諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

亀鳴くや~# VOL.3

2020-05-31 15:08:18 | 日記・エッセイ・コラム

 

  沼亀は  はす葉の水に ひたりいて

          カメラ目線で  吾を睨(にら)みつ

                                夢 蔡

 

 

  

 私も乗りたいのですが、乗ると蓮の葉が沈んでしまいます。

 

  亀は、もともと鳴きません。

  「亀鳴く」は、春の季語。

  春になると、亀も雄が雌を慕って鳴くとする空想の季題。

 

  亀鳴くを鬱(ふさ)ぎの虫と聞き知れり(相生垣瓜人)

 

  模糊とした雰囲気を出すのには、便利なイメージ語です。

                (角川「歳時記」)より。

 

  水中にいる時のアカミミガメは、結構素早いものです。

  蓮のウテナにいても、こちらを観察している。

  危険を察知すれば、アッという間に水中に潜る。

  陸上では、ノロノロとしているが、

  それは、そうする必要がないからである。

  イソップ寓話だって、競争の場が、水中だったらどうだろう。

  亀が、昼寝をすることになるだろうか~ネ。

 

  人であれ、動物であれ、植物であれ、それぞれの固有の

  特性や能力を持っている。

  SNS上の悪口・罵倒は、卑怯な悪である。

 

  「充分に検討せずに悪と決めつける急性さは、

   傲慢と怠惰の表れである。」( ラ・ロシュフーコ )

 

    

        ------<了>------

 

 

 

 

 


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