◎イスラーム 1
○私は「イスラーム」の信徒ではありませんが、「イスラーム」について知りたいという気持ちはあります
おもに以下の本によります
「イスラームのとらえ方」世界史タブレット、東長 靖、山川出版社
「イスラームとは何か」小杉 泰、講談社現代新書
「イスラム教入門」中村治廣郎、岩波新書
「イスラームの原点」牧野信也、中央公論社
「人類の宗教の歴足」フレデリック・ルノワール、株式会社トランスビュー
★「イスラーム」はムハンマドによって創始され、「教」を付けずに言う
「イスラーム」は元来、「神へ帰依する」「神に絶対的に服従する」ことで、信徒は「ムスリム」と呼ばれる
アラビア語ではもとイスラーム(Islām)であるが、ヨーロッパ語で転写する際にIslamと書いて長音記号を省いてしまったため、日本人は「イスラム」と読んでしまった
★「アッラー」
・アッラーはアラビア語の定冠詞アル(al)に神をあらわす普通名詞イラーフ(ilāh)がついた「アル=イラーフ(alilāh)」の短縮形Allāhである
すなわち「アッラー」は「the god」すなわち「神」を意味する
だから「アッラーの神」という言い方は「神の神」という意味になって、おかしい
・アラビア語では、「アッラー」はキリスト教やユダヤ教の神もさしている
ムスリムの主張では、キリスト教徒、ユダヤ教徒、ムスリムの信じている神は同一である
★「クルアーン」
・「コーラン」は正しくは「クルアーン」(Qur'ān)という
クルアーンは預言者が神から直接受けた言葉ではなくて、天使を仲介者として預言者に伝えられた神の言葉である
クルアーンの第42章の50-51には
「普通の人間にアッラーが直接語りかけ給うということはない。必ず啓示によるとか、垂幕のうしろからとか、さもなければ使徒をお遣わしになって、その者がお許しをえて御心のままを人々に明かす仕組になっている」(「コーラン」(下)井筒俊彦訳、岩波文庫)
・預言者が自分が受けた神の言葉を今度は他の人々に伝える使命を負わされた場合、預言者は「使徒」と呼ばれる
◎預言者が聞いた神の言葉は正確に記憶にとどめなければならないから、言語作品として固定されなければならない
客観的に言語作品として固定された神の言葉、1つ1つのことを「クルアーン」という
個々の「クルアーン」の全体を1つの書にまとめたもの全体も「クルアーン」と呼ばれるようになった
「クルアーン」の原型は預言者ムハンマドに下された啓示を、預言者や周囲の人々が記憶していたものを、預言者の死後、第3代カリフ・ウスマーンの時代に集録され、公式の「クルアーン」のテキストとして定められたものである(ウスマーン本)
今日流布している標準カイロ版は1924年に決定されたものである
◎聖書や仏典は解釈が加えられ、編集が行われているが、クルアーンは解釈や編集の手が加えられていないとされる
◎しかし、現行の「クルアーン」がムハンマドに啓示された言葉をそのまま1字1句忠実に伝えたものであると証明するものはない
読み方が異なる「クルアーン」の異本が10ほどあるという
◎「クルアーン」の言葉の意味は「誦(よ)まれるもの」であり、礼拝のときや会合のときなどで声に出して朗唱するものである
○私は「イスラーム」の信徒ではありませんが、「イスラーム」について知りたいという気持ちはあります
おもに以下の本によります
「イスラームのとらえ方」世界史タブレット、東長 靖、山川出版社
「イスラームとは何か」小杉 泰、講談社現代新書
「イスラム教入門」中村治廣郎、岩波新書
「イスラームの原点」牧野信也、中央公論社
「人類の宗教の歴足」フレデリック・ルノワール、株式会社トランスビュー
★「イスラーム」はムハンマドによって創始され、「教」を付けずに言う
「イスラーム」は元来、「神へ帰依する」「神に絶対的に服従する」ことで、信徒は「ムスリム」と呼ばれる
アラビア語ではもとイスラーム(Islām)であるが、ヨーロッパ語で転写する際にIslamと書いて長音記号を省いてしまったため、日本人は「イスラム」と読んでしまった
★「アッラー」
・アッラーはアラビア語の定冠詞アル(al)に神をあらわす普通名詞イラーフ(ilāh)がついた「アル=イラーフ(alilāh)」の短縮形Allāhである
すなわち「アッラー」は「the god」すなわち「神」を意味する
だから「アッラーの神」という言い方は「神の神」という意味になって、おかしい
・アラビア語では、「アッラー」はキリスト教やユダヤ教の神もさしている
ムスリムの主張では、キリスト教徒、ユダヤ教徒、ムスリムの信じている神は同一である
★「クルアーン」
・「コーラン」は正しくは「クルアーン」(Qur'ān)という
クルアーンは預言者が神から直接受けた言葉ではなくて、天使を仲介者として預言者に伝えられた神の言葉である
クルアーンの第42章の50-51には
「普通の人間にアッラーが直接語りかけ給うということはない。必ず啓示によるとか、垂幕のうしろからとか、さもなければ使徒をお遣わしになって、その者がお許しをえて御心のままを人々に明かす仕組になっている」(「コーラン」(下)井筒俊彦訳、岩波文庫)
・預言者が自分が受けた神の言葉を今度は他の人々に伝える使命を負わされた場合、預言者は「使徒」と呼ばれる
◎預言者が聞いた神の言葉は正確に記憶にとどめなければならないから、言語作品として固定されなければならない
客観的に言語作品として固定された神の言葉、1つ1つのことを「クルアーン」という
個々の「クルアーン」の全体を1つの書にまとめたもの全体も「クルアーン」と呼ばれるようになった
「クルアーン」の原型は預言者ムハンマドに下された啓示を、預言者や周囲の人々が記憶していたものを、預言者の死後、第3代カリフ・ウスマーンの時代に集録され、公式の「クルアーン」のテキストとして定められたものである(ウスマーン本)
今日流布している標準カイロ版は1924年に決定されたものである
◎聖書や仏典は解釈が加えられ、編集が行われているが、クルアーンは解釈や編集の手が加えられていないとされる
◎しかし、現行の「クルアーン」がムハンマドに啓示された言葉をそのまま1字1句忠実に伝えたものであると証明するものはない
読み方が異なる「クルアーン」の異本が10ほどあるという
◎「クルアーン」の言葉の意味は「誦(よ)まれるもの」であり、礼拝のときや会合のときなどで声に出して朗唱するものである