シカと覚えてない奈良公園の鹿の件

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少し前だけれど、それでも割合最近に奈良公園の鹿が殺された事件があった。
奈良公園で男が鹿と遊んでいたところ突然鹿が車に体当たりし、腹が立った男は
斧でシカの頭を力いっぱい切り付け、鹿が失血死したあの事件のことだ。
その後男は裁判で刑が確定したというが、ワタシがこの事件を報道で知った時に
頭に浮かんだのは、もっともっと大昔の奈良公園での鹿事件だった。

30年前か40年前か記憶はかなり薄れている。けれども忘れきってはいない・・・
確かその少年は中学生あるいは高校生だった。
少年は母子家庭の生計を支えるためだったと思うが新聞配達をしていた。
そしてある日その配達の途中だったか帰りだったか？奈良公園で亡くなった。
母と子二人の生活は突然の終わりを迎えたのだが、その死に鹿が関与している
のは現場の痕跡などからわかる、と当時の新聞記事にあったように思う。

しかし続報は酷いものだった。
奈良公園の鹿は野生動物であり責任の所在がどこにも無いと。
鹿を天然記念物と指定した国にも、鹿を神の使いとしている春日大社にも
鹿が生息している県にも市にも。。。

文化財保護法違反で起訴された今回の鹿を殺した男。
たとえ文化財でなくとも怒りや面白半分で生き物に手をかけてはいけない。
彼は殊勝にも反省しているという。けれど鹿という文化財に殺された少年の
母の前に頭を垂れ或いは土下座したヒトはいたのだろうか？
相手が野生の動物であるので、それは無さそうではあるが。。。

この事件？または事故？はどう着地したのか。
ネット検索しても出てこない。






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