みなさん、こんばんは。hkです。
今日の朝刊では、某大学の理事長が所得税法違反容疑で逮捕された記事が載っていました。2018年分と20年分の確定申告で、大学の関係者から受領したリベート収入などを除外し、所得税約5300万円を免れた疑いとのことです。
自宅では保管されていた現金1億円超を確認。リベートを渡した者が現金を引き出した帯封もみつかったとのことです。
金融機関などに預けずに、現金を自宅で保管していたところがミソかもしれません。
知人から聞いた、30年以上前の話です。
製造業のプロジェクトリーダーが、部材や外注の協力会社からリベートをもらったことが判明し、最終的には懲戒解雇となりました。その会社には調達部門もありましたが、実際に業務に携わる部門の長が下交渉をするのが一般的で、一定以上の金額にならなければそのまま契約となったことが多かったとのこと。そこで彼は、例えば100万円ですむ部材を120万円で協力会社に契約させ、20万円を自分のものにするという行為を重ねたわけです。
社内調査では、「会社のためにやった」「本社の部長クラスの人に配った」等々の弁明があったそうです。当該部長クラス人やリベートを渡したとされる協力会社からもヒヤリングを実施。最終的に不当に得たであろう金額を確定し、懲戒解雇日にその金額の小切手を持ってこさせて回収しました。一千万単位だったそうです。
この事件が判明したきっかけは、税務署からの連絡です。「〇〇氏の預金口座が分不相応に多い」、との表現だったかどうかはわかりませんが、趣旨はこのようなことだそうです(と記憶しています)。
逮捕された理事は、足がつかないように現金を自宅に保管していたのでしょうか。
いずれにせよ、庶民にはピンとこない、納得できない、関係ない、なんかモヤモヤする事件です。最高学府の最高責任者が逮捕されたからなおさらです。
一番傷ついているのは、その大学でまじめに勉強している学生かもしれません。彼らに罪はないので、彼らを責めることだけはしないようにしたいですね。