元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

大きなITプロジェクトの71%が予算オーバー、53%が期待した効果を出していない

2014-08-21 16:13:58 | ITマネージメント
マッキンゼーの「Developing talent for large IT projects」レポート。大きなITプロジェクトの71%が予算オーバー、53%が期待した効果を出していない。ではどうするか?
その為に如何にプログラムマネージャー、ビジネスチェンジリーダー、アーキテクトを育てるか?と言う内容のレポート。
ここでの解決策は一般的なものであるが、それだけに実装するのは難しい。

マッキンゼーのWebにユーザ登録すれば、こう言うレポートが無料でダウンロード出来るのが素晴らしい!

http://www.mckinsey.com/Insights/Business_Technology/Developing_talent_for_large_IT_projects

何故私は哲学を学ぶのか?転機は國分功一郎さんの「スピノザの方法」が面白かった

2014-08-16 12:18:17 | ITマネージメント
ドラッカーは、「マネジメントを志す者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史などを身につけよという。それらの知識によって、成果を出せという。病人の治療、学生の教育、橋の建設、ソフトの設計に使えという。」

この文章を「チェンジリーダー」の中で見つけ学ぶことにした。最初はデカルト、カント、ハイデカーと言った難解哲学から勉強し始めてしまったので、挫折、挫折の連続であった。転機は國分功一郎さんの「スピノザの方法」を読んでからです。とにかく面白かった。
ここでみすゞ書房のWebにある著者のメッセージを少し紹介
http://www.msz.co.jp/news/topics/07579.html

「私は哲学の本を読むときに大切なのは、その哲学者の「思考のイメージ」を捉えることだと思っています。さまざまな哲学的概念の定義を暗記していくのも大切ですが、このイメージに出会うことができなければ、その哲学者を理解したとは言えないでしょう。簡単に言えば、「この哲学はこんな感じの哲学だ」というイメージをつかむということです。 『スピノザの方法』を書くにあたっても、スピノザの「思考のイメージ」をつかむことが大きな課題でした。それにはなかなか難儀しましたが、私はひとつのヒントを手に入れました。それはスピノザに大きな影響を与え、またスピノザが乗り越えようとしたデカルトの哲学と比較してみるということです。この作業を進めるなかで、それこそ私はある「直観」を得ました。それが、説得を求める哲学と説得を求めない哲学という区別です。
デカルトは説得を求める哲学を構想しました。彼の言うコギトの真理とは、どんな懐疑論者であっても説得してしまう「一撃必殺の真理」です。彼はそんな説得の要請を念頭に置きながら壮大な哲学体系を難解な概念を駆使して構築していきました。それに対しスピノザは、説得の要請こそがデカルトの哲学を歪めてしまっていると考え、説得を求めない哲学を構想したのです。」

その後圧倒的にデカルトの哲学が主流となり、現在の科学技術の発展があるわけだけど、もしスピノザの哲学が主流となり科学技術が発展して来たら、科学を過信しないもっと自然と調和した世の中になっていたのではないか?
そんな事を思い、やはり社会に大きな影響を与える哲学や思想は大事だなと認識し、マネージャーの教養レベルを超えて勉強し始めている。

リーダーシップもグローバルのベストプラクティスを使えばいい

2014-08-15 18:19:37 | ITマネージメント
リーダーシップにカリスマ性は要らなが、コンパスの様に進むべき道を示さなければいけない。そこで利用したのが、「ミッションマネージメント」。「7つの習慣」にも個人のミッションステートメントを書いて目に見える様にしておく事が大事。とある様に企業でも、ミッション、すなわち存在理由を決めて目に見える様にして日々確認する事が大事。次にミッションに基づいたビジョン(将来のあるべき姿)を決める。それが決まれば、そてに向けての3年計画、1年計画を決める。この短長期計画こそ、リーダーシップに求められるコンパスである。この辺の事はISO9000の要求事項でもある。ミッションスマネージメントに最適な参考書はこれだ。


全てはドラッカーに習った - マネージメント

2014-08-14 16:23:33 | ITマネージメント
外資系企業で最初にマネージャーに打診された時は結果が出せるのか?どうかとても心配であった。それは結果を出せなくて首になった人間をたくさん見てきたからだ。受諾する決心をした一番大きな理由は、ドラッカーの言葉「リーダーにカリスマ性は要らない」に出会ったからである。もともと強烈な個性で人を引っ張るタイプではないので私にカリスマ性はほとんどない。

「私が出会った優秀なリーダーに共通する唯一無二の特徴は、彼らがある一つのものを持っていないということだった。彼らは『カリスマ性』をほとんど、あるいは、まったく持っていなかった」(by 経営学者 P・F・ドラッカー)

そしてリーダーとマネージャーは全く別だというは、「7つの習慣」の「リーダーシップとはどちらの方向に向かって進むのかという方向性を指し示すことであり、マネジメントはその指し示された方向に向かって、能率・効率よく、管理・コントロールしていくことだ」と言う定義を知っていたので、マネージメントに徹すればいいのだと割り切って引き受けた。マネージメントするためのツール(ISO9000とかBSCなど)はよく知っていたので、これらのツールを使って客観的にマネージメントしよう、リーダーシップを発揮するのは、結果を出してからだと最初の一年は取り組んだ。

「7つの習慣」のリーダシップとマネージメントのサイト: http://7habits.jp/genki/mag_07.html