「ドローンがほしい」
「また変態なことに使うんですか?」
「人聞きの悪いこと言うな!『また』じゃねぇし!」
「でもカメラとか搭載するんでしょ」
「待て待て。君の目には色々色メガネが付いてる」
「変態的なことはしないと」
「当たり前だ!」
「そうですか失礼しました」
「前々から気になってたけど、この本読んで実際に使いたくなった。じゃん」
「『無人暗殺機ドローンの誕生』リチャード・ウィッテル著」
「うんうん」
「変態行為どころか殺人行為ですか・・・。パトカー何台呼びます?」
「お手数かけるのもあれだから1台で。ってバカ!」
「貴方もよくよく変なことに興味持ちますよね」
「まだこの本半分も読んでないけどさ、最先端技術は軍事利用目的で生まれるってのがよくわかる。これに書かれてるドローンの用途こそ殺人とかいう穏やかでないものだけど、これからこの分野はどんどん伸びてくるよ間違いなく」
「配達物の輸送でもドローン使う計画がありますよね」
「テレビの空中映像でもかなり使ってるよ。音と振動が小さいってのもポイント高いよね。農薬の散布とかも一部使用してる」
「いつだか操縦の世界大会もありました」
「やっぱりなんと言っても一番影響が大きいのは流通業界だよね。今宅配量どんどん増えて大変って言うじゃん。陸路しか使えなかったものが空路も使えるようになるってのは革命と言って差し支えない」
「最近生まれた技術の分ノビシロは大きいですよね。ハード面でもシステム面でも」
「近未来のSF映画に出てきた空飛ぶ車のごとくドローンは流通すると思うんだよね。だから断言する。ドローンの運転技術は金になる!!ひゃっほい!」
「どストレートな物言いですこと」
「全く知識も技術も無い状態ってのもあれじゃん。だから今の内におもちゃでいいからドローンをゲットして、操縦できるようになろうかと。Amazonにも売ってる」
「いくらするんですかあれ。まぁピンキリでしょうが」
「安いので5000円位、ちょっと本格的でカメラ付いてるので30000円位」
「お買い得・・・ですかね。なんかカメラ趣味にしてると金銭感覚おかしくなるんですが」
「30000円位なら出せるし!初期投資初期投資!」
「ちゃんと利益として返ってくるんですかその投資。で買ったとして、どこで飛ばすんですか」
「近所の堤防?」
「あそこ近くに温泉あります。盗撮の疑いで捕まりますって」
「カメラ搭載してなきゃOKじゃない?」
「まぎらわしいことはやめましょう」
「庭じゃ狭いな。ドローンは落下しやすいと聞くし、飛ばすところ注意しないと」
「待ってください。そもそもどれくらいの大きさのやつ買おうとしてるんですか」
「一番高いやつ」
「あんた富豪?」
「社畜です」
「大人しく初心者用の安いやつにしましょうよ。室内でも飛ばせるやつ」
「こればかりは通販で判断するのも怖いな。明日おもちゃ屋行って情報収集してこよう」
「あーこの流れはマジで買うやつだ」
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