思わず買っちゃいました(笑)
「古巣の危機を救いに来ました。いまこそ恩返しをするときだと思っています。」
この片野坂監督の言葉から入り、思わず惹かれずにいられませんね。これまでの経歴から、現在に至るまでのステップアップを余すところなく紹介できていました。
本作品は主に昇格を果たした2018シーズンを中心に構成されていました。順調にプラン通りに進めたところや、壁にぶつかった時の心境など、余すところなく語られていました。トリテンで伝えきれなかったところもあったのではないだろうか。
読んでいて本当に2018シーズンは濃い一年だったなと改めて感じた。選手全員が同じ方向に向かっているのが感じ取れたし、正確にカウントしていないが所属していた選手全員の名前がどこかしらに出ていたというくらい、シーズンを戦ううえで必要としない選手なんて一人もいなかったことが本誌で伺えた(出場無しの兼田ですら坊主エピで出てきたし)。
そして今もなお戦いが続いている2019シーズンも鳥栖戦のところまで記載されていて、藤本のシンデレラストーリーのところや高畑の起用など、まさにJ1で旋風を起こしている片野坂采配の手腕を、本当にここまで紹介させていいのか...?と思わせるくらい取り上げていた。
面白いところは、この片野坂監督のストーリーにはまだ続きがあり、その続きの答えはトリニータの試合に隠されているというところ。決して答えが出てくる保証なんてないけど、片野坂監督であれば苦しいときを乗り越えてくれる期待感があると思わせてくれる。甲府戦の大敗や、夏場の連敗を乗り越えて昇格を果たしているのだから、現時点でリーグ戦5戦勝ち無しなんて決して大きな壁ではない。
あとは本誌で語られていなかった、片野坂監督を語るうえでポイントとなった選手の起用法についても紹介できればよかったなと思っている(だいたいはトリテンに答えは隠されているが)。
2016年
・開幕スタメンを勝ち取ったファンソンスを、以後スタメンから外す判断
特別にパフォーマンスが悪かったとは思わなかったが、この時点からスタイルの拘りはあったと思われる。
・栃木戦に敗れた後の上福元→修行へのシフト
・アウェイ秋田戦の粘り勝ちと山口貴弘起用のポイント
・唯一のプラン外?ともいえる高松ラストゲームの投入タイミング
2017年
・高木→上福元へのシフト
・愛媛戦での突如の大津起用
・トリプルボランチで挑む福岡戦(川西、姫野、ソンス)
2018年、2019年はだいたい明かされていたかな。
采配の続きを追い求めるべく、これからもトリニータの戦いを追い続けていきます。サポーターが感嘆するような手腕に注目していきたいです。
この辺で
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