朝光の 竹むら巡り 諸葛菜 ー夢 蔡ー
竹林の下草の勢いがつき、諸葛菜のムラサキ色が目立って参りました。こうなると、《 筍! 》を待つばかり。イエ、まだ早いのは解っておりま~す。~
むらさき大根 むらさき花菜 諸葛菜 “大紫羅欄(おおあらせいとう)”=〔正式の名称) ▼、この近郊ではむらさき大根と呼んでおります。だいたい農家では単なる雑草あつかいであります。畦に生えたりすれば、確実に除草剤の攻撃を受けます。▼ 「お宅~、ダイコンの花なんて、よく咲かせるね~」 * 隣畑の農家の主婦にからかわれております。
気温も上がり、清楚に立ち上がってまいりました。
雨あがり むらさき花菜色深み やわき花びら艶めきて揺る ー夢 菜ー
当所では、むらさき大根と呼ぶのが普通でありました。しかし、どうも、詩情の世界には使いにくかったり致しますのか、今では、むらさき花菜 諸葛菜 言い習わされました。▼ 上京した折、久しぶり北の丸公園に参りましたら、植栽に形良く植え込んでありました。「あ~、わざわざ植えてある~。」ーー 田舎も~ん!であります。
諸葛菜 諸葛孔明が、この花の種を兵站地に蒔き食料にしたと伝えられ、この名の由来となっております。(* 実際には、孔明が蒔たのは「蕪」であったようですが、カタイことは言わないでおきましょう。)
物は試し、一本抜いて見ました。長さ約25cm×太さ5cm程の乳白色の【ダイコン】が出てまいりました。▼ 表面から2cm程がどうやら食べられました。まさに大根の味です。中はカスカス捨てました。口の中には、後まで渋みのある辛味が残りました。* このままでは、食用になりません。花を愛でる! これが一番です。
年年歳歳 花相似たり / 歳歳年年 人同じからず
〈 今人還対落花風 / 年年歳さい花相似 / 歳歳年年人不同 〉
あまりにも見事に、完成された詩句の表現だったので、「ゆずってちょ~ダイ!」とかのイザコザがあり、、作者=劉希夷は、暗殺されてしまったと伝えられております。▼ 言葉の魂=美しきイメージの世界=その想像力への執念を覗わせる、逸話ではありませんか。
食欲に戻ります。竹林の下草が、だいぶ伸びました。古い竹も先日の風で傾いたおります。明日は、刈り払機で作業いたします。~!!
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