ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。
https://twitter.com/beef_balls_bot

今日の1冊 

2013-11-12 00:43:46 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

漫画より普通の活字のほうの本を多く読むようになって何年だろう。
子供の頃は漫画ばかり読んでたんだけど。
漫画も流行り廃りがあるんですよね。

漫画もちょこちょことチェックするんだけど知ってる作家ばかりチェックするようになってしまった。
毎週読んでるのはチャンピオンなんだけどこれはもう習慣なので別。

元々ストーリー漫画のほうが好きでお話がしっかりしてるものが好みだったんだよね。
ギャグよりストーリー派でリアルな漫画が好きだった。なにを持ってリアルとするのかは説明しにくいけど。
オタクな絵よりも「指で描いてる?」みたいな絵がわりと好みだというのもある。

ゴルゴ13や北斗の拳とかマスターキートンとかそのへんが基本かなあ。藤子先生は別格で好き。
あとはねこぢるの旦那さんの山野一先生が好きだ。
そして・・・

辰巳ヨシヒロ先生も結構好きだったりする。
貸し本時代からの大作家だが日本で知ってる漫画好きは少ないような気がする。
単行本のあとがきをみると「海外からの印税ばかり」とかいてあり「1%だけ日本の印税」と・・・・。

海外では作家性が評価されているようであり数カ国で翻訳されている。




私は90年代頭だったかに辰巳先生の漫画が好きになった。
古本屋でも入手難で新作もほとんど書いてない時期だったんだよ・・・・。

そこらへんの汚いおっさん、工場、泥臭いエロ、を劇画で表現するんだけど私の世代はオタク全盛期(今もだけど)なわけで、劇画は厳しい時代。

こんなかんじ












劇画の時代を作り、今では海外でも評価されているけど日本ではいまいちだ。

その辰巳先生がいわゆるまんが道を書いている。
それが「劇画漂流」だ。

自伝的作品で、漫画界の昭和史にもなっているのが興味深い。
ストーリー漫画を根付かせた辰巳先生の功績は気になっていたけれどこの自伝漫画で色々と面白い知識も増えました。
戦後から本格的に日本の漫画産業が伸びてくるわけですが、その一角を担った辰巳先生とそのほか劇画主流の作家たち。
その中にはゴルゴ13の作者のさいとうたかを先生も。

今、劇画チックなものは残ってるし、オタクに媚びない漫画があるのも、辰巳先生を筆頭とした劇画の流れがあったからだということがわかる。
手塚からの流れだけでないわけ。
しかも当時の流行の漫画を真似ではなく、新しい波を起こそうとする姿勢はロックであり素晴らしい。

日本では少し埋もれているわけですが・・・・・・

お薦めです。

今日の1冊

劇画漂流 感想



内容はこんなかんじです








■■■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
■■■