わせると面白くなる。