TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

試合で実力がなかなか出せない(716)

2006-11-14 00:31:22 | tennis
 WTA選手権はエナンとモレスモーのすばらしいプレーの応酬を楽しませてもらいました。と、思ったら、もうマスターズカップ上海を放映しています。ダビデンコのプレーに酔っている所です。全日本もたけなわ、忙しいですねー。

 さて今日は「試合で実力がなかなか出せない」のお話。

 
 試合になると、パフォーマンスが練習の60%くらいに落ちます。(時には50%以下なんてこともあるかもしれません)それが普通。でも、それを65%とか70%くらいまで上げる事ができないかと、みんなメンタルを鍛えたり、普段の練習をいかに本番に近い状態でピリピリしてやるか、とか努力するわけです。

 しかし、時々、練習よりも数倍すばらしいプレーをする選手がいます。今教えている生徒の中にも1人だけいます。そういう生徒に出会うのはとっても希な事です。今まで教えてきた多くの生徒の中でも、あまり思い当たりません。

 どうして、本番になると普段以上の実力が出せるのか??とっても面白いテーマですね。

 まず言える事は、対戦相手が強いと心の底からうれしい、戦うのが楽しみ、ムフフ状態です。自分がノーシードで相手が第一シードでも、相手との対戦成績が0勝2敗でも、どんな楽しいラリーになるかと胸躍らせます。負けたらどうしょうとか、ランキングが落ちるとか、そういった不安な気持ちは、たったの1%もありません。そしてプレー中もとっても楽しそう。純粋に相手との打ち合いが楽しい…それが、普段以上のプレーを生み出すのかもしれません。

 それから、おもしろい事がもうひとつ。あまり細かい事を気にしません。試合前日、超絶不調、試合当日の朝練習でも絶不調…でも気にしません。「試合になったらきっと入るでしょ!!」
 オムニコートの試合なのに、オールウェザーのシューズでいつも戦っています。いや、この間の大会で生まれて始めてオムニシューズなるものを履いてプレーしました…「すべらなくて動きにくいー」なんて言ってましたけど、ほんとはすべらないから動きやすいんですけどね、はは。
 ネガティブ、ナーバス、緊張、神経質とかそういった事とは無縁な感じがしますね。

 (私も含めて)本番で実力が低下する人々にとって、いいヒントになるかもしれません。


写真と本文は全く関係ありませんです、はい。

PS 宮城のS川コーチ、パパおめでとうーーー!
コメント (11)
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