お茶と「おすし」にまつわる質問をお客様からいただきました。
これまで、お茶の種類や効能、おいしい飲み方をご紹介してきました。ご来店時に、熱心に質問してくださるなど、お茶に関心を持つ人が増え、うれしく感じています。
お寿司屋さんでは、季節を問わず、必ず出される「あがり」(熱い緑茶)。当たり前の風景ですが、これは実に理にかなっているのです。まず、熱いあがりは口に残った魚の脂肪分を分解し洗い流すので、次のネタをおいしく食べれます。そのため、すし屋ではお茶が冷めないように厚手の湯呑を使います。
また、高温のお茶には、抗菌作用のあるカテキンが豊富に含まれ、生モノに付いた菌の活動を抑えたり、毒素を中和してくれます。ちなみに、高温でいれるのに最適なのは、静岡掛川産の深むし茶です。このお茶は、分厚い健康な茶葉を長時間蒸す事で、よりお茶の成分が抽出されやすくなっています。甘味、渋み(カテキン)が濃厚なので、高温でも薄れず、口の中をリセットし、寿司の味わいを引き立ててくれるのです。