鷲は人間であった!!
鷲は年をとると、上の嘴が伸びて、どんどん曲がってゆき、遂には餓えて死んでしまう。これについては“寓話”注1)が語られていて、鷲がこんなになるのは、かって人間であった時に、客人に不当な扱いをしたからだ、という。 (「イソップ寓話集ー422」・岩波文庫より)
注1) 難民の餓死する子供らの多し時 トロ食らう大口の下品 ー夢蔡ー
ガラパゴス化する日本 ▼ こんな言葉が流行っている。どうもこの国は、内向きで頑張っているだけの感がする。食料自給率が低いと騒ぎたてるが、現実の問題としては見えてこない。食の安全と言いつつ、人が直接口にする物を平気で輸入に頼る。餃子事件!?忘れてたョ!はいけませんが。▼ TVは、どこかのチャンネルが、競って食い物番組やっている。しかも、ゴールデン・タイムにだよ。* 今日、我々は、奇妙に【 安全地帯に住んでいる 】気になっている。
蟻はむかしは人間であった。 (「イソップ寓話集」-166)
蟻が、人間であったころ、農業に励んでいたが、自分の作物に満足せず、他人のものに羨望の目を向け、収穫をくすね続けた。神様がその貪欲さに腹をたて、人間を蟻にしてしまった。しかし、彼は姿を変えても、根性は変わらなかった。今も畑を歩き回って、小麦を拾って自分の穴に持ち帰っている。
*教訓 〈陋劣な本性の者はどんなに懲らしめられても生き方を変えないものである。〉
本日は、イソップ寓話集に依存しっぱなしでありますが、教訓は肝に銘ずべし。▼人は、地球的規模での自然の一部分であること、忘れてしっまたことにある。天然の稚魚を一網打尽にして、いけすで養殖する。養殖マグロは脂がいっぱい!トロいっぱい。環境問題→←食料問題であります。
蟻のごと 働きつづけ 蟻地獄 ー読人不知
きりぎりす鳴き 淡し夕月 ー夢蔡ー
▼ 蟻は、勤勉の代表、キリギリスは怠けいる。あながち、そうとも言えません。秋の夜に鳴くキリギリスの短い命も、またそれ故に人の驕りに反省をもたらしてくます。
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