園(その)に座(いま)す 哲学貌(てつがく がお)の
岩石(いわ)猿に
自堕落(じだらく)抜ける 道を尋(たず)ねむ
夢 蔡
時間は、たっぷりあった。
コロナが、流行りだして、出歩くこともなかった。
PCの前には座るが、どうしても、ブログを開く気になれなかった。
GO-TOキャンペーン実施で、世間が緩んでいる。
マスクして、久々に、【市民の森】に出かけた。
園の入り口から5分たらず、岩石猿の前に立った。
そうして、お告げを待った。
岩石猿 ーー
「ゆっくりとした『腹式呼吸』で、3周したまえ~
血液が全身を駆け巡り、筋肉がほぐれ、
頭が回り始めるであろう。
しかる後に、家に帰り、以下を熟読したまえ~ 」
――
解りました。早速のご返答ありがとうございます。
家に帰り、実行いたします。
【 徒 然 草 】 (第7段)
「 命ある物を見るに、人ばかり久しきはなし、
かげろうのゆうべを待ち、夏のせみの春秋を知らぬも、
つくづくと一年を暮らすほどだにも、おこよなのどけしや。
飽かず惜しと思はば、千年を過ぐとも、
一夜の夢の心地こそせめ。」
*訳注
「 色々、見渡しても、人間ほど 長生きするものはない。
カゲロウは、一日でも早くも一生をおえる。
蝉は、春秋を知ることもない。
日々の時間を大切に、一年を暮らす。
無為に過ごすことが惜しいと思えば、
千年だって、一夜の夢のごとくに思えるだろう。」
読み止しの 本を抱(いだ)きて うたた寝し
眼鏡(メガネ)が痛し 西日がまぶし
夢 蔡
-----<了>----
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