元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

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ノーム・チョムスキー著「アメリカンドリームの終わり、あるいは、富と権力を集中させる10の原理」寺島隆吉 (翻訳)

2021-02-02 08:26:23 | 時事エッセイ
アメリカ合衆国の学者で民主党所属国会議員のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)が、ツイッターで「すぐに学生ローンを借金の返済を免除しよう。これは議会承認を待たずにバイデン・ハリス政権の執行権限で可能」と2021年2月2日に投稿。
ノーム・チョムスキーは、「アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理」寺島隆吉 (翻訳)の中で、次のように書いている。
「授業の値上げが学生運動を抑え込むために意図的・計画的になされたということを証明する証拠はない。」
「借金を背負って卒業する学生は、罠にはまったネズミと同じです。その借金は返済できないように仕組まれている。自己破産しても破産宣告は出来ない。その結果永遠に権力に服従するように強いられる」
アメリカンドリーム(=民主主義)の終わらせ方は、いろいろあるけれど、若者を教化・洗脳するのも一つの方法であると彼は主張する。
日本でも同じような戦略で国公立大学の授業料が上がり、それにつれて私立大学の授業もあがった。そして、奨学金というローンで裕福でもない家の子供が借金をして大学へ行けるようになった。しかし大学出ても安い給与で長時間働かざるをえない若者が多いとニュースでも取り上げられている。なぜならローンを返済しないといけないからだ。この奨学金という名の借金地獄を、大学を出てローンを返済している若者は実感できるのではないか。大きな借金を抱えていては、なかなか結婚さえできない。日本でもれいわ新選組の山本代表が、ウォーレンと同じように奨学金の返済を免除する政策(鎌倉時代の徳政令のような)を主張している。特にコロナ禍でアルバイトも出来ない学生が多い中、学生はもちろん卒業生にも多大なメリットはあるはずだ。そしてこの問題だけでなくまだまだ続くグローバルな新自由主義時代における教育政策、そのものの見直しが急務だと思うが。


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