歯痒さで発芽する
青白く痩せた肉体が 強い熱で焼きつけられたような木立の影 生命の湿気を含んだ呼気は...
不器用な獣の手のひらの温度は
鈍重な静寂が 沈痛な壁に反響して この部屋は死人の居ない葬式のようだ つい数分前の ヨ...
動乱(真夜中にこそ放たれる)
夜はまるでペテンのようで、目に映るものすべてがいけ好かなかった、齧りかけの林檎は...
ライン
書き連ねられた言葉には偽りがあるだろう、それが真に正直な思いなら初めから言葉など...
トラッシュ(覗き込んだつもりが実は)
空は、終わっているものたちで溢れていて、術のない鳥たちが嘆きながら羽ばたいている...
弾道(千鳥足で、無闇に。)
触れるだけで音も無く切れる鮮やかな刃先が咽喉元にあるかのような心境だ、ほら、勘...
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