田辺には海沿いに広大な松林、きれいな扇が浜海水浴場がある。一帯には廃藩置県後に屋敷町ができました。
上屋敷町、中屋敷町、下屋敷町、新屋敷町など武家町として発展し、その後、大阪への紀州航路の就航で南紀
一番の豊かな町になりました。
中世には熊野水軍の拠点、熊野三山への参詣路、海沿いの大辺路、山中越への中辺路の分岐点となり「口熊野」と
言われております。江戸時代は南紀の政治経済の要衡として発展しました。
今もその面影を残しておりますが、東南海地震津波対策で新しい町は山手に移りつつあり無人屋敷も出ております。
町つくりの一環として有志が借り上げ古民家カフェ・宿舎・料理店などを開業して新しい町つくりに励んでおります。
今週は散歩の途中で入った古民家を紹介します。
1.あさりや(上屋敷町)
築80年の昭和の邸宅をゲストハウス(宿泊)、シェアーショップ(曜日ごとにオーナーが変わるショップ)にリノベーション
した古民家です。
たとえば、シェアーショップは月曜日 sea sail cafe, 火曜日 ささえあいコミュニティ「紀南庵」、水曜日 母めし「あさりや」、
木曜日 あいうえお堂(タロット占い)、土曜日・日曜日 野菜ソムリエ定休日食堂「健」、金曜日は休館。
これは他にない仕組みだと思いませんか。素晴らしい!
2.Vanila Cafe 「ichie」(新屋敷町)
自家焙煎コーヒー専門店、民宿。元は「たばこ屋」をリニューアルしたカフェ。
話は少しそれますが、リュック姿の白人系の外国人が特急「くろしお」から沢山降りてきます。多分これは田辺市がスペインのサンディアゴ・デ・コンポラステック市との巡礼文化の世界発信をテーマにした観光交流協定を結んで、両方の巡礼路を達成すると「Dual Pilgria 二つの道の巡礼者」のあかしを与えることも大きな効果を出しているのだと思います。
ブログを拝見していますと、田辺の風土・歴史が分かり面白いですね。
そろそろ梅の季節です。時間距離は遠いが楽しむことはたくさんあります。