昔、お寺のお説法で聞いた話なんですが、仏教の49日(神徒50日)の忌明けにはちゃんとした理由があるのだそうです。
まあ、諸説あるんでしょうが、平安時代高貴な方が亡くなると、別室に寝かせて息を吹き返すのを待った、その日にちが49日間。
今のように医学の知識もないのですから、昏睡や仮死と本当の死との区別がつかなかったのでしょう。
権力争いとかもあるので、簡単に死を認められません。
でも一月もすれば、本当に死んだなら遺体が痛んできます。
それで、もう息を吹き返すことがない、と誰の目にもあきらかになって、
あきらめをつけるのに49日が必要なんだとか・・
トラ姫を送ってからしばらくは、家の中に猫の気配がありました。
時々鈴の音も聞こえます。
いえ、わかってます。気配なんて気のせいであり、鈴の音は近所の飼い猫が窓の外を通ったのです。
わかってるんだけど、ああ、何でこんなに辛いんだろう。
えさのお皿もトイレもすぐに片付けたのに、何を見ても泣けます。
それが、不思議ですね。49日が過ぎた頃、
部屋からネコの気配が消え鈴の音が聞こえなくなったのですよ。
職場の友人が「逝ったんだねぇ」と言いました。
そうか、逝ったのかあ。