あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

ノンフィクションにはまる

2014-12-01 22:24:44 | コラム
Jヒギンズの「鷲は舞い降りた」を読了。世界的に有名で一般教養レベルの名著らしいのだが、本棚の肥やしになっていた。先日気が向いた末にやっと読んだ。素晴らしかった。具体的な感想は長くなるので書かないが。惜しむらくは読者たる私自身に世界史と地理の知識が欠けていた点である。ヨーロッパ各地の名前を言われてもピンとこないし、歴史上の背景もあやふや。結局地図と世界史の教科書を脇において読みふけった。
さて私の読書傾向はノンジャンルだと自負していたのだが、最近どうもノンフィクションが好きな事に気がついた。登場人物が考え、行動した事が実際にあった、という事実そのものに感動するのだ。それは極限状態にあればあるほど鋭く輝く。勿論ノンフィクションとはいえ書いてある事すべてが本当の事ではないし、脚色も多分にあるだろう。しかしなんと言おうか・・・。
話が逸れるが、私は追い込まれたギリギリの所で自分のできる最善策を見つけ、活路を拓いていく話が好きだ。「確かにこれしかない」、「そうかこの手があったか」と納得できる説得力が欲しいのだ。これは本に限った話でなく、芝居、映画、ドラマなど色んな作品について言える。だからファンタジーにしても何でもありの魔法モノより発動に条件がある異能モノがいいし、登場人物が好き好んで死ににいくようなアホばかりのホラーではなく、やれる限りの事をした上で物語が展開していくサスペンスが好きだ。そうした中でノンフィクション。色んな思想を持った人間がそれぞれの立場で行動し、世界が練り動いていく様に圧倒的な説得力がある。何故彼らはそれをしたのか、何を考えていたのか思いを馳せたくなる。
綺麗な事を書いたが結局の所、ひねくれものの私は完全なフィクションだと「どうせ作り物ではないか」という嫌なセンサーが働いてしまうので、余計作品にリアリティーを求めてしまうのだ。ノンフィクションならば現実から逸脱しすぎないから好き、というのも一因ではある。取りあえず今は戦時中を題材にした作品に興味が出てきたので、そこを中心に掘り下げていこう。

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