帰りの電車が始発駅を出発してしばらくしたら、急に止まってしまいました。動く気配もありません。すると、「前に出発した特急電車がお客様同士のトラブル対応のため、〇〇駅に臨時停車しました。そのため、下りは8分程度の遅れが生じています」との社内アナウンスが流れてきました。
〇〇駅から次の特急停車駅までは10分弱あります。先日、喫煙を注意した高校生が傷害を負った事件も関係するのでしょうか。危険な状態にならないよう、停車してトラブルに対応したのでしょう。
トラブル対応といえば今から40年以上前、高校3年生のときのことを思い出します。
当事者だったのか第三者だったのか、また原因は何だったのかは全く覚えていません。ただ、生徒同士がトラブルで殴り合いになるほどの状態になっていたのだと思います。
そのときに介入したのがA君です。言った言葉で唯一覚えているのがこの一言。「腹が立っても心の中で十数えれば、心が落ち着くもんだ」
A君は今でいう「チャラ男」であり、社長の息子で苦労をまったく知らない雰囲気の男性でした。そんな彼の一言に、非常にびっくりしたのを覚えています。
今でこそ、アンガーマネジメントはビジネスの世界でも知られており、いろいろな著書も出されています。ある本には「怒りたくなったら携帯電話の傷を数えればよい」と書いてありました。
しかし、40年前にはそんな概念は高校生の間にはなかったでしょう。それなのに、A君はすでに同じようなことを言ったわけです。親から帝王学を学んでいたのでしょうか。
今日の東京の新型コロナ感染者は2万人を超しました。感染しないでも自宅待機を余儀なくされる人が多くなり、職場や家庭でイライラする人が増えているでしょう。
しかし、他人にあたったりしても何の解決にもなりません。爆発する前に、「1、2、3」と10まで数えてみませんか。怒るのがバカらしくなってくると思いますよ。
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