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◎ギリシャ神話 15 オリュンポス12神 2

2013-04-13 16:20:50 | HKT48 AKB48
◎ギリシャ神話 15 オリュンポス12神 2

★オリュンポス12神
・ゼウス
ヘラ
ヘパイストス(ゼウスとヘラとの子)
アレス(ゼウスとヘラとの子)
・ポセイドン
・デメテル
・ヘスティア
・アプロディテ
・アテナ(ゼウスとメティスとの子)
・アポロン(ゼウスとレトとの子)
・アルテミス(ゼウスとレトとの子)
・ヘルメス(ゼウスとマイアとの子)
・ディオニュソス(ゼウスと人間セメレとの子)
 

ヘラ(ローマ神話ではユノ 英語名ジューノー)

ゼウスの正妻(3度目の妻)
・ゼウスの最初の妻はメティス、2度目の妻はテミス
・結婚の女神
・出産の守護神

・ジューノー(juno)は「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」の語源

・ヘラは最初から望んでゼウスの妻になったわけではなく、何度もゼウスのプロポーズを断ったが、何度も口説くゼウスに根負けして結婚を承諾したという
・夫のゼウスは多くの女神や人間の女性に関心を寄せる浮気者であったが、ヘラは嫉妬深かったけれど、浮気をしない貞淑な妻であった

・ヘラは夫なしに彼女ひとりだけで子供を生むことができたという

 ヘパイストスをひとりで生んだという

ヘパイストス(ローマ神話ではウルカヌス 英語名ヴァルカン)
・火と鍛冶の神、工芸の神
・英雄たちの武器を作った
・オリュンポスの神々の宮殿を造った
・人間のように動き、考え、話をする黄金の乙女をつくった
・最初の女性パンドラをつくった

○ヘパイストスは醜い容貌を持ち、足が不自由であった
・一説には、ヘパイストスは生まれつき足に障害があり、母のヘラがこれをうとましく思い無慈悲にもオリュンポス山頂からオケアノスの海へ投げ込んだ
 ヘパイストスは海の女神テティスとエウリュノメ(大洋神オケアノスとテティスの娘)に助けられ、9年間海底の洞窟で育てられ、その間に鍛冶の技工を覚え、テティスとエウリュノメのために、腕輪、耳環、鎖などを作ったという

・別の物語では、ゼウスとヘラがヘラクレスのことで争い、ヘパイストスは母ヘラに味方してゼウスにはむかったため、ゼウスは怒ってヘパイストスの足をつかんで宮殿から放り投げた
 ヘパイストスは1日中落下しつづけ、レムノス島に落ちた
 その島でシンティエス人に助けられたが、このときに、びっこになったという

○ヘパイストスがヘラを縛りつけた話
・ヘパイストスはひどい仕打ちをした母に復讐するために、仕掛けを施した黄金の椅子を作り、ヘラに贈った
 ヘラがこの玉座にすわったところ、たちまち細い鎖でがんじがらめに縛られて身動きできなくなった
 神々はヘラを助けようとしたが、誰も鎖を解くことができなかった
 そこでディオニュソスがヘパイストスにぶどう酒を飲ませて、酔わせて天上に連れてきた
 ヘパイストスはヘラを解放したが、一説には、ヘパイストスはヘラを解放する報酬として、アプロディテとの結婚を要求した

○ヘパイストスはアプロディテを妻としたが、幸福な結婚ではなかった

 アプロディテはアレスと不倫する


アレス(ローマ神話ではマルス 英語名マーズ)

・軍神であるが、戦いでは負けてばかりである
・アレスは凶暴で、その戦いは残酷で正義もなく、神々にもあまり好かれない
・女性には人気があり、アプロディテと不倫した

・しかしながら、ローマ神話のマルスは一転して人気が高くなった

マルスはローマの建国神話ではローマ建国の祖ロムルスとレムスの父とされる

ローマの建国神話

・アイネイアース王家16代目のアルバ王ヌミトルは弟のアムリウスに王位をうばわれ、息子は殺され、娘レア・シルウィアはウェスタ(かまどの女神ヘスティア)女神の巫女にされた
 レアが森の川辺で居眠りしているとき、軍神マルスが彼女を見そめて犯してしまう
 やがてレアは双子を生んだが、双子はテヴェレ川に流されてしまう
 しかし、双子を入れた籠がいちじくの近くに漂着したところへ牝狼が来て、2人に乳を与えた
 その後、2人は羊飼いの夫婦に育てられて、ロムルスとレムスと名づけられた
 成人した兄弟はアムリウスを倒し、ヌミトルを復位させた
 2人は新しい都を建設しようとしたが、場所の選定をめぐって、ロムルスはパラティヌス丘を、レムスはアウェンティヌス丘を主張した
 その決定を鳥占いの神意に仰いだところ、ロムルスが指名された
 ロムルスの城壁建設を妨害した弟のレムスは殺された

 ロムルスはパラティヌスの丘に新都を建設し、この地の初代の王となった

 ロムルスにちなんで、新都はローマと名づけられたのである

・この伝説上の出来事は紀元前753年4月21日のこととされ、今でも祭りの日にあたる

 紀元前753年はローマ建国年とされ、古代ローマの年代は「都市(ローマ市)建設以来…年」のように数えられた

実際のローマの都市国家としての成立は、紀元前600年頃とされるが、確かなことはわからない

3月はマルスの月とされ、March はそれに由来する


◎ギリシャ神話 14 オリュンポス12神 1

2013-04-06 20:02:46 | HKT48 AKB48
◎ギリシャ神話 14 オリュンポス12神 1

オリュンポス神族

オリュンポス12神
・ゼウス
・ヘラ
・ヘパイストス(ゼウスとヘラとの子)
・アレス(ゼウスとヘラとの子)
・ポセイドン
・デメテル
・ヘスティア
・アプロディテ
アテナ(ゼウスとメティスとの子)
・アポロン(ゼウスとレトとの子)
・アルテミス(ゼウスとレトとの子)
・ヘルメス(ゼウスとマイアとの子)
・ディオニュソス(ゼウスと人間セメレとの子)
 

ゼウス
○ギリシャ神話界の最高神でローマ神話ではユピテルと同一視される(英語名ジュピター
○ゼウスは宇宙の創造者ではない


アテナ(ローマ神話ではミネルヴァ 英語名ミナーヴァ)

・ゼウスの最初の妻はメティス
・メティスは「思慮」の意

・ガイアとウラノスが、メティスが娘のあとに男の子を生み、彼はゼウスの王位を奪うであろうと言ったので、ゼウスはこれを恐れて妊娠している妻のメティスを飲み込んだ
・その結果、ゼウスは知恵の源泉を内部に持つことになり、ゼウスの腹の中に生き続けたメティスは善悪を判断してくれる存在となった

アテナの誕生

・ある日、ゼウスは激しい頭痛を感じた
・ゼウスはヘパイストスに命じて斧でゼウスの額を割らせたところ(別の話では、自ら頭を割ると)アテナが成長した姿で、しかも完全武装した姿で飛び出した
・「神統記」には「ゼウスみずから 輝く眼のアテナを生まれたのだ 御自分の頭から」(岩波文庫)とあり、どのようにして頭から生まれたのかということについては書かれていない

・古代ギリシャ人の発想の豊かさには驚かされる

○アテナは戦いの神
また
・知恵の女神
・技術の女神
 織物、陶器、冶金、医術、航海術などを人間に授けた
・音楽の女神
・オリーヴ栽培の守護神


○アテナとポセイドンとの争い

・アテナとポセイドンはアッティカの地を自分のものにしようと争った
・神々は、人間たちに最も有益な贈り物をしたほうにこの地を与えることにした

・ポセイドンは3叉の戟で泉を出現させたが、それは塩水の泉だった
 別の説では馬を出現させた

・アテナはオリーブを芽生えさせた
・神々は、オリーブのほうが有益であると判定して、この地をアテナに与えた

・そして、アッティカの地の最大の都市はアテナにちなんで「アテナイ」(現代でいうアテネ)と名づけられた

パルテノン神殿

・アテナはアテナイの守護神となった
・アテナを祀る神殿はパルテノンと呼ばれる(紀元前448年から紀元前432年に建造された)

 パルテノンとは「処女の部屋」という意味で、アテナは処女(パルテノス)を守った処女神であるため、こう呼ばれるのである

・パルテノン神殿にはアテナの黄金象牙像(ペイディアスの作)「アテナ・パルテノス」が本尊として安置されていたという
 現在、この神像は失われている

・パルテノン神殿は、キリスト教聖堂に、ついで15世紀中ごろイスラム寺院に改造された

1687年9月25日、ヴェネツィア軍がオスマン帝国支配下のアテネを砲撃し、パルテノン神殿は破壊された

1812年、エルギン伯爵トマス・ブルースがギリシャで収集(略奪?)した美術品をロンドンに運び込んだ

 そのなかには、パルテノン神殿の破風群像など「エルギン・マーブルズ」と呼ばれるようになる大理石の宝物が含まれていた

「エルギン・マーブルズ」は現在、大英博物館に収められているが、ギリシャに返還すべきである

・19世紀以降、復元作業が行われ、現在にいたっている